マガジンのカバー画像

好きなnote

77
運営しているクリエイター

#エッセイ

感覚型の落とし穴。(ユング心理学のタイプ論)

感覚型の落とし穴。(ユング心理学のタイプ論)

「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」を読んでから河合先生の本を読みあさっています。河合氏は日本に初めてユング心理学を広めた方です。
今日はユング心理学の「タイプ論」について書いていきます。

一般的態度、内向と外向
ユングは同じ事象をみても考え方や捉え方が違うことから2つの一般的態度にわけました。よく聞く「外向」「内向」です。
外向型…関心や興味が外界の事物やひとに向けられ、それらとの関係や依存によ

もっとみる
意見のある者と意見のない者。

意見のある者と意見のない者。

私自身全く意見がないというわけではないけれど
何かについて意見するという事を
実はもともとあまり
やってこなかったのかもしれない。

特に夫を見ていると
自分がそういう人間にすごく思えてくるのだ。

夫は常に何かしらに意見し問題提起してくる。
凄腕の「意見する人」である。
他に例えるなら、御意見番か?
何かに意見している時の夫は、そんな風に見える。

打って変わって私は…あんまり意見がないかもそれ

もっとみる
そうですよ、「にわか」ですよ。

そうですよ、「にわか」ですよ。

俄か。にわか。にわかファン。

「俄かに」とは、
「突然に」「一時的に」といった意味がある。

現在では、
特定の漫画やアニメなどのファンに最近なったばかりの人や
よく知りもせずファンと公言している人を意味する語として、
現代日本のインターネット上で「にわか」と言ったら「にわかファン」を指すことが多いとされているとか。

調べると、こんなことも書いてありました。
「元々のファンでもないのに、世の中

もっとみる
父と麻布十番の思い出

父と麻布十番の思い出

私の父は、58歳の時に上京して麻布十番に住んでいたことがある。

生まれ育った地方都市を58年間一度も離れたことがなかった父が、退職の2年前の3月に、東京支社への転勤の辞令が出されたのだ。

「本当に青天の霹靂だったよ。まさか俺が東京なんてさ。」

ずいぶんと興奮した声で、東京に住む私に電話でそう話していたことをよく覚えている。

父は昔から、私や兄が18歳から暮らす東京に遊びにくると、決まって家

もっとみる
スピッツが好きという話〜暴力性と優しさについての考察〜

スピッツが好きという話〜暴力性と優しさについての考察〜

ロックバンド・スピッツが好きだ。
年齢が一桁の頃から、母親と一緒にカセットテープで聴き始めたから、もう20年以上ずっと聴いていることになる。
10代の後半なんかは、途中でジャニーズやらロキノン系の流行りのバンドやらを気に入って年単位でスピッツのことを忘れたりしたが、そうやって途切れながらも、なんだかんだ今まで聴き続けている。
ほとんど全ての楽曲を口ずさめる音楽グループは、私には他にない。

スピッ

もっとみる
母の言葉

母の言葉

「他人を羨むことなく、自分だけの人生を自信を持って歩んでください」

これは、私が中学を卒業するときに母からもらった手紙に書いてあった言葉だ。

卒業式当日、教室の外に張り出されていたのは、生徒の親からの手紙だった。壁一面に、これから高校生になる我が子へのエールの言葉がずらりと並んでいた。

周りの友人達の親は、もっと希望に満ちたようなニュアンスの言葉が多い中、母の「他人を羨むことなく」という文字

もっとみる
noteをどのように使うか、書くきっかけになりそうなこと

noteをどのように使うか、書くきっかけになりそうなこと

いちユーザーとして、もっといろんな人のnoteが読みたいな〜と思うので(更新が止まっちゃう人が多くてさみしい)、みなさんが「書いてみようかな」「はじめてみようかな」と思えるきっかけになりそうなことをいくつか書いてみます。

noteとそれ以外の媒体とで使い分けに迷っている方は、特に後半の内容が参考になると思うので、読み飛ばしちゃってください!

