Izumi

私と本、本とお出かけ、本と日常、時々自由気ままに。 気になる言葉たちと一緒に、今日も素…

Izumi

私と本、本とお出かけ、本と日常、時々自由気ままに。 気になる言葉たちと一緒に、今日も素敵な一日になりますように。

記事一覧

犬山散策②

日が落ち、松明が灯る。 川の沿岸にある待合所から見下ろす景色は、暗闇が広がり川の全容が見えなくなった。 時折降る雨。 無事に開催されるのかと、乗船のアナウンスを待…

Izumi
9日前
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犬山散策① 城下町、犬山城編

梯子のような急勾配の階段を上がった先にあるもの。 眼下に広がる濃尾平野と、豊かな水を湛える木曽川。 青い空。 そして、頬を冷やす優しい風。 愛知県犬山市 2024年6…

Izumi
2か月前
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私の「特別な一日」実行計画 【11冊目:誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則】

お久しぶりです。Izumiです。 突然ですが、自分を大切にするために、どんなことをしていますか? 私はこれまで特別に何かをするというのは行っていなかったのですが、今回…

Izumi
2か月前
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コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」

気がついたら、すでに初夏の日差しさえ感じる季節。 年々、時間の経過が急加速していく気がします。 しばらくご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしですか? 私自…

Izumi
4か月前
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It's a new day 【映画:PERFECT DAYS】

2024年 明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 新しく物事が始まる瞬間は、気持ちの高揚と少しの不安が入り混じります。 お正月になる…

Izumi
7か月前
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忘れられない本【10冊目:錦繍】

忘れられない本がある。 この一文で始まる本の題名は『錦繍』。 心中事件をきっかけに離婚した元夫婦が十年ぶりに蔵王のゴンドラの中で再会し、元妻は元夫に向けて手紙を…

Izumi
8か月前
2

1ヶ月目のモレスキン

モレスキンを使い始めて、約1ヶ月。 まだまだ筆記量は少ないのですが、なんとなく使い方が見えてきました。 というわけで、今回は1ヶ月目のモレスキンの使用状況について…

Izumi
9か月前
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労ることのススメ【9冊目:今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】

本日のお供は、『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』。 おひとり様専用の喫茶ドードーで繰り広げられる、店主と客のやり取りが、とても優しく癒される小説です。 1話が短…

Izumi
9か月前
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福岡2日目と、私なりの展示の楽しみ方

朝ごはん 2023年10月31日快晴。 福岡旅行2日目のAM7:55。 朝の爽やかな空気の中、福岡市赤煉瓦文化館の横を通り、近くのパン屋さんへ。 8時の開店前に着いたのだけれど…

Izumi
9か月前
7

福岡1日目【8冊目:初恋】

旅行の目的 旅行に出る時は、目的を設定するところから始まる。 今回は、 ①旅の目的:リラックスすること ②行き先:福岡市博物館「黒田侯爵家の名品」展 ③食べるもの:…

Izumi
9か月前
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旅の準備とモノの話【6冊目:手放す練習 / 7冊目: [新訳]老子】

旅においては身軽さが行動力の源であり、「少ない荷物でありながら、必要なモノは全て持っている」のが旅上手であるということ。                    …

Izumi
10か月前
8

モレスキン、再び。【5冊目:メモの魔力】

人生は、「時間をどう使ったか」の結果でしかありません。ならば「時間をどう使うのか」というところで、自分の人生の勝算につながる選択をすべきです。         …

Izumi
10か月前
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香りの話【3冊目:香を楽たのしむ/4冊目:香りの旅】

香り」の問題は、「人間尊重」と直結しています。「香りを楽しむ」とは、「美しく生きる」ことでもあるのです。                           - …

Izumi
10か月前
8

ごはんの話【2冊目:つやつや、ごはん】

飯びつを、開ける。けさ早く炊いたご飯が移してある。さすがに、さめている。さめた方がよい。茶碗に、たっぷりとよそる。新米だから、ご飯の香りが強い。ひと箸、口に入れ…

Izumi
10か月前
2

ホテルのラウンジでカレーを食べる

カレー。 それはとても罪深い。 実物が視界に入ってないのに、香りだけでカレーだと分からせる存在感は何なの? 香りに誘われ、気づくとカレーを食べることに思考が支配さ…

Izumi
10か月前
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私が本を読むということ【1冊目:自省録】

いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、 それとも行動するために生まれたのか。                     - 自省録 本を読む。 その…

