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Daily Giraffeのしごと論。

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しごとについて考えたことについて。 社会人になってから思ったこと、感じた事、学んだことを書いています。 読んでくれた方の参考になったら、これ以上嬉しいことはありません。
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#感想

りんごの中身。

りんごの中身。

アイフォンで、だれもがご存じの会社、アップル。
その社内の実情を描いた『インサイド・アップル』という本をよんだ。
りんごの中身は、人間臭さがあふれるストーリーで溢れていた。

日々の生活で、些細なことを決めるのも、結構労力がいる。
どの道を通るべきか、どのレストランに行くべきか、そこにはだれと行くべきなのか、何をたべるべきなのか。

私たちの生活は、選択肢であふれていて、その選択をすることに疲れて

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個人と分人(自分は相手によって変わるもの)

個人と分人(自分は相手によって変わるもの)

こんばんは、デイリージラフです🦒

中学生の頃から、不思議に思っていたことがあります。

それは、朝の気分と夜の気分が全く違くなる(ことがある)こと。

朝、青空を観て、今日はなんて素晴らしい日なんだろうって
人生は最高だなんて思って、学校に行ってみると、
嫌なことやめんどくさいことがあったりして、家に帰っても
家族と口論したりしてげんなりして、1日の終わりは、
なんとなくブルーになったりしたこ

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『僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』

『僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』

読書って

読書って、本当にお得な投資だと思っています。
人が人生を生きて、そこで伝えたいと思ったことが、
1000円や2000円で知ることができるなんて、なんて幸福なことでしょう。

自分で同じことをやって、経験として人に伝えようとしたら、
人生がいくつあっても足りません。

限られた人生の中で、他人の経験から学ぶことができる読書は、
人類が紡いできた宝物なのだと、良書に出会うたびに思います。

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ASKA & David Forsterともう一度。

ASKA & David Forsterともう一度。

昨年の3月16日に横浜で、ASKA & David Fosterのライブに参加しました。
そのときにライブ特典としてついてきたブルーレイについては、
以下の記事で書かせてもらいました。
(読んでいただいた方、ありがとうございました)

そのコンサートが映像化され、
久しぶりにあの日のコンサートに再開することができました。

ライブではDavid Fosterが、
シカゴに提供した楽曲(Hard t

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人生のスパイスを味わいながら。

人生のスパイスを味わいながら。

人間は太古の昔に食料がなくて、
肉食動物やら天地異変やら、
外部からの脅威に囲まれて生きてきたので、
脳みそは何かのときに備えて、悲観主義になっている。

そんな話を聞いたことがあります。

実際にこれだけ安心で豊かになった世界でも、
人間は不安になり、心配することをやめません。

脳に刻まれた設定はなかなか書き換えることが難しいのかもしれません。

GOOD LIFEという本をたまたま本屋で見つ

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10年前に書かれた、つながらない生活について。

10年前に書かれた、つながらない生活について。

前書き

突然ですが、10年前の生活を覚えていますか?
あなたは2014年にどのような生活をしていたでしょうか?

自分の生活を振り返ってみると、今思えば、ネットをみて行動を決めることがずいぶんと多くなっていたように思います。

本もDVDもアマゾンや楽天で買ったり、レストランにいく時は、食べログをみて友達とLINEで相談して決めたりと、リアルな生活とインターネットがごちゃ混ぜになっていたような気

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「遊びをせんとや生まれけむ」のココロ。

「遊びをせんとや生まれけむ」のココロ。

樹木希林さんの本を読んでいて、
「遊びをせんとや生まれけむ」という言葉を知った。

元ネタは、平安時代末期(1180年頃)後白河法皇によって編まれた「梁塵秘抄」の中の有名な一句。

原文
遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん
遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ

大意
人は遊びをしようと生まれてきた。
戯れにただ興じようと生まれてきた。
遊んでいる子供の声を聴いていると、
感動のた

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30%の冒険と70%の安定

30%の冒険と70%の安定

松田聖子のSWEET MEMORIESの歌詞とメロディー、楽曲の空気感がとても好きだった。

松本隆が歌詞を書き、大村雅朗が楽曲を書き、アレンジをしたと知った。

松本さんのことは、はっぴいえんどやルビーの指輪をはじめ、数え切れないくらいの楽曲の作詞者として知っていた。大村さんのことは、はじめてだった。

SWEET MEMORIESを聴いた時、胸の中に感情が広がって、なんとも言えない気持ちになっ

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めんどくさがりに贈る、正しい努力の話。(『幸福のための努力論 エッセンシャル版』を読んで。)

