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北欧の対話(オープンダイアローグ等)について

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#コントロール性

お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

2023年の年末に開催した「対話的な場にはどんなグランドルールが必要か対話的に語ろう!」というイベントで皆さんと一緒に共有した視点を基に、「対話」を行う際に重要だと感じたポイントを私なりに7つにまとめてみました(今現在、私が思う仮の意見です。)。

①危険を感じないよう、お互いに「安全」を意識して対話をしよう

まずは、危険を感じる相手やコミュニティから物理的に距離をとった場所で対話ができるといい

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価値観の押し付けに傷つく子どもたち~言葉を浮かせるように話してみよう!~

価値観の押し付けに傷つく子どもたち~言葉を浮かせるように話してみよう!~

カウンセリングの仕事をしている中で

児童(18歳未満)の方から価値観の押し付けで傷ついた体験を聴くことがよくあります。

心理的虐待に該当するような暴言はもってのほかですが。例えば、「⽣まなければ良かった」「死んでしまえ」「出て⾏け」等の発言や、⼦どもに対して⾔葉による強い威嚇、塾や家庭学習の極端な無理強い等々

児童虐待のアセスメント参照 p27
https://www.mhlw.go.jp/

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日常で、対話的にふるまう難しさについて

日常で、対話的にふるまう難しさについて

日常の場で、対話的にふるまうにはどうすればいいか、難しさとその可能性について整理してみました。
(あくまでも、私の主観での、現時点での仮の意見です。)

日常的に対話的な振る舞いをするには、

①まず相手の話をじっくり聴く。その言葉の意味や、背景を聴く姿勢がある。
②自分が話すときは、ゆっくりと、相手をコントロールしないように、言葉を置くように話す。

という態度が取れるといいなというイメージが私

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フィンランドの対話性の習慣化でとても調子がいいです

フィンランドの対話性の習慣化でとても調子がいいです

正直、私はここずっと調子がよく、基本的に穏やかでちょっとワクワクする気分が続いております。

フィンランドの対話性に価値をおく仲間の皆さんとの交流頻度は明らかに増えており、立て続けにとてもいい対話的な空間に身を置くことができているお陰だと思います。一日に2回以上、安心できる対話的空間があることも増えております。

ここ最近私と対話的な場を作ってくれた皆様ありがとうございます。

自分は、対話を通し

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あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるかの対話

あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるかの対話

先日、『あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるか』というテーマで、14人の参加者の皆さんの声を対話の枠組みの中で聴くことができました。

言葉が「おぼん」に載せられていき、受け止められていったあの時間と空間が一期一会のものでした。とても貴重な時間でした。

私は、皆さんが仰ったことで、印象に残った言葉をメモしながら聴いておりました。

とても貴重な視点ばかりだったので、整理してアウト

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オープンダイアローグのロールプレイを続けてみての感想

オープンダイアローグのロールプレイを続けてみての感想

2022年1月から毎週1回、オープンダイアローグのロールプレイ体験を開催しております。

私も、ロールプレイの参加者として、対話を促進する2名のセラピスト(専門家チーム)役や、ネットワークメンバー(当事者とその家族、支援者等)役を体験しております。

最近、専門家チームをやっていて気が付くことは、

問題を解決しなければならない、状況をポジティブな方向にもっていかなければならない、対話的な枠組みか

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「フィンランド式の対話」を学校現場で活用してみての感想。

「フィンランド式の対話」を学校現場で活用してみての感想。

私が、今年のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動の中で、「フィンランド式の対話」を、どのように活用したのか振り返ってみたいと思います!

フィンランド式対話の「リフレクティング」や「早期ダイアローグ」&「未来語りのダイアローグ」、「オープンダイアローグ」を参考にして、学校現場の状況に合わせて活用したことを共有できればと思います。

具体的な事例については秘密保持義務がありますので

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対話をするときに難しいなぁと思うこと~常に起こる不安やコントロール性~

対話をするときに難しいなぁと思うこと~常に起こる不安やコントロール性~

「相手が使った言葉の意味や背景を自分で勝手に想像し、自分の言葉や世界観でそれを伝え返したいと思ってしまう。」というのが、常に自分の中で起こるなぁと感じます。

そしてこの先には、自分の世界観で相手をポジティブにしろ、ネガティブにしろ評価してしまったり、コントロールしたいと思ってしまう気持ちがあると思います。

そして、その背景には、自分の世界観で物事を見ることの安心感、逆に相手の世界観に合わせるこ

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対話の場でも、ついついやってしまうポジティブな評価

対話の場でも、ついついやってしまうポジティブな評価

対話や傾聴の場において、
自分の価値観の枠組みの中で、ついついポジティブな評価を言って、相手をコントロールしようとしてしまったり、ある種の攻撃をしてしまうことがあると思います。

よくあるのが、
「〇〇〇というのが凄いことだと私は感じました。」
「〇〇〇がとってもいいなと私は感じました。」
と言っている自分がいることです。

もちろん、iメッセージで、あくまでも私がそう思ったに過ぎないというニュア

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