マガジンのカバー画像

結婚・出産・子育て・女性・仕事・待機児童を考えるマガジン

74
運営しているクリエイター

#仕事

「核家族・共働き」子育て社会の限界感

「子どもを産み育てる」という生き物として当たり前のことがこんなにも難しい時代になってしまったのか…と思うことが多い今日この頃。不妊に悩むカップルも多いし、無事に健康に生まれたとしても産まれてすぐに異物(ワクチン)漬けになり、常在菌と触れ合う機会は奪われ(過度な消毒)、周囲の人や一番大好きな親でさえも顔の半分は隠れていて表情は読み取れず、1年くらい経ったら見知らぬ施設に預けられ…これから生まれる子ど

もっとみる

「週5」に縛られすぎな学校、仕事、保育園

今年は大学や教育について考えていきたいと昨年末に宣言した通り、教育関係の本などを読んだり調べたりすることが多いです。先日はオランダの教育システムって良いかも、と思い、『オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる』(リヒテルズ直子著)という本を読んでいました。ただ、今回書きたいのはオランダの教育システムについてではなく、働き方についてです。この本を読んで、オランダではより柔軟に働けるシステムが整っ

もっとみる

どんな人が高い給料をもらうべき?

漠然とした大きな問いをタイトルにしてみました。組織で働いていると、「なぜこんな人が私より給料もらってるんだろう?」と思うことも結構あると思います。組織の内部でも、業界別、職業別でも思うことがあるのではないでしょうか。これは一人一人価値観が違うのかな、と思う部分でもありますので明確な答えは出ないでしょうが、今の社会全体の給与体系を比較してみても、何か納得のいかない理不尽さを感じる人が多いのではないか

もっとみる

思い通りにならない世の中における優先順位

最近「世の中の人ってこんなに自己中心的な人ばっかりだっけ?」と思うようなことが多いなぁと少し悲しくなったりする時もあります。グローバル資本主義が自己中心的&エゴ丸出しな思想なので、人々の意識がそちらに向かいがちということもありますし、「引き寄せ」などのスピブームにより、願望成就や夢を叶える的な思想が流行っていることも背景にあると思います。「自分の思い通りに生きるために…」というのが人々の共通目標み

もっとみる

理念は「平等」、しかし性差は超えられない

前回まで、教育や大学進学について思うところを書いてきました。大学全入時代と言われて久しいですが、大学進学率のデータを見てみると確かに年々上昇していて、特に女性の大学進学率はここ数十年で急激に増加しています。私が大学に入るころのH18年には約40%、最新のデータでは約48%と、半数近くにも上っているようです(参考:平成29年版男女共同参画白書 概要版 )。女性が高い教育を受けられなかった時代から、女

もっとみる

楽な方に、楽な方に流れるのが人間

前回、同じ時給なら手抜きするのが賢いの?という記事に、「怠惰・勤勉」や「働くこと」に関する葛藤や思いなどを書きました。中でも以前から気になっていた、怠惰な人について怒りを感じてしまうことについて、そうは言いつつ働いても働かなくても同じ時給なら手を抜いてサボった方が賢いんだ、と考える人がいるのも無理はないということも書きました。どんな時代であれ、どんな場所であれ、サボりがちな人と一生懸命働く人がいて

もっとみる

「正規・非正規」の枠を超えた働き方

人が働く上で不満に感じることが多いことの一つとして、自分の仕事と給料が見合っていないことであったり、仕事ができない(しない)人が出世して高い給料をもらっていることだったり、いい仕事をしても給料に反映されないことなど、仕事に対する見返りへの「納得いかない感」というものがあると思います。私は公務員として働いていた時にまさにその感覚を味わっていたし、やっても報われない感がものすごくありました。結果、心身

もっとみる

価値観のすり合わせは、お早目に

前回は食べ物の強要は、ほぼ「暴力」という記事に、共に暮らす上で食に対する嗜好や思想はとても重要で、かといってお互いの価値観を押し付け合うもんじゃないな、ということを書きました。人は知らず知らず、あらゆることに関して自分なりの価値観、思想を持っているものですが、あまり意識化されていないものも多いです。最近よく言われている「自分を知る」ということの一つに、自分が無意識レベルで持っている価値観、思想に気

もっとみる

イクメンより 妻へのやさしさ 第一に

なぜか冒頭から一句詠んでしまいましたが(字余り笑)。先日ツイッターでシェアした記事に、お父さんのワンオペ育児の話題がありました。要は妻が育児ができなくなり、仕事と育児を両方やらねばならなくなってしまったお父さんの体験記みたいなものなのですが、世の働くお母さん方からの「男はもっと育児の大変さを理解せい」という至極真っ当なご意見がネット上で飛び交っており、この問題の根深さ、いかに世のお母さん方が仕事に

もっとみる

アラサーの微妙な人間関係

先日友人と話したときにもう一つテーマになった話題が、今のアラサーくらいの人間関係ってホントに微妙だよねという話。私は今年で30歳になるので、ちょうど30ど真ん中くらいの年齢になります。友人も同い年で独身なので、同じような境遇なわけですが、30近くなると人間関係も変わってくるよねぇという話で盛り上がりました。結婚するくらいまではあまり変わらないけど、子どもができたりすると会えなくなったり価値観が変わ

もっとみる

離婚の保険としての女性の自立

結婚・出産など人生の大きなライフイベントについて考えるシリーズの続きです。結婚してすぐの新婚の頃はラブラブだったのに、子どもが産まれ、何年、何十年も連れ添っていくうちに、徐々に倦怠期が訪れ、夫婦の会話もなくなり、すれ違いや不満も増え、レスになり…と関係性が変化していくという話は、それが当たり前なのではないかと思うくらい耳にします。私の両親も例外ではなく、一時期本当に離婚するのではないかと思うくらい

もっとみる

親から援助・親と同居は恥ずかしい?

世の中の数ある思い込みの中でもかなり根深く人々を苦しめているのが、「社会人になったら親から自立すべき」「親から援助を受けるのは恥ずかしい」といった固定概念だと思います。私も以前は世間の常識に染まっていたのでこのような感覚を持っていたのですが、今はそう思っていません。実際、私自身が仕事を辞めてからまともに働く気がしなくなり、親から援助してもらって生きている身であるということもあります。世間的にこの概

もっとみる

家族全員が疲れ果てている現代社会

働くこと、子育て、家族などについて考えることが多い今日この頃。共働きが当たり前になり、夫婦とも働きながら家事・育児に勤しむ家庭が増えてきていますが、仕事でへとへとになって疲れて帰ってきてその後も家事・育児という生活を想像すると、「私には到底できない」と感じますし、かなり無理があるように感じます。夫婦どちらも仕事で疲弊しきってしまったら、家でストレスをぶちまけてしまったり、家事を押し付け合ってしまっ

もっとみる

仕事に人生を捧げる生き方への疑問

数年間に渡って「私の本当にやりたいことは何だろう?」とか「人生の目的って何だろう?」とか考えながら自分を見つめ直してきて、ようやく自分の中で「これ」というものが見えてきたような気がしています。これまでnoteでも何度も書いてきたように、「やりたいこと」というのはどこか遠くにあるわけではなくて、普段何も意識せずともやってしまうようなことにあると思っています。私の場合は文章を書くことや勉強することが大

もっとみる