花岡 正樹

株式会社hotozero代表、ほとんど0円大学 編集長、フクロウナビ 管理人。大学関連…

花岡 正樹

株式会社hotozero代表、ほとんど0円大学 編集長、フクロウナビ 管理人。大学関連のニュースや出来事について思ったことを思いつくまま書いています。著書『年齢不問! サービス満点!! 1000%大学活用術』(中央公論新社)ほか →hotozero.co.jp

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大学広報勉強会vol.10「目的もやり方も千差万別!?周年広報を話し合う」を開催します!

毎年1~2回開催している大学広報をテーマにした勉強会を今年も開催します!今年1回目となるテーマは「周年広報」です。 周年広報は、1度取り組むと、次は5年後、10年後と大きく時間が空いてしまい、広報活動のノウハウが貯まりにくいという難点があります。しかも100周年も、125周年も、その大学にとっては1度きり……。やり直しが効かないわけで、真面目に考えるとそのリスクにドキドキしてしまいます。 一方、視点を変えれば、ブランディングや寄付金獲得、学内の連帯を強めるきっかけなど、い

    • 東京大学の学内ポスターから考える。勘違いから抜け出し、理系女子獲得のために大学が真にやるべきこと

      少し前に「なぜ東京大学には女性が少ないのか?」というポスターが東大の学内に掲出されて、話題になったのをご存知でしょうか?この取り組みを知ったときは、尖ったことをしているなあと思い、それ以上は深く考えていませんでした。でも最近、いろんな大学の理系女子獲得の入試広報活動を見る機会があり、それを見ていると、いや東大のポスターぐらいの“劇薬”が必要だわ、と思うようになりました。小手先だと、何も変わらないんですよね、きっと。 東大の不都合な事実を公表した学内ポスター では、東大のポ

      • 明星大学の研究広報誌「LiT」から考える。研究広報の質を左右する”研究のビジュアル化”のこれから

        少子化が進むなか、新たな資金獲得の可能性を模索しないといけないことも関係しているのでしょうか。近年、研究広報に力を入れる大学が、徐々に増えてきている印象があります。今回、見つけた明星大学の取り組みも、そんな研究広報に関わるもので、理工系学部の研究に特化した広報誌を新たに発刊したようです。研究広報は、いろいろな理由で難易度高めなのですが、AIの発展で今後は少しやりやすくなるかもしれません。 プラットフォーム構築をめざす、研究広報誌 ではまず、どんな広報誌なのでしょうか。冊子

        • 東洋大学「井上円了AIワンダーランド」から考える、大学発わからない人に寄り添うイベントの重要性

          大学が発信する情報を見ていると、いろいろな大学が社会に向けて魅力的なイベントや講座を開催していることに気づきます。今回、取り上げるのも、そんな大学の社会に向けたイベントの一つ。近年話題のAIを使った、だいぶぶっとんだ取り組みなのですが、こういうものこそ大学がやるべき取り組みなのだと強く感じます。 創立者✕AIという、これまでにないユニークなイベント 取り上げるのは、東洋大学による「井上円了AIワンダーランド」。東洋大学は、全国に先駆けて大学案内を廃止し、オンラインに特化し

        大学広報勉強会vol.10「目的もやり方も千差万別!?周年広報を話し合う」を開催します!

        • 東京大学の学内ポスターから考える。勘違いから抜け出し、理系女子獲得のために大学が真にやるべきこと

        • 明星大学の研究広報誌「LiT」から考える。研究広報の質を左右する”研究のビジュアル化”のこれから

        • 東洋大学「井上円了AIワンダーランド」から考える、大学発わからない人に寄り添うイベントの重要性

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        • メディア掲載情報と告知
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        • 大学教育
          53本

        記事

          動画がつくりやすくなった今こそおすすめ!”学び”をテーマにした、動画コンテンツ群をつくる意義

          大学が高校生に届ける情報というと、自大学の教学内容や入試情報といった、いわゆる受験情報がまず頭に浮かびます。でも、大学によっては、まったく異なる観点で、高校生向けのコンテンツをつくっているところもあるんですよね。今回はそんな大学発のちょっとユニークな動画コンテンツを取り上げようと思います。 潔く、シンプルに、数学の問題を解説するYouTubeチャンネル まず紹介したいのは、金沢工業大学の取り組みです。数学の問題を解説するYouTubeチャンネル「KIT STEAMナビゲー

