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閑話休題

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いわばエッセー。雑談。ブレイクタイムの茶飲み話です。ということで始まったのですが、他のマガジンで扱えない話題・内容をこのマガジンで扱うようになりました。またそういう経緯で、最近は…
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#日本

<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)

<ラグビー>2024年シーズン(9月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 地球環境を破壊するなといいながら、文化遺産を破壊するテロ行為が蔓延している。彼らの言い分は、文化遺産と同様に地球環境を破壊するな、また保護せよということだが、これは、地球環境を文化遺産と同等に保護しなければならないということだから、地球環境を破壊してはならないのと同様に文化遺産も破壊してはならないという論理になる。
 
 

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<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から

<閑話休題>1987年3月『現代思想 総特集 折口信夫』から

 折口信夫という人は、日本の民俗学の草分けである柳田国男の弟子であるが、その後柳田とは異なる方向に民俗学の研究を進めた偉大な学者である。また、釈迢空という筆名で和歌や詩を作った歌人でもあった。折口はまた、民俗学のみならず国文学や神道についても独創的な研究を続け、「まれびと」、「貴種流離譚」などの独自の用語を創造したことでも著名である。戦後は、國學院大学教授として後進の育成に寄与するとともに、日本の

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<ラグビー>2024年シーズン(7月第三週)

<ラグビー>2024年シーズン(7月第三週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 多くの老人男性は、なぜ野球帽を被っているのだろう。日除け、寒さ除け、禿げ隠しなどが理由として思いつくが、実は、子供の頃に流行した野球帽を被っていたから、その延長としてのお洒落ではないかと思う。今は、多種多様のスポーツを子供がしているが、今の老人たちの子供時代は野球しかなかった。だから、帽子といったら野球帽というイメージがあ

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<ラグビー>2024年シーズン(7月第二週)

<ラグビー>2024年シーズン(7月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 東京の地下鉄でも観光地でも、夫婦連れは皆同じような服装をしている。まるで彼らが若い頃に流行したペアルックをそのまま引きずっているようだ。しかし私は、ペアルックというのは、何か気色悪くて避けたい服装の代表だ。だいたい流行の服装というものは、私にとっては気色悪いものが多いのだが、とにかく売るために、もともと不必要なものを無理矢理

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<閑話休題>ペペロンチーノとかけそば

<閑話休題>ペペロンチーノとかけそば

 日本では、一般的にヨーロッパ料理は高級とされており、イタリアンもそのひとつとなっている。そしてイタリアンには、ペペロンチーノという、パスタにニンニクと鷹の爪(赤トウガラシ)を入れて、オリーブオイルで炒めたものがメニューにあり、日本では結構なお値段がする。しかし、イタリアで食事したことがある人ならすぐにわかるように、ペペロンチーノの食材はイタリアではとても安価なものばかりであり、実はかなり庶民的な

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<ラグビー>2024年シーズン(6月第四週)

<ラグビー>2024年シーズン(6月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 1980年代に日本の美術評論家の一人が、雑誌「現代思想」の特集で「マルセル・デュシャンは、油彩が下手だったのでオブジェに走った」と評していたが、デュシャンの「チェスをする人々」は、同時代のキュービズム作品と比べて優ることはあっても劣ることはない。また、「階段を降りる裸体」シリーズへの評価は非常に高かったが、デュシャンはそれ

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<閑話休題>ルーマニアのオイナ

<閑話休題>ルーマニアのオイナ

  掲題の画像は、ルーマニアの伝統球技と称されるオイナで使うボールである。数字の4は、日本でいうところの4号級というような意味で、数字の増減によってボールの堅さが変わり、それによってプレーする年齢に対応しているそうだ。ちなみに、「4」のボールは日本でいえば小学校高年から中学生あたりに適用するらしい。

