見出し画像

そうですよ、「にわか」ですよ。

俄か。にわか。にわかファン。

「俄かに」とは、
「突然に」「一時的に」といった意味がある。

現在では、
特定の漫画やアニメなどのファンに最近なったばかりの人や
よく知りもせずファンと公言している人を意味する語として、
現代日本のインターネット上で「にわか」と言ったら「にわかファン」を指すことが多いとされているとか。

調べると、こんなことも書いてありました。
「元々のファンでもないのに、世の中の流行に乗せられて短期間で急速に興味を持った新参が、あたかも古参のごとく背伸びして振る舞おうとする様子を生温かく揶揄する煽りワードもしくは自虐ワードとして使われている。」

お、結構すごいこと書いてますね…

でも、世の中がこういう言葉を使って
人の好きという気持ちを厳しく裁いているのであれば、
そりゃ簡単に「好き」とか言えなくなっちゃいますよ…

もっと「好き」に自由を‼‼
叫びたくなってきました(笑)

昔、こんなことがあったんです。

私はある漫画が好きで、その漫画が載っている漫画雑誌(月刊誌)を、
新刊が出る度に必ず発売日に買って読んでいました。
今思い返しても、発売前は楽しみで楽しみでずっとワクワクしていた気がします。
発売日に買ってすぐ読んでも、もう次が気になりすぎて、
読んだその日から次号が楽しみ過ぎて待つのが辛かったくらい(笑)
この気持ち、わかる方いらっしゃると思います‼‼
で、こんな風にいつもいつも楽しみしているくらい、
自分では「好き」だったわけです。

しかし…

ある日、友達4人とその漫画について話していました。
1人はその漫画をほぼ知らない子で、
あとの2人は私と同じく大好きな子達です。
1人の子はあまりよくわからないので、もちろん会話にあまり入れず
黙っていました。
するとその2人が、
「えー知らないの?なんで?普通読むでしょこれ。」
と言い出しました。私は、
「別に知らなくても、それぞれの好みがあるし別にいいんじゃないか?」
と考えていました。そして、今度は私の方へ…
「これ(漫画)好きなら、○○(その漫画のかなり細かい部分)のことは当たり前にわかるよね?」
と、質問してきたのです。
急にきた質問にビックリして私があたふたしていると、
「え⁉知らないの⁉好きって言ってたのに、こんなことも知らないの⁉」
え………。
急にきた質問にビビり、圧に押されてその後答えを思い出しても
言えなくなった私に、その友達はさらに
「好きって言ってたけど、さっきの知らないなんてそこまで好きじゃないんだねー。だってそれって本当のファンって言えないから、実はそんなに好きじゃないんじゃない?」
この一言でこの会話は終わったのでした。

それからというもの、
私は好きなものを「好き」と言えなくなってしまった。

軽々しく「好き」と言おうものなら、
あそこまで打ちのめされるものなのかと
怖くなってしまったのだ。

世の中もそんな気がする。

最初にいった「にわか」も、結局は好きのレベルを試された結果だ。
ちょっと知らなければもう「にわか」と言われる。
なぜなんだろう。
そんなに「好き」のハードルを上げなきゃいけない理由はなんなんですか。
もっとみんな色んなものを好きって言いたいはず。
でもこうして好きレベルを試すようなことをされるから、
正直に「これが好き」って言えなくなってしまう。
生きづらい。とっても生きづらいよ。

個人の「好き」を奪わないでほしい。
好きレベルを決めないでほしい。
せっかく好きになった気持ちを傷つけないでほしい。
詳しいとか詳しくないとか、それだけじゃないと思う。
詳しければ「偉い」んじゃなくて、
詳しいなら、みんなにそのいい所をただそのまま伝えてほしい。

好きの自由を奪わないでください。

もし「好き」に自由を与えてくれないのなら、
じゃあ私は「にわか」になります‼‼
にわか宣言‼‼
にわかを侮るなかれ。にわか強し。
極めなきゃいけない雰囲気なし、自由。
好きなものは、好き、好き、好き。これでOK。
おーかなり楽しそう。
だって詳しくならなきゃとか極めなきゃとかないですもんね?
しかも、そうなったらそうなったでいいんだし( ´ ▽ ` )

面白そう、面白い。
あ、それも良さそう。
じゃあ次はこれ。

「好き」がどんどん進みますね。
進化してるわ~。

あ、でも最後にこれは言いたい。

昔、私が言えなかった
「好き」を返せ〜。



ではまた。

最後まで読んでいただきありがとうございます🐨! いただいたサポートは創作の為に大切に使わせていただきます🍀