Izumi
11か月前
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犬山散策②

犬山散策②

日が落ち、松明が灯る。
川の沿岸にある待合所から見下ろす景色は、暗闇が広がり川の全容が見えなくなった。

時折降る雨。
無事に開催されるのかと、乗船のアナウンスを待つ私は、浮ついた気持ちのまま周囲に忙しなく視線を向ける。
何せ初めて鵜飼を見るのだ。

乗船開始のアナウンスが流れると、待っていた乗客達が一斉に待合所の出口に向かって歩き出した。
遅れないようにと続くと、提灯が灯る屋台船が並んでいた。

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犬山散策① 城下町、犬山城編

犬山散策① 城下町、犬山城編

梯子のような急勾配の階段を上がった先にあるもの。

眼下に広がる濃尾平野と、豊かな水を湛える木曽川。
青い空。
そして、頬を冷やす優しい風。

愛知県犬山市

2024年6月中旬。
梅雨入り前だというのに、その日の気温は30度を超え、日中の日差しは肌を刺すように痛い。ただ立っているだけで、じわじわと額に汗が滲んでくる。

そんな日に訪れた、愛知県犬山市。

今回犬山を訪れた最大の目的は、木曽川鵜飼

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私の「特別な一日」実行計画 【11冊目:誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則】

私の「特別な一日」実行計画 【11冊目:誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則】

お久しぶりです。Izumiです。
突然ですが、自分を大切にするために、どんなことをしていますか?

私はこれまで特別に何かをするというのは行っていなかったのですが、今回「特別な一日」を作ることで憂鬱だった気持ちが前向きになったので、「私の特別な一日日」を作ることについて、お話しさせていただきます。

私は今までやったことのないこと、行ったことのない場所に行くのはとても心が躍ります。
ずっと同じルー

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コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」

コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」

気がついたら、すでに初夏の日差しさえ感じる季節。
年々、時間の経過が急加速していく気がします。
しばらくご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしですか?

私自身の生活様式が変わったわけではないのだけれど、年明けてからの周囲の慌ただしさに気疲れし、本を読むことや書く時間と気力も作れず、ただ淡々と日々を過ごしておりました。
何を書けば良いのか分からず、さらに筆が遠のいてしまって。

そんな窮屈感

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It's a new day 【映画:PERFECT DAYS】

It's a new day 【映画:PERFECT DAYS】

2024年
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

新しく物事が始まる瞬間は、気持ちの高揚と少しの不安が入り混じります。
お正月になると、自分がリニューアルした気分になって、何者にでもなれる気さえする。
けれど、どうも今までの染みついた習慣に則った生活になってしまう。
毎日同じ時間に起きて、同じ手順で身支度を整え、同じ時間に家を出る。
同じように家に帰り、同じよう

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忘れられない本【10冊目:錦繍】

忘れられない本【10冊目:錦繍】

忘れられない本がある。

この一文で始まる本の題名は『錦繍』。
心中事件をきっかけに離婚した元夫婦が十年ぶりに蔵王のゴンドラの中で再会し、元妻は元夫に向けて手紙をしたためる。
手紙を通じて、過去と向き合い、現在、未来に思いを馳せる様が、往復書簡という形式で静かに綴られる。

本には、紙で読むのが相応しいものと、電子書籍でも良いものがあると思う。
幾度となく繰り返しているので先日電子書籍で買ったけれ

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1ヶ月目のモレスキン

1ヶ月目のモレスキン

モレスキンを使い始めて、約1ヶ月。
まだまだ筆記量は少ないのですが、なんとなく使い方が見えてきました。
というわけで、今回は1ヶ月目のモレスキンの使用状況について。

巻頭1ページ目

まず1ページ目に書いたことは、人生の目標と志。
目標は、現時点で「こういう人生を送りたい」と思うこと。
志というと大げさかもしれませんが、要は自分が大切にしたい「こういうふうに過ごすのだ」という指針とするものを書き

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労ることのススメ【9冊目:今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】

労ることのススメ【9冊目:今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】

本日のお供は、『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』。
おひとり様専用の喫茶ドードーで繰り広げられる、店主と客のやり取りが、とても優しく癒される小説です。
1話が短めなので、コーヒーやお茶片手にちょっとずつ読むにはピッタリだと思う。

さて、「いたわる」とはどういうことでしょう。
皆様はちゃんとご自身をいたわっていますか?

