週刊東洋経済 2024/7/13号(アニメ・エンタメ帝国の覇者 集英社、講談社、小学館の野望) 【読書感想文】 世界に羽ばたけ日本の漫画アニメ
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Amazonでレビューしたものです
1.週刊東洋経済とは
週刊東洋経済とは、東洋経済新報社の発行しているビジネス雑誌になります。
東洋経済新報社とは、ビジネス書や経済書の出版社になります。
創刊当時は渋沢栄一の援助も受けたという老舗です。
株式会社についてデータ満載の四季報も出している出版社です。
こっちはとってもお世話になっております。
普段あまりビジネス雑誌を読まない私が今号は読もうと思ったのは、やはりアニメや漫画について書かれていたからです。
エンタメは楽しければいい、、とは思いますが、やはり人々の生活がかかった仕事で商売であり、収入に売上に利益が必要なビジネスであります。儲からなければ続けられないですし、ぜひ続けていってほしいので儲かってほしいと思います。
経済専門の同じく出版社が、他の出版社のエンタメの現在の経済状況についてまとめた内容になります。
2.3兆円の経済圏
3兆円。。。
見たことない金額に、イマイチ実感が伝わってきませせん。
市場規模とはある市場における売り上げの総額だそうです。
上のサイトのランキングでは、
卸売が107兆円の市場で、電気機器78兆円、金融65兆円、、、と続き、50位のゲーム業界が、5兆円の市場規模になります。
ゲームってすごいんですねえ。
出版業界は規模が減っているとはよく聞くものです。
こちらの雑誌では、アニメ化を通じて、2次利用が稼ぎどころになっていると記載されています。
IP=知的財産によって、莫大な実入があるのだそうです。
マシリトさんも言ってましたねえ。
3.集英社・講談社・小学館それぞれの課題
この号では、集英社、講談社、小学館についての特集です。
それぞれの経済状況に加えて、社内の問題点についても。
社長が変わったとか、、
考えてみればいずれも上場されていないので、社内状況とか売上高とかあんまり表に出て来なそうです。
なので売上データとか、人事の状況とか、風潮とか。
こういう内容はとても興味深かったです。
①集英社
そして、集英社といえば少年ジャンプ。
ドラゴンボールのゲームの売上、えげつないですなあ。
ドラゴンボールと鬼滅の刃で、国内だけで1兆円規模ってすごい。。
鬼滅ブームは本当に凄かったんですね。
元々小学館の子会社だったとは知りませんでした。
そして徹底したボトムアップに、ドラゴンボールの分裂騒動など、天下のジャンプも実は内部には色々あるんですね。鳥嶋さんもちらっと言ってましたなあ。
②講談社
講談社はあまり読んでないんですよね。
創業者一族から社長が変わったそうです。
社長の方針により今後を見据えて、何気に集英社より利益をあげているので、もしかしたらもしかするかもしれませんな。
③小学館
コナンとドラえもんですね、小学館といえば。
やっぱりセクシー田中さんの問題と対応は良くなかったと思います。
4.世界に羽ばたけ日本の漫画アニメ
私自身、漫画もアニメも好きなこともありますが、今及び今後の日本の経済で伸びていくのは、この分野ぐらいしかないのではないかと思っています。頑張って発展して外貨を稼いでほしいです。
しかし、やりようによっては、中国とかにあっという間に取られて抜かされてしまう危険も多そうです。
なので、この3社には競争しつつ協力して発展していってほしいですね。
もうひとつ心配は、こちらで出てきたように、縦読み漫画が主流になるのか?というものですね。日本語に合わせた今のコマ割りのままでは、世界的に受け入れられないのは仕方ないし、分業制の方が負担は減って広がって行きやすいかもしれませんが、作者の色というかポリシーや主張、芸術性は無くなってしまって、結局似たようなものばかりで尖らずに廃れてしまうのではないか、と心配しています。
私、異世界転生も溺愛ものも好きじゃないんですよね。なんの努力もしないでいい思いだけできるって、なんか都合良すぎてリアリティがなくて。世代ですかね。
また、よく話題になっているのは、アニメ業界の労働環境の厳しさです。
せっかく一大分野に育ったんだから、きちんと働いている人たちにしっかりお金が回ってほしいですね。やっぱりアニメになったから海外に漫画が広まったっていうのはあると思いますし。
そして、日本の文化や生活習慣が、世界に広まっていってほしいと願っています。
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