これまでに対するご褒美のような

学部の人と遊びに行くと、ほとんどの確率で学部について語る時間が訪れる。

「心理の陽キャは陽キャじゃない」だとか、「大学の中で陰キャのふきだまりって呼ばれる学部」だとか「みんなこれまでの人生で何かしら闇を抱えている気がする(深い人だとも言う)」だとか、半分自虐のような揶揄するようなものもある。

でも、その話の最後には「この学部でよかった。」という結論に帰着したりする。みんな、なんだかんだこの学部が好きなんだな、と伝わってくる。

実際、良い意味でも悪い意味でも、周りから"変わっている人"と言われてきたような人が多いのだろう。みんなとにかくおもしろくて、個性的だ。(「変な人多いよな〜。自分この中ならだいぶまともな人間やと思う。自分個性ないわ。」「いや、あんたもだいぶ変わっとるで」的なやりとりはもはやお約束なまである。)

それゆえに、大なり小なり人間関係で悩んだりした経験があるのだろう。(まあそうじゃないと来ない学部ではある。)みんなとにかく優しい。どんな人でもとりあえず受け入れる器量はあるし、不必要に人を傷つけるような人はいない。

あと、学部の人数が少なめな上とにかく根が真面目なので、みんな授業にちゃんと出る。すると、1度とある授業で仲良くなった友達ができると、その友達がいつも一緒にいる誰誰、の立ち位置だった人がいつのまにか友達になっていたり。相手の友達が自分も他の授業で一緒になったことがある人だったり…なんてことはよくある。だから、誰かと遊びに行くとコミュニティが若干ズレていたとしても、話が通じたりする。

かくいう私も、この学部によって救われた側の人間だ。本当に、心の底からこの学部にきて良かったと思っている。

高校時代も「深く狭く」と「浅く広く」を両立できてはいた。でもそれは、生徒会の仕事の関係だとかで"会えばしゃべるけど"の人が増えていただけで、卒業したら連絡なんて一切取らないし、ただでさえ数少ない「深く狭く」の人とは卒業したら縁が切れた。あとなにより、それぞれ1:1すぎて集団で仲良い経験が本当にゼロに等しかった。

大学に入ってからは「深く狭く」と「浅く広く」の中間ができた感じ。(学部特性よりかは"大学生"特性なのかもしれないけれど、)過剰な期待はしすぎない、ほどいい距離感を保ちつつ、1:1でも遊ぶほどに心は許せていて、とにかく一緒にいたら楽しい、みたいな関係性の人が増えた気がする。

度々私のnoteに登場しているカレ
カレも含めて3人でよくお昼時を一緒に過ごす吹部のアニメ好きな友人

noteを薦めてくれた友人
お花見に誘ってくれた友人
別府旅行を共にした独り言が英語の友人
彼らとも仲が良く昨日も一緒に遊んでいた友人
その彼女が推していて私やカレとも仲が良い友人
1回生のある授業で私・カレ・推されている子と同じ班だったことがきっかけで仲良くなった留学生の友人

1回生時の演習を通じて仲良くなって昨春に焼肉に招待してくれた友人
同じく演習や英語の授業を通して仲良くなった友人

すごく優秀なのに成績が下な私を自分より賢いと思い込んでくれているTHE研究者！な友人
1回生で同じ授業をとっていたにも関わらずカレに教わって認知してそこからおしゃべりするようになった友人

今大学で仲が良い、と言われて思いつく人たち。
最後の1ブロックにいるお2人とはまだ大学外で遊んだりしたことはないけれど、他は1:1でも仲良い人たち同士でも遊んできた、これからも何度でも会いたい人たち。あと、みんないい声してる (声フェチ)。

こんなにたくさん話せる人がいて、話してくれる人がいて。高校までの私がみたらきっとびっくりするんだろうな。幸せだ。

昨日はゼミ終わり、私より1時間終わるのが遅い友人のゼミが終わるのを待って一緒に夜ご飯を食べに行った。友人を待つ間、えー残ろうよーと私に巻き込まれたカレとおしゃべりして、友人が来てからも、カレと友人とさらに加わった友人と4人でおしゃべりしたら、ゼミ終わりから3時間半くらい経っていた。それだけしゃべったのにまだしゃべり足りなくて、夜ご飯後もカフェに移動しておしゃべりして、結局解散は21:30ごろだった。

心のままに過ごした、幸せな1日。

ずっとそんな時間が続けばいいのにと思う。

そんな大学生活もあと２年を切ってるなんて考えられない。そもそも２年削られているのだから、その分返してほしい。もっとみんなと仲良くなりたい。

卒業しても何度でも戻ってきたくなる、戻ってこれる場所。これから先も、ここがずっとそうであれたら。ゼミのメンバーともっと仲良くなって、帰ってきたくなるこの場所を、もっと拡張できたらと思う。

大好きな人たちと出会えた、これまでの人生に対するご褒美のような2年間。

残り約2年。
卒業までを この、宝物のような日々で積み上げていきたい。