普通でいいと思います書くことのハードルを高く設けてい

もっとみる
ときめきリストの「小さな世界」

ときめきリストの「小さな世界」

なんとも説明のむずかしい、それがどうした?というような「気持ちのあかるみ」について書きます。

*わたしが担任している低学年クラスには、特別支援の必要な八年生の女の子が一人います。わたしの担任デビューと共に入学してきた子で、はじめて出会った頃とくらべると、ずいぶんいろんなことができるようになりました。

明るくて天真爛漫。人の名前を覚えるのが得意。小さい子たちのクラスに入っているけれど「自分はお姉

もっとみる
書くということの根っこにあるもの

書くということの根っこにあるもの

編集者を長く続けている方とお話をしたことがある。
そのときあるベテラン作家さんの話になった。日本を代表する著名な作家で、本もたくさん書かれている。

「自分が書くエネルギーの源は、“怒り”なんだ」と、その方が言っていたそうだ。
その怒りこそが、書くという行為を長年続けさせてきたのだ、と。

「そういうもの、あなたにもありますか」
とその編集者さんは私に聞いた。自分がものを作りだす、書くという行為を

もっとみる
朝の気分作りが大切な理由(Tips無料記事)

朝の気分作りが大切な理由(Tips無料記事)

☆有料記事を予想を超える多くの人に読んでもらえたので、読者さんサービスで無料の記事を1本公開することにしました。たくさんのサポートもありがとうございます!

マガジン『毎日、いい気分。自分の機嫌を自分でとるためのカンタンTips』3回目の更新です。

Tips1では布団から出るためにやること、Tips2では布団から出てすぐにやることを紹介しました。次回月曜公開のTips3も、同じく朝に行う気分作り

もっとみる
「今日の人生」を振り返ることを辞めない。

「今日の人生」を振り返ることを辞めない。

つづるです。昨日益田ミリさんの「今日の人生2 世界がどんなに変わっても」を購入し、読んでいる途中です。

何気ない毎日、行った店、聞こえる話し声、見た夢、思ったこと、感じたことなどを「今日の人生」で締めくくるコミックエッセイ。

本当に何気ないこと日常のことが描かれているのですが、日々を流れるまま流さず、綴られている感じが好きです。

今日はミリさんを真似て、「わたしの今日の人生」を振り返ってみよ

もっとみる
この夏、精神闇底だった私の回復記録

この夏、精神闇底だった私の回復記録

※このnoteは、2020年夏に精神闇底だった私が回復していくまでの個人的記録です。その方法を推奨する目的はなく、感情の詳細を覚えているうちに書き残しておきたかっただけの人間標本です。一切参考にしなくて大丈夫です。

8月中旬、きづいたら精神が闇底に落ちてた。
幼稚園へのお迎えに向かう歩道でも晩御飯を作る夕暮れの台所でも、散らかったニューブロックを片付けるリビングでも前触れなく涙が溢れる。梱包材の

もっとみる
会いたい人には会いに行くし、あなたが大事だよってことは言葉にして伝えといたほうが絶対いい。

会いたい人には会いに行くし、あなたが大事だよってことは言葉にして伝えといたほうが絶対いい。

自分の周りの大事な人に、「あなたは私にとって大事な人だよ」ってことを、ちゃんと言葉にして伝えとこう。

ここ数日、私が感じ、実践していることです。

家族、友人、恋愛関係、仕事仲間。日々たくさんの人と接して言葉を交わしているけれど、何かが起きたとき自分が咄嗟に手を伸ばして本当に大事にできる範囲なんて、とっても狭いところに限られている。悔しいけれどそれが現実。

でもだからこそ、心の底から「大事にし

もっとみる
人生がいろいろすぎて気が遠くなる

人生がいろいろすぎて気が遠くなる

ひょんなことからひとの半生をのぞき見し、その人生や家族の在り方の多様さに気が遠くなることがある。昨日もそんな日だった。

出張帰り。

羽田から渋谷駅に移動すると、どんよりとした空から大粒の雨が落ちていた。文字どおり抜けるような青空だった大分からのギャップに、うへえと声が漏れる。新調したばかりのお気に入りの靴を濡らしたくもなく、タクシー乗り場に歩いた。

10組ほどの列の最後尾に並ぶ。退勤ラッシュ

もっとみる