          動画がつくりやすくなった今こそおすすめ!”学び”をテーマにした、動画コンテンツ群をつくる意義

          「わが子の母校はわが母校!」。支援者を2倍、3倍に増やすかもしれない、関西大学の父母の捉え方・関わり方

          前回、「京都橘大学父母の会」の取り組みを紹介し、その熱量の高さと、教職員でも卒業生でもない視点での支援の大事さ、みたいなことを書きました。父母会自体、そこそこニッチなテーマなので、しばらく取り上げることはないだろうと思っていたのですが、まさかの二回連続での父母会ネタです。関西大学の父母会関連の取り組みなのですが、こっちはこっちですっごいです。 日本最大の参加者数を誇る、関西大学の父母会 今回、プレスリリースで取り上げられているのは、関西大学が「父母の一日大学」として取り組

          「わが子の母校はわが母校!」。支援者を2倍、3倍に増やすかもしれない、関西大学の父母の捉え方・関わり方

          京都橘大学父母の会の企画から考える。教職員とも卒業生とも違う、父母の役割とポテンシャル。

          新年度になると100円朝食や100円ランチといった、学生たちの食生活を支援する取り組みをよく目にします。今回、見つけた京都橘大学の取り組みも、そんな食生活支援に関わるものなのですが、ひと工夫あって目を引きました。さらにこの活動の生みの親である、同大学の父母会が個性強めで面白そうなんですね。日頃あまり意識していなかったのですが、学生たちの親もまた、大学の魅力をつくる大事なアクターなのかもしれません。 お世話になったあの人に、ありがとうを伝えるキャンペーン では、どんな食生活

          京都橘大学父母の会の企画から考える。教職員とも卒業生とも違う、父母の役割とポテンシャル。

          大学のスタンスが見えてくる?実践女子学園のサイトからひもとく、周年記念サイトに込められたメッセージ

          50周年、100周年、125周年など、大学が大きな節目を迎えるときに、よく周年記念サイトが立ち上げられます。この周年記念サイト、のぞくとその大学が何を大切にしているかが伝わってくるので、大学を知るうえで実はすごく有効なツールだと思うんですね。今回、実践女子学園の創立125周年記念サイトを見て、あらためてそんなことを感じました。 「125th Anniversary for Future」を伝える周年記念サイト 実践女子学園は、2024年5月に創立125周年を迎えるようで、

          大学のスタンスが見えてくる?実践女子学園のサイトからひもとく、周年記念サイトに込められたメッセージ

          研究だけじゃない!?立教大学の「江戸川乱歩生誕130年記念企画」に見る、社会向け広報の新たな可能性

          社会に向けて情報発信し、自大学に興味を持つ人を少しでも増やしたい。多かれ少なかれ、そのような必要性を感じている大学がほとんどのように思います。とはいえ、どういったコンテンツを届ければ、振り向いてもらえるのでしょうか。今回、見つけた立教大学の取り組みは、この大学ならではのものではあるものの、視点としてはとてもヒントになるように思えました。こういった発想でコンテンツをつくっていくと、大学に興味を持つ新たな層を開拓できるかもしれません。 江戸川乱歩生誕130年を機に書籍を刊行

          研究だけじゃない!?立教大学の「江戸川乱歩生誕130年記念企画」に見る、社会向け広報の新たな可能性

          入学者の3分の1以上が関わりたがる!?産業能率大学のオープンキャンパスが、なぜ在学生に響くのかを考える

          オープンキャンパスといえば、言わずと知れた入試広報における最重要イベントです。自大学の魅力や情報をいかにして伝えるか、どの大学も知恵を絞っています。今回、見つけた産業能率大学の取り組みも、そんなたくさんの工夫が見られるオープンキャンパスの一つなのですが、かなり考え方が尖っています。ある意味ではオーキャンを突き詰めすぎて、オーキャンではない“何か”になっているとも言え、かなり示唆深いので紹介したいと思います。 入学者の3分の1以上がオーキャンスタッフに志願 産業能率大学のオ

          入学者の3分の1以上が関わりたがる!?産業能率大学のオープンキャンパスが、なぜ在学生に響くのかを考える

          全学とキャンパス、複数ブランド化で相乗効果をねらう。立命館の新拠点誕生に見る重層的なアプローチ

          大学のブランディング活動を、ものすごく平たく言ってしまうと、その大学がこれまで積み重ねてきたことと、これからやろうとすることを、ターゲットに最も伝わる表現で伝え、浸透させていく営みのように思います。今回、見つけた立命館大学の取り組みは、まさにこれに当たるのですが、他とはちょっと違うんですね。こういった重層的な手法をとれると、より深く、説得力のあるかたちで、社会に大学の価値を伝えられるのかもしれません。 シンボリックに大学の在り方を示す新拠点が誕生 今回は同日に配信された2

