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『悪は存在しない』狐につままれたような感覚

濱口竜介監督の最新作『悪は存在しない』を渋谷で鑑賞。 ここ数年で1番衝撃的な映画体験だった。 見た後は呆気に取られて、周りの人たちも戸惑っている感じだった。 舞台は自然豊かな長野県の水挽町。 巧は娘の花とともに暮らしている。巧は寡黙だが、自然のことを知り尽くし村人からも頼りにされている。 ある日、村にグランピング場を作る話が持ち上がる。 東京の芸能事務所がコロナ禍対策の補助金目当てに、開発を進めようとしていた。事務所による説明会では、グランピング場の汚水が村の水源に流される

    • 最近読んだ韓国人女性作家の本4選

      最近読んだ、韓国の女性作家の本が今の自分の心にすんなり入ってくるものが多かった。爽やかな後味の作品、ズドーンとくる作品などバラエティ豊かだった。 『屋上で会いましょう』チョン・セラン 群像劇やSF、歴史物など多彩な9編の短編集。たいてい短編集はいくつか合わないものがあるが、全ての短編が好きだった。想像力豊かなヘンテコな話が多め。 1番好きなのは「屋上で会いましょう」。 主人公の「私」と仕事の苦労をわかちあってきた先輩女性たちは、次々に結婚して退職。彼女たちは呪文書によっ

      • 京都お花見旅行

        京都へ一泊二日でお花見旅行に行ってきた。犬を飼ったら遠出しづらいだろうから今のうちに。あと約7年前に夫と行った鈴虫寺にお参りしてお礼するためもある。 金曜に京都に着いて、驚いたのは外国人の多さ。外国かなと思うくらいに外国人が7~8割だった。 最初に、花見の穴場と聞いていた原谷苑へ。金閣寺や龍安寺方面にある。 予想以上に花花花! 個人所有の園で、約20種の桜が400本植えられているそう。空を見上げるとピンク色。他にもツツジ、木瓜(ぼけ)など、赤、黄色等の色とりどりの花が咲

        • めちゃくちゃルッキズム

          わんこを飼おうと思ってペットショップやブリーダーを見ている。どの子も可愛くてメロメロになるが、ここからここまで全部くださいとはいえない。 長いこと見ていると、売れない子はどんどん値下げされていく。大きくなると売れにくくなるから、小さいうちに売ろうとする。 顔が可愛い子、柄が綺麗に入っている子はあっという間に売れる。 人間世界ではやれルッキズム反対だの言っているけど、ペット界はめちゃルッキズムだよなと思った。(批判ではなく感想です。)人間も商品もキャバ嬢も、結局見た目はだいじ

        『悪は存在しない』狐につままれたような感覚

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          『ノクターナル・アニマルズ』/ちらっと昔を思い出す

          最近、見た面白かった映画『ノクターナル・アニマルズ』。監督はファッションデザイナーのトム・フォードで、映画も撮れるんかい。アーティスティックな映像と構成で美しかった。 主人公の美術商のスーザンは金持ち夫と豪邸に住んでいるが、夫は不倫中で、仕事もやりがいを感じられない。昔の夫エドワードから『夜の獣たち』という小説が届き、読み進めながら過去を思い出す。 小説の内容は痛ましい内容で、ドライブ中に妻と娘を理不尽に殺されたトニーの復讐が描かれる。ひ弱な性格のトニーは暴漢に妻と娘を奪

          『ノクターナル・アニマルズ』/ちらっと昔を思い出す

          発散系の趣味を見つけたい

          オードリー若林さんの作家との対談本で、角田光代さんが10年以上ボクシングを続けているとおっしゃっていた。角田さんいわく、まったく上手ではないが、ボクシングをやることで人と比べない精神的な強さがついたとのこと。人は人、自分は自分となかなか切り分けられないわたしは、がぜん興味が出た。 フットワーク軽女なので、近くのボクシングジムを見つけて体験しにいってみた。強くなりたいとよく言ってる夫も付いてきた。ジムはガチ勢ばかりでなく、フィットネス寄りのジム。 年下のコーチはタイトルを取っ

          発散系の趣味を見つけたい

          ハーブティーではなやぐ

          最近ハーブティーにハマっている。 生理前後の症状がしんどいときにふらっと立ち寄ったenherbでお悩みに効きそうなハーブティーを色々おすすめしてもらい、最初はとにかく味が気に入ったので飲み始めた。 お店の人から、身体の中をつねにハーブティーが満たしているようにするのがいいですよ♪といわれたが、医者ではないしほんとかよと半信半疑だった。わたしの身体のあらゆる毛細血管をハーブティが流れていっているのを想像した。 結局、おいしくてごくごく飲めるので水筒にいれて毎日飲んでいる。意

          ハーブティーではなやぐ

          映画「ペパーミントキャンディ」

          以前noteにて刺さる感想を読んで、これまで見れずにいた『ペパーミント・キャンディー』を見た。鑑賞してからしばらく経ってしまった。 中年男性が橋の上で鉄道自殺を図るところから始まり、そこに至るまでの20年間を遡りながら描いた作品。 なぜ人生に絶望したのか、どのように破滅に向かうのか、韓国の現代史とともに逆行して紐解いていく。(ネタバレあり) 列車の前で「時間よ戻れ!」と叫び、そこから破綻した結婚生活、出会いと別れ、警官や軍隊での暴力的な経験、美しかった初恋の思い出…をたど

