Izumi

私と本、本とお出かけ、本と日常、時々自由気ままに。 気になる言葉たちと一緒に、今日も素…

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私と本、本とお出かけ、本と日常、時々自由気ままに。 気になる言葉たちと一緒に、今日も素敵な一日になりますように。

最近の記事

コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」

気がついたら、すでに初夏の日差しさえ感じる季節。 年々、時間の経過が急加速していく気がします。 しばらくご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしですか? 私自身の生活様式が変わったわけではないのだけれど、年明けてからの周囲の慌ただしさに気疲れし、本を読むことや書く時間と気力も作れず、ただ淡々と日々を過ごしておりました。 何を書けば良いのか分からず、さらに筆が遠のいてしまって。 そんな窮屈感を打破すべく、素敵な音色を聴きに行った話をシェアさせていただきます。 2024

    • It's a new day 【映画:PERFECT DAYS】

      2024年 明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 新しく物事が始まる瞬間は、気持ちの高揚と少しの不安が入り混じります。 お正月になると、自分がリニューアルした気分になって、何者にでもなれる気さえする。 けれど、どうも今までの染みついた習慣に則った生活になってしまう。 毎日同じ時間に起きて、同じ手順で身支度を整え、同じ時間に家を出る。 同じように家に帰り、同じように夜の時間を過ごし、眠りにつく。 旅先で迎えるような刺激的な時間を過ごすのも良い

      • 忘れられない本【10冊目:錦繍】

        忘れられない本がある。 この一文で始まる本の題名は『錦繍』。 心中事件をきっかけに離婚した元夫婦が十年ぶりに蔵王のゴンドラの中で再会し、元妻は元夫に向けて手紙をしたためる。 手紙を通じて、過去と向き合い、現在、未来に思いを馳せる様が、往復書簡という形式で静かに綴られる。 本には、紙で読むのが相応しいものと、電子書籍でも良いものがあると思う。 幾度となく繰り返しているので先日電子書籍で買ったけれど、私の中でこの本は紙で読むのが相応しい気がする。 この本は、短期大学入学時の

        • 1ヶ月目のモレスキン

          モレスキンを使い始めて、約1ヶ月。 まだまだ筆記量は少ないのですが、なんとなく使い方が見えてきました。 というわけで、今回は1ヶ月目のモレスキンの使用状況について。 巻頭1ページ目 まず1ページ目に書いたことは、人生の目標と志。 目標は、現時点で「こういう人生を送りたい」と思うこと。 志というと大げさかもしれませんが、要は自分が大切にしたい「こういうふうに過ごすのだ」という指針とするものを書きました。 私の場合は、  目標:旅をするように軽やかに楽しく生きる。  志:①健

        コンサート「ギターと静寂 plays CINEMA」

          労ることのススメ【9冊目:今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】

          本日のお供は、『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』。 おひとり様専用の喫茶ドードーで繰り広げられる、店主と客のやり取りが、とても優しく癒される小説です。 1話が短めなので、コーヒーやお茶片手にちょっとずつ読むにはピッタリだと思う。 さて、「いたわる」とはどういうことでしょう。 皆様はちゃんとご自身をいたわっていますか? いたわる(労る)とは、 という意味なのだそう。 この文だけをみると、労る対象は「自分以外の誰か」のように感じますね。 けれど労る対象は、自分だっていいの

          労ることのススメ【9冊目:今宵も喫茶ドードーのキッチンで。】

          福岡2日目と、私なりの展示の楽しみ方

          朝ごはん 2023年10月31日快晴。 福岡旅行2日目のAM7:55。 朝の爽やかな空気の中、福岡市赤煉瓦文化館の横を通り、近くのパン屋さんへ。 8時の開店前に着いたのだけれど、人気店ということもありすでに20人ほどが並んでいた。 ただ回転は早く10分ほどの待ち時間で入店でき、パンの芳しい香りが充満する店内で、レジに向かう流れ(店内は一方通行)に従って目につくパンを取っていく。 ハード系のパンが多く、そのどれもが美味しそうで全部食べたかった。 毎日でも通いたいくらい魅力

          福岡2日目と、私なりの展示の楽しみ方

          福岡1日目【8冊目:初恋】

          旅行の目的 旅行に出る時は、目的を設定するところから始まる。 今回は、 ①旅の目的:リラックスすること ②行き先:福岡市博物館「黒田侯爵家の名品」展 ③食べるもの:美味しいパン屋さんへ行く 本当は国立博物館や太宰府天満宮宝物館、福岡市美術館にも行きたいのだけれど、休館日(月曜日)に被ってしまうので断念。 なので1日目(月曜日)を太宰府天満宮参拝、2日目に福岡市博物館へ行く旅程に決定。 私は突発的な驚きにはめっぽう弱いので、交通機関や行きたいお店をひたすらに調べて脳