          全学とキャンパス、複数ブランド化で相乗効果をねらう。立命館の新拠点誕生に見る重層的なアプローチ

          ターゲットを”距離感”でとらえ直す?清泉女子大学のオウンドメディアで考える、新視点のコミュニケーション

          大学の魅力を読み物にして丁寧に伝えるオウンドメディア。今や取り組んでいない大学の方が少ないのでは?というほど、大学の情報インフラとして定着してきた感があります。今回は、このオウンドメディアを清泉女子大学が新たにはじめたというリリースを見つけたので、こちらについて取り上げていきます。 ”お手紙”を届けるような、あたたかみのある情報発信 清泉女子大学が開設したオウンドメディアの名前は「Otegami」。「お手紙」という名前からもわかるように、とても距離感が近く、あたたかみのあ

          ターゲットを”距離感”でとらえ直す?清泉女子大学のオウンドメディアで考える、新視点のコミュニケーション

          固定観念の枠をちょっと広げる?近畿大学と武蔵大学が実践する、プレスリリースの新たな使い方

          日々、大学のプレスリリースを見ていると、内容もさることながら、その切り口や投げかけ方に面白さを感じるものがあります。今回はここ最近目にした、こういう発信方法もあるのか!と思ったものを2つピックアップしてご紹介します。 報道機関と対話する?信頼関係から生まれる新たな打ち出し方 まず取り上げたいのは、近畿大学の卒業式の開催を告げるプレスリリースです。近畿大学の卒業式というと、ゲストスピーカーにホリエモンやキングコング西野、故・安倍元首相、元サッカー日本代表の本田圭佑選手などな

          固定観念の枠をちょっと広げる?近畿大学と武蔵大学が実践する、プレスリリースの新たな使い方

          アウトリーチの質を上げる必須条件!オーキャンの模擬授業が感じさせる、ターゲット設定することの大切さ

          3月に入ってから大学のプレスリリースを見ていると、よく春のオープンキャンパスを伝えるものが目に留まるようになりました。もうコロナの“コ”の時も感じさせないなーと思いつつ、いくつか見比べていると、ちょっとした気づきがあったので、今回はそれについて取り上げます。ちなみに、入試広報ではなく、社会人向けの広報につながる話です。 ターゲット像が見えているオーキャンの「模擬授業」 じゃあ何が気づきになのかというと「模擬授業」です。上に取り上げた駒澤大学と立正大学のリリースにも模擬授業

          アウトリーチの質を上げる必須条件!オーキャンの模擬授業が感じさせる、ターゲット設定することの大切さ

          大学に新たな多様性をつくり出す!APUが仕掛ける「高校生特命副学長」募集という挑戦の価値を考える

          普段は大学のプレスリリースからnoteのネタを探すことが多いのですが、今回はX(旧Twitter)で見つけた告知を取り上げようと思います。立命館アジア太平洋大学(APU)の前代未聞の非常にユニークな取り組みです。大学が新しいことを模索するのであれば、これぐらいの突飛さや気概が必要なのかもしれません。 「高校生特命副学長」募集というチャレンジ ではどのような取り組みなのかというと、新高校1・2年生を対象に「高校生特命副学長」を募集するというもの。書いてはみたものの、これだけ

          大学に新たな多様性をつくり出す!APUが仕掛ける「高校生特命副学長」募集という挑戦の価値を考える

          独自のカルチャーに”浸れる”環境が人を育てる。武蔵野大学EMCのイベントから考える、大学で学ぶ意味とは何か

          インターネット上に無料の学びがたくさんあるなか、大学で学ぶ意味とは何なのだろう?こういった問いは、メディアやネットの書き込みを見ていると定期的に目にします。私自身もたまに考える問いではあるのですが、今回、見つけた武蔵野大学のイベントはその答えの一つになるかもしれません。 スタートアップ界隈の”熱さ”を体現した大学イベント では、どんなイベントなのかというと、「EMC SUMMIT −未来の前では、誰もが仲間だ。−」という、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(EMC)の学

          独自のカルチャーに”浸れる”環境が人を育てる。武蔵野大学EMCのイベントから考える、大学で学ぶ意味とは何か