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社会連携・地域貢献

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記事一覧

来るべき社会に備えて。旧帝大合同の遺贈寄付セミナーが、私たちに提案する新たな選択肢

来るべき社会に備えて。旧帝大合同の遺贈寄付セミナーが、私たちに提案する新たな選択肢

いかにして寄付金を獲得するかは、今やすべての大学にとって、大きな関心ごとです。そして、そんな寄付金獲得のアプローチとして、近年、有名大学を中心に徐々に力を入れはじめているのが「遺贈寄付」です。遺贈とは、遺言によって財産を相続人以外に贈ること。この方法を使って寄付するというのが遺贈寄付です。この遺贈寄付をテーマにした、かなりインパクト強めのイベントを見つけたので、今回はこちらを取り上げたいと思います

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つくって終わりじゃ意味がない!近畿大学の大学発商品をフル活用する凄さとポテンシャルを考える

つくって終わりじゃ意味がない!近畿大学の大学発商品をフル活用する凄さとポテンシャルを考える

大学のニュースを探していると、時折、大学発商品を取り上げているものを目にします。学生と企業がコラボしたものや、研究成果をうまく活躍したものなど、個性的なものも多くあり、見つけるたびに興味深く内容をチェックしています。今回、見つけたものも、そんな大学発商品の一つなのですが、こういう商品を、こういう打ち出し方をすると広報効果が上がるのかも!?と考えさせられるものでした。何かと広報活動がお上手な、近畿大

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些細なことだけど、とっても大事!?プロジェクト名に”オール近大”とつけられる、近畿大学の文化の価値

些細なことだけど、とっても大事!?プロジェクト名に”オール近大”とつけられる、近畿大学の文化の価値

大学と地域の連携は、いろんな大学がいろんなアプローチで行っています。今回、見つけた近畿大学のプレスリリースも、そんな地域連携プロジェクトの一つを伝えるものになります。内容もさることながら、プロジェクト名の付け方が、とても近大らしいなあと感じたので、今回はこちらを取り上げたいと思います。

オール近大で取り組む?地域連携プロジェクト

ではまず、どのような取り組みなのか見ていきましょう。取り組み名は

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明星大学の研究広報誌「LiT」から考える。研究広報の質を左右する”研究のビジュアル化”のこれから

明星大学の研究広報誌「LiT」から考える。研究広報の質を左右する”研究のビジュアル化”のこれから

少子化が進むなか、新たな資金獲得の可能性を模索しないといけないことも関係しているのでしょうか。近年、研究広報に力を入れる大学が、徐々に増えてきている印象があります。今回、見つけた明星大学の取り組みも、そんな研究広報に関わるもので、理工系学部の研究に特化した広報誌を新たに発刊したようです。研究広報は、いろいろな理由で難易度高めなのですが、AIの発展で今後は少しやりやすくなるかもしれません。

プラッ

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東洋大学「井上円了AIワンダーランド」から考える、大学発わからない人に寄り添うイベントの重要性

東洋大学「井上円了AIワンダーランド」から考える、大学発わからない人に寄り添うイベントの重要性

大学が発信する情報を見ていると、いろいろな大学が社会に向けて魅力的なイベントや講座を開催していることに気づきます。今回、取り上げるのも、そんな大学の社会に向けたイベントの一つ。近年話題のAIを使った、だいぶぶっとんだ取り組みなのですが、こういうものこそ大学がやるべき取り組みなのだと強く感じます。

創立者✕AIという、これまでにないユニークなイベント

取り上げるのは、東洋大学による「井上円了AI

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全学とキャンパス、複数ブランド化で相乗効果をねらう。立命館の新拠点誕生に見る重層的なアプローチ

全学とキャンパス、複数ブランド化で相乗効果をねらう。立命館の新拠点誕生に見る重層的なアプローチ

大学のブランディング活動を、ものすごく平たく言ってしまうと、その大学がこれまで積み重ねてきたことと、これからやろうとすることを、ターゲットに最も伝わる表現で伝え、浸透させていく営みのように思います。今回、見つけた立命館大学の取り組みは、まさにこれに当たるのですが、他とはちょっと違うんですね。こういった重層的な手法をとれると、より深く、説得力のあるかたちで、社会に大学の価値を伝えられるのかもしれませ

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大学に新たな多様性をつくり出す!APUが仕掛ける「高校生特命副学長」募集という挑戦の価値を考える

大学に新たな多様性をつくり出す!APUが仕掛ける「高校生特命副学長」募集という挑戦の価値を考える

普段は大学のプレスリリースからnoteのネタを探すことが多いのですが、今回はX(旧Twitter)で見つけた告知を取り上げようと思います。立命館アジア太平洋大学(APU)の前代未聞の非常にユニークな取り組みです。大学が新しいことを模索するのであれば、これぐらいの突飛さや気概が必要なのかもしれません。

「高校生特命副学長」募集というチャレンジ

ではどのような取り組みなのかというと、新高校1・2年

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地域の人々を大学に呼び込む。大妻女子大学「大妻さくら祭り」が実践する”掛け合わる”イベントづくり

