![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139488401/f7c164118c356e0638ab3e134dd51b61.jpeg?width=800)
- 運営しているクリエイター
#食事
美味しいくだものは生産者から直接買おう【八百屋からみた“食”no.38】
果樹(≒樹木で実るくだもの)の今後は本当に厳しいです。
◆異常気象(暖冬の開花異常・遅霜の枝花凍結・台風の風水塩害・夏秋の高温多湿&病害)
◆流行病・ウイルスによる伐採。高温耐性&耐病品種への植え替え
◆カメムシの越冬と大量繁殖(全項目中、最も地味で最もキツイ)
◆生産者高齢化による労働力不足&廃業(継いでも未来が見込めない)
◆大幅な需要減(贈答文化の消滅+今まで食べていたご年配層が噛めなく剥
画面の中に「解」はない【八百屋から見た“食”no.9】
動画・雑誌記事・ワイドショー・健康番組。
すべて“話半分”、もしくは“すべてエンタメ”と思って接してください。
特に動画配信関連。
注目を浴びたいがために『キケン』だ『危機』だと大層な見出しを付ける。過激な物言いをする。皆、フォロワーを増やし、動画再生回数を上げて収入にしたい。要は胴元が囲い込みと換金に必死なだけです。
前回投稿でいうところの
“コダワリが強い・多い”人ほど、囲い込みに弱いです
食べ物にも“ベストバイ”の習慣を【八百屋から見た“食”no.14】
直近のあらゆる原材料&食品の値上がり要因は主に4つです。
①原料の供給減:稀少化・輸入減・不作
②動力費:ガソリン・電気・ガス
③輸入品:円安
④給与増:人件費上昇
小麦・大豆・食用油・砂糖・カカオ等含めた豆類は現地コスト増と円安の掛け算で値上げ続き。いま挙げた5種はほぼすべての食品でなにかしらの原材料となるため、今後も数段階の値上げが想定されます。また、輸入果物(&原料にしたジュース類)も安
情報化社会の果て【八百屋から見た“食”no.16】
伝えなくても知っていたであろう食の知識(一般的な経験則や常識といわれる情報)の範疇が年々狭まっています。
知りたい情報を画面上で見て済ませてしまい、体験経験として蓄積されないのも一因と推察します。
大昔より、昔より、今の方が
【商品紹介・理由説明が必要で、会話の時間がかかる】事実。
自炊する。料理する。素材食材を買う。
都市部では「家でご飯を食べる」生活が、すでに非日常です。
家庭内調理がある
お客さんが売場で“目利き”しても無意味。モノを選ぶより店を選ぼう【八百屋からみた“食”no.17】
秋です。りんごの収穫出荷の声を各地からいただくようになりました。
長野・青森の生産者直送。最速もいだ翌日に売場に並びます。いま(10月前半)のおすすめは「サンつがる・早生ふじ」です。
========================
Q. 売場でできる美味しい〈りんご〉の見分け方は?(ホントよく聞かれる)
A. 正直なところ、ありません。
========================
〈り
悲観も楽観もしない。正しい現状把握を【八百屋からみた“食”no.25】
たまに、店先に立つ自分の感覚がオカシイのかな(ズレてる自覚あるし直す気もない)とは感じますが…
同業やお客さんで
「安くないと困るし、物価安定(≒安値安定)に補助金出ないと困る」という昭和思考&国や政治が何とかしてくれる思考(私に言われても困る)の人や
「これまでが大丈夫だったから、これからも大丈夫」という思考の人や
「戦争のセイ・コロナのセイで石油危機肥料危機食料危機」だと捲くし立てる人もいて
オーガニック⇔慣行農業は対立しない。比較・優劣・区別する人達は時代遅れ【八百屋から見た“食”no.35】
いわゆる“オーガニック農業/農産物”を10項目にまとめます
(慣行農業と比べ)
①石油資材&動力使用は減らない。地球環境に優しいとはいえない。
②生態系に優しいが、生育中の植物に対して悪さもする。
③栽培条件(生育適期/地域/地質/水/温度/日照≒旬)に合う品目品種がメイン。
④栽培条件に合わない品目品種の栽培は困難。技術力と天候と運。
⑤栽培条件&品種特性&技術投入に対し、出来&味が素直。良く
あなたの食生活が日本の「食の変遷」であり「未来」になる【八百屋から見た“食”no.44】
「りんごが減ったのはなんで?美味しいのに。」という会話をちょくちょく聞きます。
霜害の不作や台風の落果。凍結・降雹・異常開花。
2018年長野千曲川氾濫・2022年青森岩木川氾濫による埋没や流出。
表年裏年等、生産者(供給側)の状況は店でもこれまでしてきました。
今回は、逆の視点から。
つまり消費者(需要側)の状況説明により、よりリアルに考察します。
=====
皆さんに質問です(._.)
「いただきます」と「ごちそうさま」をもういちど【八百屋から見た“食”no.27】
気になる情報が安易に入手できるようになった昨今。
逆に画面から得られる情報が多すぎて何が正しいのかわからなくなっていませんか?
店頭に立つ感覚としては、作り手・売り手・買い手がそれぞれ好き勝手に、主張ばかりの発信を繰り返すだけで相互理解のギャップは年々拡がるばかり。断絶に近い距離感にも思えてしまいます。
農や食の分野に限ったことではありませんが、賛同者を囲い込むだけのコミュニティは外敵(仮想敵)
「食の安心」は、あなたの心の中に。【八百屋から見た“食”no.31】
はっきり申し上げます。
私が仕事する“食・農の世界”に限定すれば
『安全』はお伝えできても
『安心』はあなた次第です。
===
記事見てやきもきして
動画見てそわそわして
ナニカ知った気になって
(明確に言えないけど)食べ物が不安だ・農薬使用が不安だとまくしたてる一見さん、まぁまぁウチの八百屋に(いわゆる自然食品店と勘違いして)来ます。月1~2人くらいでしょうか。
どこかで見た怪情報をもとに「