めんどくさがりに贈る、正しい努力の話。(『幸福のための努力論 エッセンシャル版』を読んで。)

会社の先輩に薦められて『幸福のための努力論』を読んだ。
努力するっていうこと自体に意味があるのだ・・・!
そう話す人もいるけれど、正しい努力をしなければ、意味がないと思う。
なぜなら、努力することは目的ではなくて、努力して何かを達成することが目的なのだから。

そんなことを考えた時、幸田露伴が書いた努力論は、現実的で、行動に基づくものだったので、しっくりきた。

会議やプレゼンテーションでいくら議

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今、目の前にあるんだ。それだけは確かなことなんだ。

今、目の前にあるんだ。それだけは確かなことなんだ。

よしもとばななの作品の中でも、『王国』は自分にとって大切な作品。

読んでいるだけで、優しい気持ちになれる、自然を慈しむ気持ちが自然と出てくる不思議な世界観。

大学生の時に、ちょうど新潮文庫で文庫版が出ていて、その後に4巻目がリアルタイムで発売された。

今も『王国シリーズ』を読んでいると、当時の甘酸っぱい思い出で胸がいっぱいになったりもする。

王国の中では、人との出会いと別れ、自然の寛大さと

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”HOW TO” = "WHEN TO" (どうやるかじゃなくて、いつやるのか)

”HOW TO” = "WHEN TO" (どうやるかじゃなくて、いつやるのか)

写真は昨年浅草を散歩したときのものです。いつでも、浅草は江戸の香りがする、昔ながらの雰囲気が漂う、とても好きな町です。

さて、今日の本題です。

東進ハイスクールの林修先生は言いました。

「いつやるか?いまでしょ!」

確かに人生の時間には限りがあるので、やりたいことを早くやることが正解の場合もあるでしょう。

しかしながら、「いまでしょ!」といって、何事も、すぐにやればいいわけではなさそうで

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めんどくさいこと、あえてやるから、面白い。(おいしいは、うれしい。めんどくさいから楽しい。)

めんどくさいこと、あえてやるから、面白い。(おいしいは、うれしい。めんどくさいから楽しい。)

はじまりはいつも本屋

何だか、頭と心がもやもやするとき、皆さんはどうしていますか?

美味しいものを食べたり、友達に電話してみたり、音楽を聴いてみたり、演奏してみたり。皆さんそれぞれの方法をお持ちだと思います。

私の場合は、運動と音楽、そして本屋さんに行くと、結構頭と心が整理されます。また頑張ろう、なんてすぐに思う、単純な性格を持っています。

前置きは長くなりましたが、今日はもやもや日だった

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「セラピー的な社会」で生きる、わたしたち。

「セラピー的な社会」で生きる、わたしたち。

小沢健二の『企業的な社会 セラピー的な社会』を読んだ感想を、いくつかの記事に書いてみた。

今日は、自分の生活の中で感じた「セラピー的な社会」について考えてみたい。

オザケンが「セラピー的な社会」について触れている箇所をいくつか挙げながら、考察を述べてみたいと思う。

セラピーは具体的な現実問題に触れない

世の中は、今の仕組みを維持しようと回っている。
それは当たり前と言えばあたりまで、安定し

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意味があることは、簡単な言葉で言っても、意味があるし、面白い。(小沢健二、うさぎを読んで)

意味があることは、簡単な言葉で言っても、意味があるし、面白い。(小沢健二、うさぎを読んで)

続きの話。オザケン、うさぎ。

小沢健二の『企業的な社会、セラピー的な社会』について、続きを書いてみたいと思う。

うさぎは、優しい言葉だけれども、核心をつく問題をいくつも取り上げている。

私たちが考えていることは、本当はどこまで考えているのか。
ウサギを読んでみると、何度も考えさせられる。

新卒で入った会社で、部長さんがマネジメント研究が終わった瞬間に、新入社員に「SWAT分析」とか「ABC

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