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#エッセイ

「30歳の呪い」にかかった話

「30歳の呪い」にかかった話

「呪い」から抜け出せなかった30歳の呪い……そんなものは正式にこの世に存在しないのかもしれないが、私の中には物心ついた頃から確かに存在していて、それが自分の生きる意義のようになっていた。

あえて定義するなら「30歳になるまでに何者かにならなければならない症候群」または「30歳までになにもかも手に入れていなければいけない病」とでもいうだろうか。

その「何か」は人によって違うだろう。30までに結婚

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編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集という仕事は、最終的に「生き方」で差別化するしかない

編集者は写真が撮れるわけじゃない。絵が描けるわけでも、美しい文章が書けるわけでもない。

編集者は「なにかの専門家」じゃない。

強いて言えば、企画をする人。そして、それを実現する人だ。誰かに動いてもらって、カタチにしていく人。最近はプロモートすることもそこに入り始めているかもしれない。

どこかで「編集者は、なんにもできないけどなんでもできる職業」と聞いたことがあるが、まさにそのとおりだなと思う

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どこで、「、」を打つか。あなたの呼吸を感じる時。

どこで、「、」を打つか。あなたの呼吸を感じる時。

文章には「、」と「。」があるわけで。

文章を終わらせるには「。」を打てばいい。

でもこの「、」って、時折どこで打つかで

迷ってしまう。

小さい頃はじめて作文を書いた時、あのちいさな

「、」でさえ1マスにひとつ入るのと聞いて、

やたらめったら「、」を打っていた。

文字数を稼ぐために。

意味の切れ目とかじゃない所でも

打つので、先生に「、」で遊ばない‼って

朱を入れられていた。

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生きてきた道が見えるそして未来へつながる【ずっと読みたい0才から100才の広告コピー】

生きてきた道が見えるそして未来へつながる【ずっと読みたい0才から100才の広告コピー】

2年くらい前にテレビで紹介されていて、
娘にプレゼントしたいと思って買いました。

読んでみると、どれもこれも胸に響いて、
ジーンとくる。

私の方が生きている年数が多いのだから
響く数も多い。

娘にはあげずに自分のものにしました。

★0才から100才まで、その年齢にぴったりの「広告コピー」を並べてみたら、大切なことを思い出せる素敵な名言集ができました。

年齢に合う広告コピーを並べている編集

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なっちゃんのサルビア

なっちゃんのサルビア

ぶどうみたいな房の形に咲く赤い花、サルビア。

私の通っていた小学校では、高学年の夏休み前に1人1鉢サルビアを植えるという行事がある。
その鉢を大きなビニール袋に入れて持ち帰り、各家庭でお世話する。

小学校4年生の夏、私は初めてサルビアの鉢を家に持ち帰ることになった。
先生の指示に従い、土とまだ葉っぱしかないサルビアの苗を鉢におさめ、白くて大粒な肥料を並べていく。

「毎日たっぷりお水をあげてく

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息をつめないで息を抜くように、自分を子どもを育てたい

息をつめないで息を抜くように、自分を子どもを育てたい

息を詰めて、いた。
根を詰めて、いた。

noteを書くことを、自分に課して。
つらいというんじゃないけれど、重かったんだなって。

朝の投稿をやめてみて、呼吸が楽になった。

朝、記事を書いていなかったときの「あ~~」というヒヤッと感から解放された。

ふと気づいた。

私はこんなことを何度か、している。

息を、詰めて。
根を、詰めて。

職場での人間関係と同時に、仕事が合わなかった時。
出し

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向こう側

向こう側

感情を味わいつくしたその向こうには、
何があるんだろう。
悲しい、嬉しい、楽しい、悔しい、

色んな感情を本当は皆、抱えている。

だけど、大人になると平気なふりをしてしまう。そうやって我慢しすぎると、モヤモヤがこころの奥底にたまっていき、その原因が何なのか、さっぱり分からなくなってしまう。

その都度、感情を味わうってことは、本当に大切なことだと思うんだ。

SNSでも色んな感情を味わう。

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息を吐いて始まり吸って終わる

息を吐いて始まり吸って終わる

人は、生まれてくる時、
オギャア!と泣いて、
思い切り息を吐いて、
この世に出てくる。

そして臨終の時の

「息を引き取る。」

という言葉は、

息を自分の身体の中に引き取る
という意味。

この世で最後の呼吸は、
吸いこんで、
終わる。

確かに、最期に大きく息を吸い込んで
亡くなるという話は聞いたことがある。

吸って、終わりってなんだか悲しい。

最後に取り込んだこの世の新鮮な空気。

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あなたが座っているのは助手席だよ。

あなたが座っているのは助手席だよ。

あなたが人生と言う名のドライブをしていると仮定してみよう。

あなたは、車の運転席に座って自分で車を運転していると思っている。

そう、思っている……よね?

誰もが自分の運転している車が、実は他の人が運転しているなんて思ってもみない。実はあなたは運転席ではなくて助手席に座っている。

本当に、まさかまさかが真実なのである。

あなたは車を運転していないのに、運転しているつもりになっているだけ。横

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月の夜に

月の夜に

秋になると、空気が澄んで
透明度が増すので、
月の輝きが一際、美しくなりますよね。

京極夏彦の「魍魎の函」で、
太陽の光は、人を老化させるが、
月の光は、逆に若返らせてくれると言って、
夜に歩き回る女の子が描かれていました。

「月光浴」という言葉もあります。

月の光を浴びると、

リラックス効果があったり、
セロトニンという幸せホルモンが分泌されて、
心が穏やかになるとか。
美肌、美髪になる

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