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スキ数関係なく、思い入れのある記事をまとめました.
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#日常

滲み出るものは嘘じゃないから

滲み出るものは嘘じゃないから

言葉で伝えられないってことは自覚してないってことだと思っていた。

言葉はいくらでも嘘を吐ける。言葉はいくらでも取り繕うことができる。それに比べて行動は嘘を吐かない。

そう言われることは知っていて、それが現実になることがあるってことも知っていて、でもその上で、行動はサルにでもできるけど言葉を尽くせるのは人間だけなんだから、言葉で行動の意図を伝えたり、伝えた言葉を嘘にしないよう行動すればいいのに、

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きみの心はきみだけのもの

きみの心はきみだけのもの

大丈夫心配ないよいつだって
きみの心はきみだけのもの

この言葉私の隣で笑ってる
君の灯りになれるといいな

【檸檬】

チューブから搾り固めたレモンエロウ
私の心を解いてく

はじめてはひと口かじってやめちゃった
きみの横顔眺めてたくて

【水】

きこえないきかなくていいそとの音
わたしの居場所はそこにあるから

飛び込めば、あとは始点を目指すだけ
きみの「頑張れ」ちゃんと聴こえた

【春】

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あこがれが思い出に変わっても

あこがれが思い出に変わっても

日本に帰ってきて、朝ごはんが クロワッサン から 食パン に変わった。食パンは焼いて、お土産に買ってきたエシレバターとヌテラ(ヘーゼルナッツとチョコのスプレッド)を塗って食べている。

パリが私に与えた食いしんぼう魂は帰国後も消えてくれなくて、毎晩ひとりでバリバリ食べていた『LU』というメーカーの板チョコが載ったクッキーを、日本でもおやつによく食べている。帰ってきてから2週間で、もうなくなりかけ。

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夢の続きからみる景色

夢の続きからみる景色

パリに来てから 時間 を気にしなくなった。

日本にいるときは、夜遅くなれば親がうるさいから、どれだけ遅くなっても許してもらえるゼミの飲み会を除いて帰る時間が遅くならないかどうか、いつも怯えていた。

朝は乗る電車の時間に間に合うように起き、朝ごはんを食べ、化粧をし、家を出る。なんとしても乗りたい電車の時間に間に合うよう、間に合わなさそうなときは愛用のチャリをかっ飛ばし、歩くときは全力で走っていた

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メビウスの輪

メビウスの輪

どこいく?という彼の声に、久々にヒューガルデンが飲みたい、と言った私のリクエストに答えてその時いる場所から近くて安いクラフトビールのお店をいくつかピックアップしてくれる。ここにしよう、と決めてふたりで歩き出す。

お店の前に立っていたメニューを見てヒューガルデンがあるのかはわからなかったけど、ヒューガルデンでなくても120種類あるというクラフトビールを純粋に楽しみたくなって、あるかわからないけどど

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愛は音もなく日常にまぎれこむ

愛は音もなく日常にまぎれこむ

付き合って4年目になる今も、彼と会う私の心はいつだって踊っている。

会いに行く前の日には、顔や髪に普段はしない泥パックだとか、finoだとかのスペシャルケアを施して、他もツルスベにして、ドライヤー前には妹の洗い流さないトリートメントを内緒で使う。

お風呂に入る時間が伸びるから、彼に「明日(彼の名前)に会いに行くためにかわいくなるので、電話するの遅くなります」と自己申告する。「どうかわいくなるの

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過ぎゆく日々に光をさして

過ぎゆく日々に光をさして

来年パリに行くことに決めてから、日常を豊かに過ごすか、非日常のために豊かさを残しておくか、ということについて考えを巡らせてしまう。

何かのタスクを処理するとき、光差し込む大学の廊下でこなすのもいいけれど、ちょっぴり贅沢してスタバでパソコンを広げていたい。お昼は友人が一緒のときや、お気に入りの若鶏のしょうゆ揚げが出ているときならば、学食で食べたいとも思うけれど、ひとりならセブイレやカフェで食べたい

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キャラメルバナナと秋の空と、

キャラメルバナナと秋の空と、

元はといえば、一緒に買い物に行った時に最後まで悩んだワンピース。祖母が気に入っていた、あのトップス部分がネイビー色シンプルなデザインで、ボトムス部分がプリーツごとに配色が異なるスカートになっているワンピースを、やっぱり手に入れようと思ったことにある。

水曜日は3限のゼミ終わり、5限を家で受けるために急いで帰らなければならないし、木曜日だってそう。なにより木曜日には、40ページ分の英語で書かれたプ

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とるにたらない愛おしき日々たち

とるにたらない愛おしき日々たち

風が心地良くなってきて秋の気配が色濃くなってきた。

という話は以前も書いた。

今日も朝起きてみたら少しひんやりしていて夏用の布団が心地よかった。少し外を出ていなかった期間に涼しくなってしまったかもしれない、お気に入りの夏服がもうすぐ着られなくなってしまうかもしれない、と焦ってノースリーブのサマーニットを着た。

すると確かに風は心地よかったけれど、日差しは焼かれているかのように熱くて、まだまだ

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ことばで日常を彩りたくて

ことばで日常を彩りたくて

noteを始めて1年と8ヶ月。

便宜上、自分が書くものを「 #エッセイ 」と読んできたけれど、私が書くものは自分の頭の中でおこなわれている脳内会議を文字起こししたようなものが多い。自分を伝えるための文章で、「#議事録」・「#意見文」・「#思い出記録」・「#頭の中」、などと呼ぶ方が適しているような気がしていた。

「#エッセイ」はもっと穏やかで、やわらかくて、日常や感情を言葉や表現で魅せるもの、詩

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これまでに対するご褒美のような

これまでに対するご褒美のような

学部の人と遊びに行くと、ほとんどの確率で学部について語る時間が訪れる。

「心理の陽キャは陽キャじゃない」だとか、「大学の中で陰キャのふきだまりって呼ばれる学部」だとか「みんなこれまでの人生で何かしら闇を抱えている気がする(深い人だとも言う)」だとか、半分自虐のような揶揄するようなものもある。

でも、その話の最後には「この学部でよかった。」という結論に帰着したりする。みんな、なんだかんだこの学部

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コーヒーを1杯嗜むような幸せを

コーヒーを1杯嗜むような幸せを

ガラガラと豆を挽き終わると、母に渡す。
すると、トポポポッという音と共に液体が抽出され、運ばれてくる。

いつからか朝ごはんにコーヒーが並ぶようになっったが、コーヒーの匂いに包まれて迎える朝が好きだ。

また、私と勉強とコーヒーは切っても切り離せない関係にあるのだが、憂鬱な課題の遂行中でもコーヒーがあれば、少しがんばろうと思える。

例えるならコーヒーは、私の暮らしに彩りを与えてくれる"さしいろ"

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がんばってきて、よかった。

がんばってきて、よかった。

「がんばってよかったことなんかあるのか?」

がんばったからこそ得た結果の方はいつだって輝いている。大切にしたいと思う。

でも、がんばればがんばるほど、がんばることは悪いことじゃないはずなのに、

「意識たか〜」

「なにマジでやってんの?笑」

と煙たがってくる人がいる。

そしてそんな人はいつも、決まって、クラスや部活を仕切っている、影響力のデカいパリピだ。

パリピの全員が全員そんな人だと

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