          映画「ペパーミントキャンディ」

          嵐を呼ぶ訪問者(2)

          記事の続きです。 XXX不動産に電話。男性が電話をとる。 私「あの、そちらに田村さん、という方はいらっしゃいますか?」 「今日は田村は休みをとっています。何かご用件でしょうか?」 田村いた。 「昨日の夜に田村さんから、住んでいる家について質問があるということでインターホン…でお問合せ受けたんですけど」 「…はい」 「本当にXXX不動産に田村さんが在籍されているのか気になりまして念の為…」 「あーそうなんですか、ご迷惑をおかけしたかもしれません。もしよろしければ田村の電話番

          嵐を呼ぶ訪問者(2)

          嵐を呼ぶ訪問者(1)

          昨年、新居に引っ越して1週間ほど経った頃、夕飯を家で夫と食べていたとき。 ピンポーン インターホンが鳴った。まだ引っ越してきたばかりで知らない人の訪問に慣れない。モニター画面を見ると、作業着のような格好をした顎髭を生やした男性が映っていた。工事業者か、夜7時過ぎに怪しい。 「はい」と夫がモニター越しに返事する。 「夜分にすみません。わたくし〇〇区のXXX不動産の田村(仮名)です。」 XXX不動産? 仲介してもらった不動産屋ではない。 そこから田村さんはまくし立てた。

          嵐を呼ぶ訪問者(1)

          限りある時間で何を見るか

          ネットフリックスやU-NEXTを開くと、ものすごい数のエンタメ作品の海に圧倒されそうになる。 みんな、ここからどうやって見るものを決めているのだろうか。 これじゃない、うーんこれも気になるけど、いやーこっちも気になるなあ、これ長いなあ、これはまたあれと同じような話なのかな、と画面をスクロールして、結局何も見ないことも。 作品を決めて見ているときも、最初の方はこれでよかったのかなとちらっと思いながら見ている。集中できていない。 「選択肢が多いほど、何かを選択しても不満が残る

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          2024冬ソウル旅行

          金曜夜から日曜の夕方まで韓国ソウルを旅行した。出発は土曜の夜中1:30発で、日曜は羽田23:30頃着という無理やりなスケジュールだった。海外旅行は1年以上ぶりで、やっぱり日本語が当たり前に通用しないところは新鮮で刺激的。時間を作ってでも海外に行くのはいいな。 行ってよかったところ 広蔵市場(クァンジャンシジャン) さまざまな伝統食材や雑貨などを売っている歴史ある市場。行ってよかったスポットNo.1。 うまいもん通りでは、ローカルグルメの屋台がずらっと並んでいてお店の人が

          2024冬ソウル旅行

          マチアプのカップルとよく出会った日/2024.1.27-28

          ■アプリのカップルとよく出会った日 2月旅行用のブーツや服を買いに有楽町へ。昼とおやつでカフェ2軒に入ったが、隣の席が連続してアプリで出会ったと思われる人たちだった。ここ数年そんな初対面カップルを見かけることが本当に多い。 2人とも探り探りで自己紹介しているのが気になるし、個人情報が自然と耳に入り込んで聞き入ってしまう。(自分との共通点におぉとなったり)。おふたりのそわそわした雰囲気が伝わってきて、こちらまで緊張してしまう。 夕方に隣になった、仕事できそうなスラッとした女性と

          マチアプのカップルとよく出会った日/2024.1.27-28

          お金がないという口グセ

          どれくらいの貯金になったら「お金がない」というだろう。いくらなら「ある」といえるだろう。人それぞれでかなり違う。残高10万円でも平気な人もいれば億あってもまだまだ!という人もいるかもしれない。 私は残高なんて関係なく、お金ないから〜とつい言ってしまうことがあった。 そうえいば、母親の口癖は「お金がない」だった。 「あなたたちのためにお母さんがどれだけ我慢してると思う?好きな服も買ってないのよ」 「うちはお金ないから、大人になったら面倒見れないからね」 そう言いつつ、一切働

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          脈々と受け継がれる/2024.1.22

          最近、祖父を見送った。小さい頃からよく祖父母の家には遊びに行ってお世話になっていた。 士業をしていた祖父は恐らくお金を稼いでいたので、母を含む子供たち3人は全員私立の中高大院に通った。 寡黙だったが、田舎から単身上京して苦学して成功した祖父を凄いなあと尊敬していた。母に言わせると、昔はタカビーとのことだった(きっと死語)。 ここ数年は闘病生活で家で介護できず、施設にずっといた。 事情はよくわからないけど、祖母とは何年も会うことはなく、亡くなるまで顔を合わせないままだった。

          脈々と受け継がれる/2024.1.22

          図書館の予約本/『ヴィレッジ』『エクストリーム・ジョブ』/2024.1.8

          1/8(日) 午前中は図書館へ。引っ越した先の図書館は予約待ちが多めに見える。借りたかったエッセイ本、予約待ち30件…。皆さん、買った方が早くないか?? 買うほどじゃないとか、荷物を増やしたくないとか、色々あるのだろう。私も結局、まあいつか買うか〜とそのままである。もっと蔵書を増やしてもらうことはできないだろうか?著者からしたらじゃあ買ってくださいとなるか。 この日は、耳にしたことがある欧米の作家の本を適当に取ってきた。ジェフリー・ディーヴァーはサスペンスっぽい。日々にあま

          図書館の予約本/『ヴィレッジ』『エクストリーム・ジョブ』/2024.1.8