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中米と南米に関する本のレビュー集

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中米(中央アメリカ)と、南米(南アメリカ)とに関する本のレビューを集めてあります。
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#南米

夜空と月の物語

夜空と月の物語

夜空と月の物語

 世界中の、さまざまな「月の光景」を写した、写真集です。
 写真と共に、世界各地の、月にまつわる神話や伝説が、紹介されています。

 とにかく、写真が美しいです。ぼーっと眺めているだけで、癒されます(^^)
 月にまつわる神話や伝説は、短く、やさしい言葉で書かれています。おかげで、読んでも疲れません。仕事で大量の文章を読んだ後でも、こういう文章なら、読んでほっとできます(^

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衝撃の古代アマゾン文明―第五の大河文明が世界史を書きかえる

衝撃の古代アマゾン文明―第五の大河文明が世界史を書きかえる

衝撃の古代アマゾン文明―第五の大河文明が世界史を書きかえる

 少し前までの世界史の教科書には、必ず、「世界の四大文明」が、載っていましたね。
 ナイル川のほとりのエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川のほとりのメソポタミア文明、インダス川のほとりのインダス文明、黄河のほとりの中国文明です。

 「古代文明は、大河のほとりに生まれる」という定説が、あったんですね。
 が、じつは、この定説は、

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世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

世界の仮面 (みんぱく発見 (6))

 世界各国の仮面を紹介した本です。
 大阪にある、国立民族学博物館(略称、みんぱく)が出している小冊子です。

 薄い本ですので、すぐに読めます。
 世界中の仮面の写真が、たくさん載っています。日本人の感性では、考えつかない仮面も多いです。写真を見ているだけで、楽しいです。

 オセアニア、アフリカ、中南米などの文化は、普通の日本人には、馴染みが薄い

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世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

世界の太陽と月と星の民話

 世界各国に伝わる、太陽や月や、その他の星に関わる民話を集めた本です。
 民話というより、神話と呼べる話も、多く含まれています。どの話も、興味深いです(^^)

 「世界の」というだけあって、アジア、アフリカ、オセアニア、南米、北米、ヨーロッパの話が、一通りカバーされています。
 ただし、アジアとヨーロッパの話が、圧倒的に多いですね。アフリカとオセアニアは、手薄で

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アジア遊学 (No.59) 鬼とデーモン

アジア遊学 (No.59) 鬼とデーモン

アジア遊学 (No.59) 鬼とデーモン

 勉誠【べんせい】出版から出ているムック『アジア遊学』シリーズの59号です。
 「鬼とデーモン」の特集号です。

 日本には、古来、鬼【おに】と呼ばれる霊的存在がいますね。日本人なら、誰でも知っているでしょう。
 ところが、いざ、鬼について説明しようとすると、誰もが、はたと困るのではないでしょうか。

 日本のたくさんの民話や伝説に、鬼が登場しま

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地名の世界地図

地名の世界地図

地名の世界地図

 世界の地名について、語源や、うんちくが載っている本です。
 地理が好きな方には、ばっちりな本ですね(^^)

 地理好きでなくても、歴史好きなら、本書を楽しめるはずです。地名には、その地の歴史が刻まれていますから。

 地理や歴史が好きでなくても、外国人を相手に仕事をされている方なら、一読して、損はありません。

 地名の意味を知ることは、最も手軽に、外国の文化を理解す

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インカの食卓

インカの食卓

インカの食卓

 題名は、『インカの食卓』ですが、インカ文明の話ばかりが、書いてあるわけではありません。
 インカ文明が栄えた地、南米ペルーの、現在の先住民の食事について、書かれた本です。

 インカ文明について知りたい方には、ちょっと期待外れかも知れません。
 このために、評価の星を一つ減らしました。

 しかし、本書が貴重な本であることは、間違いありません。
 日本語で、アンデス先住

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マチュピチュ カラー版―天空の聖殿 (中公新書 2012)

マチュピチュ カラー版―天空の聖殿 (中公新書 2012)

マチュピチュ カラー版―天空の聖殿 (中公新書 2012)

 題名のマチュピチュは、ペルーにある遺跡の名ですね。インカ文明の遺跡です。世界遺産になっており、日本人に、とても人気がある観光地です。

 本書は、そのマチュピチュを、三〇回以上も訪れたという著者によって、書かれています。
 本業が写真家の方だけあって、写真が多い著書です。眺めるだけで楽しめます(^^)

 学術的な解説書というよ

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沈黙の古代遺跡 マヤ・インカ文明の謎

沈黙の古代遺跡 マヤ・インカ文明の謎

沈黙の古代遺跡 マヤ・インカ文明の謎

 題名は、『マヤ・インカ文明の謎』ですが、紹介されているのは、この二つの文明に限りません。
 アステカ、オルメカ、ナスカなど、中米と南米の有名な文明は、だいたい網羅されています。

 写真や図版が多く、わかりやすいです。そのうえ、文庫本なので、手軽に入手しやすいです。
 中米や南米の古代文明を知りたいなら、入門書として、お勧めです。

 この本では、

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龍のファンタジー

龍のファンタジー

龍のファンタジー

 龍に関する民話や神話を集めた本です。三十以上のお話が載っています。

 中でも、ヨーロッパから西アジアにかけて(西洋)の龍について、充実しています。いわゆるドラゴンですね。
 これは、著者がアメリカ人だからでしょう。ヨーロッパ系の文化の素養を身に付けた人、だと思います。

 東アジア(東洋)の龍についても、載っています。中国と、日本の龍ですね。
 けれども、この本に登

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動物百科 絶滅巨大獣の百科

動物百科 絶滅巨大獣の百科

動物百科 絶滅巨大獣の百科

 哺乳類の進化をたどった本です。
 題名とは違って、巨大獣=大型哺乳類だけを紹介しているのではありません。小型の哺乳類も、たくさん登場します。

 おおむね、時系列順に、さまざまな哺乳類が登場します。
 哺乳類の祖先である哺乳類型爬虫類から、始まります。最初の哺乳類は、中生代の三畳紀に現われた、と考えられています。
 中生代は、哺乳類にとっては、雌伏の時代でし

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世界の龍の話

世界の龍の話

世界の龍の話

 世界の龍に関する民話を集めた本です。全部で、九十話あります。

 ただし、世界といっても、ほとんどがユーラシア大陸のものです。アジアとヨーロッパですね。アフリカ・オセアニア・北米の話は、一つもありません。

 南米の話も、三つだけです。それらは、すべて、ヨーロッパ文化に影響された龍の話です。

 この本の編著者の考えでは、「龍とは、ユーラシア大陸の文化に登場するもの」だそう

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