 このオイナについて簡単に説明すれば、野球と似た球技だが、ピッチャーはいない。バッターは、棒にし

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<閑話休題>英国由来スポーツが雨でも実施される理由

<閑話休題>英国由来スポーツが雨でも実施される理由

 私の好きなラグビーでは、「英国紳士(ジェントルマン)たる者は、一度決めたことは何があっても約束を守る。だから、雨が降ろうが槍が降ろうが、一度やると決めたラグビーの試合は、何があっても実施する」という、まるで「武士道とは死ぬことと見つけたり」式の戦陣訓のような言葉が信望されている(さすがに、現在ではかなり緩やかになってきているようだが)。

 またこの言葉は、ラグビーを優れたスポーツであることの代

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<ラグビー>2024年シーズン(3月第五週)

<ラグビー>2024年シーズン(3月第五週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

〇 2024年は3月31日がイースター(復活祭)で、29日がグッドフライデー(イエスが磔刑になった日)、4月1日がイースターマンデー(イエスが復活・昇天した日)になる。「復活」というのは、キリスト教におけるイエス(ヘブル⦅ヘブライ⦆語の「ヤーウェ」は、救いを意味する「ヨシュア」に関連した、ギリシア語「イエソウス」に由来する言葉

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<ラグビー>2023~24年シーズン(11月第四週)

<ラグビー>2023~24年シーズン(11月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 鉄道模型のジオラマは、なぜ子供も大人も夢中になれるのだろうか。そこには、鉄道模型という概念とジオラマという概念の二つに惹きつけられる要素があると思う。
 
 まず鉄道というものは、身近にありながら車などと比べて自分で所有することができない乗り物だ。しかし、飛行機のように特別な場所で特別な技術によって運行されているのとは異な

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<ラグビー>2023ラグビーワールドカップ(開幕第4週)

<ラグビー>2023ラグビーワールドカップ(開幕第4週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 「らんまん」の登場人物たちは皆、功成り名を遂げ、高い社会的地位に就いているが、肩書も何もなかった若かりし頃を再現するように、未だ在野の研究者である万太郎の家に集合し、皆で手分けして万太郎の植物図鑑の完成を助ける。そこには、高い社会的地位に伴う有償の喜びではなく、分け隔てがない友人たちと共同作業を行うという、無償の大きな喜びが

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<ラグビー>2023シーズン、インターナショナルラグビー関連等(7月第四週)

<ラグビー>2023シーズン、インターナショナルラグビー関連等(7月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)

 「牛に弾かれて善光寺」というのがあるが、これは、元々は関東地方から善光寺に向かう信徒の集団が、御師という、今のツアーガイドのような人に率いられて、碓氷峠の難所を登ったときのことを言ったものだそうだ。つまり御師(おんし、おし)が牛(うし)に、いつの間にか変わってしまったためという。ちなみに、峠を登る際に、御師は「なーんまい」と

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<書評>『日本人にとっての東洋と西洋』

<書評>『日本人にとっての東洋と西洋』

『日本人にとっての東洋と西洋』 谷川徹三・福田定良著 法政大学出版局 1981年

 日本を代表する哲学者の一人である、谷川徹三と福田定良は、また師と生徒との関係でもある。その二人が、明治以降の日本の教養人にとって避けて通ることのできないテーマである、東洋とは何か、また西洋とは何かについて、お互いの知識を元に討議していった記録である。

 碩学でもある二人が、「自由」、「自然」といった西洋から輸入

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<閑話休題>大衆心理あるいは流行を追うこととは?

<閑話休題>大衆心理あるいは流行を追うこととは?

 もともとキリスト教徒でもない日本人がクリスマスを祝うことに対して、私は小学生の頃からの大きな違和感が常にあるのだが、それが旧大陸のケルトの風習(日本のお盆のような、一年の特定の時期に死霊・精霊・異世界住人たちが地上に出てくる)を(ケルト系であるアイルランド、スコットランド、ウェールズ人たちが)新大陸アメリカに持ち込んで、秋の(かぼちゃや七面鳥)収穫祭と重ね合わせたハロウィーン(移民たちの愛国心育

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