          福岡1日目【8冊目:初恋】

          旅の準備とモノの話【6冊目:手放す練習 / 7冊目: [新訳]老子】

          旅においては身軽さが行動力の源であり、「少ない荷物でありながら、必要なモノは全て持っている」のが旅上手であるということ。                             -手放す練習 ※1 今回は旅支度とモノの所有についてのお話。 本日のお供は『手放す練習』と『[新訳]老子』からの一節です。 『手放す練習』は物量から解放されて身軽に生きる方法を、『[新訳]老子』は柔らかくしなやかに生きるための心得についての記載されています。 共通することは、「どう生きるか」。 そし

          旅の準備とモノの話【6冊目:手放す練習 / 7冊目: [新訳]老子】

          モレスキン、再び。【5冊目:メモの魔力】

          人生は、「時間をどう使ったか」の結果でしかありません。ならば「時間をどう使うのか」というところで、自分の人生の勝算につながる選択をすべきです。                                - メモの魔力 すっかり秋めいてきた10月中旬。 巷では来年の手帳が山を作り、年末年始の慌ただしさが少しづつ、けれどあっという間に近づいてくる頃。 手帳ユーザーの方は、来年に向けて手帳会議を始められている方も多いのかな。 それとももうすでに来年の目標や予定を立て終わってい

          モレスキン、再び。【5冊目:メモの魔力】

          香りの話【3冊目:香を楽たのしむ/4冊目:香りの旅】

          香り」の問題は、「人間尊重」と直結しています。「香りを楽しむ」とは、「美しく生きる」ことでもあるのです。                           - 香をたのしむ ※1 先日の記事でごはんの香りについて触れた時、ふと思った。 「では、今の自分が所有している香りはどれくらいあるだろう?」と。 本日のお供は、『香をたのしむ』(現代書林)と『香りの旅』(千早書房)の2冊。 前者は、日本や西洋における香りの種類や遍歴、楽しみ方について記されています。 実は私が「無意識

          香りの話【3冊目:香を楽たのしむ/4冊目:香りの旅】

          ごはんの話【2冊目:つやつや、ごはん】

          飯びつを、開ける。けさ早く炊いたご飯が移してある。さすがに、さめている。さめた方がよい。茶碗に、たっぷりとよそる。新米だから、ご飯の香りが強い。ひと箸、口に入れる。うまい。ゆっくりと、噛む。                        - 新米は手づかみで ※1 私にとって秋は、食欲とお出かけの季節。 お出かけするには良い気候だし、何より季節の美味しいものが満載なので。 というわけで、今回はごはんのはなし。 本日のお供は『つやつや、ごはん』。 まず、書籍の題名にワクワク

          ごはんの話【2冊目:つやつや、ごはん】

          ホテルのラウンジでカレーを食べる

          カレー。 それはとても罪深い。 実物が視界に入ってないのに、香りだけでカレーだと分からせる存在感は何なの? 香りに誘われ、気づくとカレーを食べることに思考が支配されるのだ。 初秋のある晴れた月曜日。 平日だったけれど、たまたま仕事が休みだった私は、1人、ちょっと緊張しながらホテルのラウンジに入った。 5つ星ホテルのロビーラウンジ。 以前、同ラウンジでお茶とケーキをいただく機会に恵まれ、その落ち着く雰囲気と提供されるサービスが忘れられず、今度は1人で来訪してみようと思い立った

          ホテルのラウンジでカレーを食べる

          私が本を読むということ【1冊目:自省録】

          いったい全体君は物事を受身に経験するために生まれたのか、 それとも行動するために生まれたのか。                     - 自省録 本を読む。 その時間が、今思えば私にとっては救いでもあり、祈りでもあり、パワーチャージでした。 本を読むきっかけになった事柄は覚えてはいません。 私は幼い頃から、一冊の本を暗記するほど読み込むタイプではなく、気になったものはとりあえず読んでみる、というタイプ。 すぐに興味が移ってしまうんですよね。 小学生の頃に図書室での貸し出

          私が本を読むということ【1冊目:自省録】

          初めまして。 Izumiと申します。

          皆様、はじめまして。 Izumiと申します。 ちょっと本を読むのが好きです。 noteを通じて私は、本の一節を交えながら、「私と本、本とお出かけ、本と日常」をテーマに、自由気ままに記録していきたいと思います。 これから、どうぞ宜しくお願い致します。 私について、少しだけ。 本に関わる仕事がしたくて、昔、文章を書く講義を受けたり、図書館司書資格の講義を受けたりしたことがあります。 結局それを仕事にすることなく現在に至り、残念ながら講義内容については忘却されましたが、文章を書

          初めまして。 Izumiと申します。