いたわる(労る)とは、

という意味なのだそう。
この文だけをみると、労る

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福岡2日目と、私なりの展示の楽しみ方

福岡2日目と、私なりの展示の楽しみ方



朝ごはん

2023年10月31日快晴。
福岡旅行2日目のAM7:55。
朝の爽やかな空気の中、福岡市赤煉瓦文化館の横を通り、近くのパン屋さんへ。
8時の開店前に着いたのだけれど、人気店ということもありすでに20人ほどが並んでいた。
ただ回転は早く10分ほどの待ち時間で入店でき、パンの芳しい香りが充満する店内で、レジに向かう流れ(店内は一方通行)に従って目につくパンを取っていく。
ハード系のパ

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福岡1日目【8冊目:初恋】

福岡1日目【8冊目:初恋】



旅行の目的

旅行に出る時は、目的を設定するところから始まる。

今回は、
①旅の目的:リラックスすること
②行き先:福岡市博物館「黒田侯爵家の名品」展
③食べるもの:美味しいパン屋さんへ行く

本当は国立博物館や太宰府天満宮宝物館、福岡市美術館にも行きたいのだけれど、休館日(月曜日)に被ってしまうので断念。
なので1日目(月曜日)を太宰府天満宮参拝、2日目に福岡市博物館へ行く旅程に決定。

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旅の準備とモノの話【6冊目:手放す練習  / 7冊目: [新訳]老子】

旅の準備とモノの話【6冊目:手放す練習 / 7冊目: [新訳]老子】

旅においては身軽さが行動力の源であり、「少ない荷物でありながら、必要なモノは全て持っている」のが旅上手であるということ。
                            -手放す練習 ※1

今回は旅支度とモノの所有についてのお話。
本日のお供は『手放す練習』と『[新訳]老子』からの一節です。
『手放す練習』は物量から解放されて身軽に生きる方法を、『[新訳]老子』は柔らかくしなやかに生きる

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モレスキン、再び。【5冊目:メモの魔力】

モレスキン、再び。【5冊目:メモの魔力】

人生は、「時間をどう使ったか」の結果でしかありません。ならば「時間をどう使うのか」というところで、自分の人生の勝算につながる選択をすべきです。
                               - メモの魔力

すっかり秋めいてきた10月中旬。
巷では来年の手帳が山を作り、年末年始の慌ただしさが少しづつ、けれどあっという間に近づいてくる頃。
手帳ユーザーの方は、来年に向けて手帳会議を始

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香りの話【3冊目:香を楽たのしむ/4冊目:香りの旅】

香りの話【3冊目:香を楽たのしむ/4冊目:香りの旅】

香り」の問題は、「人間尊重」と直結しています。「香りを楽しむ」とは、「美しく生きる」ことでもあるのです。
                          - 香をたのしむ ※1

先日の記事でごはんの香りについて触れた時、ふと思った。
「では、今の自分が所有している香りはどれくらいあるだろう?」と。

本日のお供は、『香をたのしむ』(現代書林)と『香りの旅』(千早書房)の2冊。
前者は、日本や

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ごはんの話【2冊目:つやつや、ごはん】

ごはんの話【2冊目:つやつや、ごはん】

飯びつを、開ける。けさ早く炊いたご飯が移してある。さすがに、さめている。さめた方がよい。茶碗に、たっぷりとよそる。新米だから、ご飯の香りが強い。ひと箸、口に入れる。うまい。ゆっくりと、噛む。
                       - 新米は手づかみで ※1

私にとって秋は、食欲とお出かけの季節。
お出かけするには良い気候だし、何より季節の美味しいものが満載なので。
というわけで、今回はご

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ホテルのラウンジでカレーを食べる

ホテルのラウンジでカレーを食べる

カレー。
それはとても罪深い。
実物が視界に入ってないのに、香りだけでカレーだと分からせる存在感は何なの?
香りに誘われ、気づくとカレーを食べることに思考が支配されるのだ。

初秋のある晴れた月曜日。
平日だったけれど、たまたま仕事が休みだった私は、1人、ちょっと緊張しながらホテルのラウンジに入った。
5つ星ホテルのロビーラウンジ。
以前、同ラウンジでお茶とケーキをいただく機会に恵まれ、その落ち着

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私が本を読むということ【1冊目:自省録】

私が本を読むということ【1冊目:自省録】

いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、
それとも行動するために生まれたのか。
                    - 自省録

本を読む。
その時間が、今思えば私にとっては救いでもあり、祈りでもあり、パワーチャージでした。

本を読むきっかけになった事柄は覚えてはいません。
私は幼い頃から、一冊の本を暗記するほど読み込むタイプではなく、気になったものはとりあえず読んでみる、と

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