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スキ数関係なく、思い入れのある記事をまとめました.
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#眠れない夜に

滲み出るものは嘘じゃないから

滲み出るものは嘘じゃないから

言葉で伝えられないってことは自覚してないってことだと思っていた。

言葉はいくらでも嘘を吐ける。言葉はいくらでも取り繕うことができる。それに比べて行動は嘘を吐かない。

そう言われることは知っていて、それが現実になることがあるってことも知っていて、でもその上で、行動はサルにでもできるけど言葉を尽くせるのは人間だけなんだから、言葉で行動の意図を伝えたり、伝えた言葉を嘘にしないよう行動すればいいのに、

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それでも私はきっと、ちぐはぐな私を抱えて生きていく。

それでも私はきっと、ちぐはぐな私を抱えて生きていく。

もしも、今の私の好きなところだけを持って過去をやり直せるのなら、迷わず過去をやり直すことを選ぶ。

対人関係で心が折れ続けていくうちに、いつの間にか私の中にはいろんな自分がいるようになった。

愛想よく誰に対してもニコニコと接することができる自分。目の前の相手のいいところだけを見て、嘘やお世辞ではなく本音で相手を褒めちぎることができる自分。相手に自分から近づいていける勇気を持った自分。常に聴き手で

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弱い心はいつだって強い言葉と行動で隠してきた

弱い心はいつだって強い言葉と行動で隠してきた

「数日前から体調崩していて、今週の発表はこれ以上準備できそうにないので見送らせてください。すみません。現時点で出来上がっているところまで送らせていただきます。」

「無理」を発したのは人生はじめてのことだった。

前回は私ひとりで40ページ、今回は私ひとりで30ページ分だった。ひとりひとり割り当てられるページ数は違っていて、2回の英文読解プレゼンで合計ページ数は余裕で私が一番多い。英語の教科書を読

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いつか恋しくなる日がくるのだろうか

いつか恋しくなる日がくるのだろうか

バイト終わり、歩いて一旦家に戻り、部屋には入らないまま自転車置き場から取り出した自転車を、シューシューギコギコいわせながら乗り、自転車屋さんへ向かう。大きな道路に面したひらけた場所にあるそこは、パンクした自転車を押して持って行けるほど近い距離にあるわけではなかった。

今日はどうされました?と問うおじちゃんに、おそらくパンクしてます、というと、1時間くらいかかるよ、下手したらチューブ変えなあかんか

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傷つけられたからといって、傷つけていいわけじゃないから

傷つけられたからといって、傷つけていいわけじゃないから

うまくいかないときや、悲しいときは、それを覆い隠すようにして、憂鬱を吹き飛ばすようにして、他の場所ではいつもの何倍も高いテンションでケラケラと笑ってしまう。

それでも治らないときは、すっと消えてひとりで過ごす。本屋に籠ったり、静かなカフェにいって甘いおいしいものを食べたり飲んだりして、自分を甘やかす。

不機嫌をそのまま八つ当たりで人にぶつけることができる人、怒りをそのまま相手にぶつけることがで

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過ぎゆく日々に光をさして

過ぎゆく日々に光をさして

来年パリに行くことに決めてから、日常を豊かに過ごすか、非日常のために豊かさを残しておくか、ということについて考えを巡らせてしまう。

何かのタスクを処理するとき、光差し込む大学の廊下でこなすのもいいけれど、ちょっぴり贅沢してスタバでパソコンを広げていたい。お昼は友人が一緒のときや、お気に入りの若鶏のしょうゆ揚げが出ているときならば、学食で食べたいとも思うけれど、ひとりならセブイレやカフェで食べたい

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キャラメルバナナと秋の空と、

キャラメルバナナと秋の空と、

元はといえば、一緒に買い物に行った時に最後まで悩んだワンピース。祖母が気に入っていた、あのトップス部分がネイビー色シンプルなデザインで、ボトムス部分がプリーツごとに配色が異なるスカートになっているワンピースを、やっぱり手に入れようと思ったことにある。

水曜日は3限のゼミ終わり、5限を家で受けるために急いで帰らなければならないし、木曜日だってそう。なにより木曜日には、40ページ分の英語で書かれたプ

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とるにたらない愛おしき日々たち

とるにたらない愛おしき日々たち

風が心地良くなってきて秋の気配が色濃くなってきた。

という話は以前も書いた。

今日も朝起きてみたら少しひんやりしていて夏用の布団が心地よかった。少し外を出ていなかった期間に涼しくなってしまったかもしれない、お気に入りの夏服がもうすぐ着られなくなってしまうかもしれない、と焦ってノースリーブのサマーニットを着た。

すると確かに風は心地よかったけれど、日差しは焼かれているかのように熱くて、まだまだ

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夏がゆく。

夏がゆく。

いつのまにか心地の良い風が吹き抜ける日が増えてきた。

ついこのあいだまで、家の中では窓を開けただけでもムシムシする暑さに耐えられなくて冷房が必須で、暑すぎてうっすい布団すら寝ている間に蹴飛ばして冷房が止まるたびに暑苦しさに目を覚ましていたというのに。
外を歩けば一瞬で汗が噴き出て強い日差しが肌に突き刺さり、比喩でなく、本当に肌が焼けるのではないかと、命の危機を感じる暑さだったというのに。

大学

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1番可愛い自分でいたいあなたの前ほど私は可愛くいられない。

1番可愛い自分でいたいあなたの前ほど私は可愛くいられない。

ここで話す彼との話は、いつも明るいものであるようにと想う。

彼との間に起きた悲しいことは、後に振り返ってから結末と共に綴ることで、明るく昇華されるようにと願う。

基本的にインスタで、彼に関するストーリーも投稿もしないと決めている。友人から近況を聞かれても惚気なんて言わない。時に惚気がわりに憎まれ口を叩く、そんな様子を見た彼らからは「幸せそうなのが透けて見えるから結局惚気なんよ」と言われることも

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幸せという名の魔法の外で

幸せという名の魔法の外で

幸せな時間ってあっという間だ。

幸せの中にいる時は何も考えず、身を委ねて楽しんでいればいい。

過ぎ去ったあと、余韻に浸れるのならまだいい。

問題は幸せの魔法が続いているはずなのに、それを信じきれず、不安になっている時だ。



3/10-11で金沢へ旅行に行った。

3年の付き合いになるというのに、旅行に行くのはこれがはじめて。ほぼ丸2日、ずっと一緒に過ごすのもはじめて。このご時世のせいで

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ひなたの道を信じていないと、なんだか人生もったいない。

ひなたの道を信じていないと、なんだか人生もったいない。


「人生は良いことと悪いことの総量が同じくらいになるようにできている。」

だとしたら私は、これまでの人生で対人運の悪さ(偶然の縁に関するもの)は使い果たしただろう。

仲良くなっても裏切られてきた(その9.5割は同学年女子、0.5割は残念な大人)し、社会の理不尽さ(何を言ったか、より、誰が言ったか、が重視されること。気に入らないから排除する、が許される人もいるのだということ。)をこの歳にしては、

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キミに読まれたら恥ずかしすぎるな

キミに読まれたら恥ずかしすぎるな

一昨日は彼とデートだった。

付き合う前に2人で遊びに行こうと約束していたときに候補としてあがって、付き合ってからも何度もあがったけれど、情勢的に行けていなかった約束の地のうちの1つだ。

周りにはいろんな施設があるのに、ららぽーととVS PARKだけで終わってしまった。特にVS PARKは、スポーツ好きの血が騒いで本気で楽しんだ。終わった後は疲れたけど、その後も家具を見たり、212 KITCHE

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