地域の人々を大学に呼び込む。大妻女子大学「大妻さくら祭り」が実践する”掛け合わる”イベントづくり

地域貢献や産官学連携が大学の魅力として評価されることもあり、多くの大学が“開かれた大学”を実践するべく、さまざまな取り組みを行っています。今回、見つけた大妻女子大学の取り組みも、これに類するものなのですが、やり方が効率的かつ徹底的。参考になりそうなので、こちらについて取り上げようと思います。受験生以外を振り向かせようとするなら、これぐらいする必要があるよなと、あらためて思い知らされました。

社会

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寄付金獲得のためのLPの決定版?経験値の高さがにじみでる、京大iPS財団の広告ページを解説する

寄付金獲得のためのLPの決定版?経験値の高さがにじみでる、京大iPS財団の広告ページを解説する

少子化が急激に進む現在、寄付金の獲得は、どの大学にとっても非常に重要なテーマです。そうは言いつつも、広告を使って大々的に寄付金を募っているところって、あまり見ないなあと思っていたのですが、今回、見つけちゃいました。大学の寄付募集のウェブ広告に出合ってしまったんです。この広告ページ(LP)のつくりがすごく優秀で発見があったので、今回はこれについて取り上げようと思います。ほんと、この広告ページはタメに

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伸びしろいっぱい、でも難易度激高!北海道科学大学の「ほくかだい辞典」から考える、子供向けメディアの育て方

伸びしろいっぱい、でも難易度激高!北海道科学大学の「ほくかだい辞典」から考える、子供向けメディアの育て方

研究成果をはじめ、ひとことで伝えられないことばかりの大学にとって、記事等のコンテンツで丁寧にユーザーに情報を伝えるオウンドメディアは、とても相性がいい情報発信方法です。こういったメディアの開発&運営は、以前から増加傾向ではあったのですが、コロナ禍でさらに加速したように思います。今回、見つけた北海道科学大学のプレスリリースも、そんなオウンドメディアを新たにはじめたというもの。よくある話かと思いきや、

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愛校心の強化から創造へ。近畿大学の同窓会コミュニティ支援から考える、これからのホームカミングデイの役割

愛校心の強化から創造へ。近畿大学の同窓会コミュニティ支援から考える、これからのホームカミングデイの役割

大学の秋の風物詩といえば、やっぱり学園祭?いえいえ、それもありますが、もう一つあります。そうホームカミングデイです。卒業生たちが大学に訪れるこのイベント、なんで秋に多いんでしょうね。やっぱり気候がいいからでしょうか。今回、近畿大学のホームカミングデイを伝えるプレスリリースを見つけて、ここまでやるのかと驚いてしまいました。卒業生とのつながりづくりは、大学にとってやはり重要トピックなようです。

まる

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在学生は近くて遠い!?大東文化大学の100周年からひも解く、”みんな”でつくる周年事業に必要なこと

在学生は近くて遠い!?大東文化大学の100周年からひも解く、”みんな”でつくる周年事業に必要なこと

50周年、100周年、125周年など、大学の大きな節目を彩る周年記念事業。受験生向けのプロモーションはマクロな視点で見るとどの大学も似通ってしまいますが、周年記念事業のプロモーションや盛り上げ方は、大学によって千差万別です。今回、大東文化大学の100周年サイトを見て、盛り上げ方がうまいというか、そうそう、ここ大事だよね!と感じるところがあったので、今回はこちらを紹介しようと思います。

厳かさより

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地域と大学の魅力を重ねあわす。弘前大学の広告から感じる、地方国立大学だから伝えられること、伝わること

地域と大学の魅力を重ねあわす。弘前大学の広告から感じる、地方国立大学だから伝えられること、伝わること

昨年、目にしたときも面白いなーと思いつつ、結局、他の話題が気になってnoteで取り上げなかったのですが、今年こそちゃんと取り上げようと思います。取り上げるのは、弘前大学の「学ぶ街は、暮らす街でもある。」をコンセプトにしたイメージムービーとイメージポスター。これ、考えれば考えるほど面白い取り組みなんです。

街の魅力を学生が語るムービーとポスター

では、どんな取り組みなのかというと、「学ぶ街は、暮

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大事なのにやりにくい…。東洋大学の取り組みから学ぶ、地方での高校生向けイベントの画期的な開催方法とは?

大事なのにやりにくい…。東洋大学の取り組みから学ぶ、地方での高校生向けイベントの画期的な開催方法とは?

梅雨が明けて、気がつけば夏真っ盛りです。大学で開催する夏のイベントというと、まず思い浮かぶのはオープンキャンパスではありますが、注意深く見ていると、オーキャンとは少し違う視点で開催しているイベントもあるんですね。どういう視点かというと、受験生、ではなくて、高校生に向けたイベントです。今回はこの高校生向けイベントで面白そうなものを見つけたので取り上げたいと思います。

高校を会場に開催する、高校生向

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