浜の暮らしの はまぐり堂

宮城県石巻市、牡鹿半島の小さな浜、蛤浜(はまぐりはま)のお店です。未来の生き方を模索し…

浜の暮らしの はまぐり堂

宮城県石巻市、牡鹿半島の小さな浜、蛤浜(はまぐりはま)のお店です。未来の生き方を模索しながら、小漁師・亀山貴一/自然採集作家・菅原尚子/ネイティブジャパニーズ探究家・亀山理子がそれぞれの持ち味を生かして運営しています https://www.hamaguridou.com

マガジン

  • はまぐり随想録

    宮城県の牡鹿半島・蛤浜に暮らす著者が「食と、生きることとの探究」から見えてきたこと、浜で暮らす中で考えたことなどをざっくばらんに綴ります。

  • ネイティブ・ジャパニーズからの贈り物

    ネイティブ・ジャパニーズ探究家 亀山理子が東北の小さな浜からお届けするLIFEマガジンです。土地に根ざし、自然とともに暮らすネイティブ・ジャパニーズから教わった知恵や学び。自身のこれまでの探究と浜暮らしのエピソード、はまぐり堂の取り組みを交えながらお届けします。

ストア

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    5月下旬発送 * はまぐり堂 自家製「浜のカステラ」

    ※※※こちらの商品は予約販売品です※※※発送日は、5月下旬を予定しております。一緒に他の商品もご注文いただいた場合、同じ納期で同梱にてお送りさせていただいております。先に他の商品をお届けご希望の場合は、お手数ですが別々にご注文手続きをお願いいたします。こちらの旨をご了承いただいた上でご購入いただきますよう、何とぞよろしくお願いいたします。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※隣浜・桃浦の土橋さんが大事に育てた平飼い鶏の新鮮な卵とコクのある九州産のはちみつを使い、昔ながらの製法でじっくり焼き上げた「浜のカステラ」。スタッフが、菓子職人だった祖父のレシピを引き継いで焼き上げております。良質でシンプルな材料だけを用い、保存料・膨張剤などは一切使用しておりません。ふんわりしっとりした口当たりで、卵の風味を感じる優しい味わいのカステラです。ご自宅で召し上がるのにも、贈り物にもちょうどよい半斤サイズとなっております。一切れずつのカットはしておりませんので、お好みの幅に切ってお召し上がりいただけます。「浜のカステラ」のパッケージデザインを手がけてくださったのは、山形・UMEKI DESIGN STUDIOの梅木駿佑さん。イラストは山形在住の日本画家・古田和子さんの描き下ろしです。ぜひおうちでのおやつ時間にお楽しみいただけたら嬉しいです。原材料:鶏卵、砂糖、薄力粉、水飴、みりん、蜂蜜内容量:半斤(220g)保存方法:高温多湿を避け、開封後はお早めにお召し上がりください。※保存料などが入っていないため、夏場は到着後冷蔵庫にて保存し、お早めにお召し上がりください。消費期限:製造日を含め14日間アレルギー物質:小麦、卵※原材料中に使用されているアレルギー物質(25品目中)を表示しております。
    ¥1,450
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    亀山貴一「豊かな浜の暮らしを未来へつなぐー蛤浜再生プロジェクト」(東北復興文庫)

    *写真をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます*一般社団法人はまのね代表 / はまぐり堂オーナーの亀山貴一の震災後の蛤浜での取り組みをまとめた著書です。震災10年の節目として東北復興文庫さんから出版していただきました。震災後どのようにして、どんな人々との関わりの中で蛤浜の再生が始まったのか、そして「はまぐり堂」の立ち上げとお店づくりの試行錯誤、海と山を守るための取り組みのトライアンドエラーなど、長期にわたる具体的な取り組みを記録した、初めての本となっています。ぜひご一読いただけましたら幸いです。[プロフィール]亀山貴一(かめやま・たかかず) 一般社団法人はまのね代表理事/はまぐり堂オーナー1982年3月7日生まれ、石巻市蛤浜出身。東日本大震災によって破滅的な被害を受けた蛤浜を再生するために、蛤浜プロジェクトを立ち上げる。2016年3月まで牡鹿地区復興応援隊として活動。2013年3月、cafeはまぐり堂を開業。2014年4月、一般社団法人はまのねを設立し代表理事となる。これまで、牡鹿半島の持続可能な集落づくりを目的として、蛤浜を拠点にカフェ経営、マリンアクティビティ事業、水産業・林業・狩猟の六次産業化などに取り組んでいる。亀山貴一「豊かな浜の暮らしを未来へつなぐー蛤浜再生プロジェクト」東北復興文庫 2020年10月31日初版 
    ¥1,100
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    4/27(土) 着!「浜のおすそわけセット ー 春の浜茹でひじきー」(送料別)

    ※※※※ご注文の前にご確認ください※※※※※※こちらの商品はクール冷凍便にてお届けするため、他の商品とは同梱できません。他にも商品をご注文される場合は、お手数ですが別々にご注文手続きをお願いいたします。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※今年もいよいよ、ひじきのシーズンがやって来ました!蛤浜では、春の大潮の日に合わせて、浜の人たちみんなで磯に出てひじきを収穫する「ひじき刈り」が行われます。刈り取ったひじきは緑色。これを釜で3時間煮ることで、ようやく黒く美しいひじきに仕上がります。浜でしか味わえない、旨味たっぷり太くておいしいひじきをぜひこの機会にご賞味ください。今回も、茹でたてのひじきを乾燥させずそのまま冷凍でお届けします。解凍したひじきを、新玉ねぎのスライス・ツナと合わせてポン酢とオリーブオイルで和えるのも簡単でおすすめ!もちろん煮物やひじきご飯にも♪たっぷり入っていますので色々楽しんでみてくださいね。到着後すぐに使わない分は小分けにして再冷凍しておくと長く持ちます。お召し上がりになる際には、一度冷水でざっと洗ってからお使いください。商 品 名 :「浜のおすそわけセットー 春の浜茹でひじき ー」(※送料別となります)内  容:茹でひじき(350g×3袋)産  地:宮城県消費期限:冷凍で1年/ 解凍後3日配送について:「4/ 27(土)到着」となります。クロネコヤマト クール冷凍便にて発送いたします。※他の商品と同梱はできませんのでご了承ください。
    ¥2,300
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記事一覧

はまぐり随想録(3) 食べること・健やかな食とは

 はまぐり堂のnoteで最初に連載したマガジン「ネイティブ・ジャパニーズからの贈り物」の中でも詳しくご紹介した、東北の民俗学者・結城登美雄先生も、「そもそも健やかな…

はまぐり随想録(2) 食べること・健やかな食とは

 健やかな食とは一体なんだろう。 「食の迷子」となっていた私の目を見開かせてくれたのは、江戸時代後期の町医者・石塚左玄先生の本だった。    「マクロビオティック…

はまぐり随想録(1) 食べること・健やかな食とは

 都会で一人暮らしをしていた学生時代、独学で健康食を探究していた時期がある。  私が大学へ入学する年に母が国家資格を取って鍼灸師になったのだが、その影響もあって…

#13 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(後編)

 前回につづき、今回も浜の暮らしや地域に人々の生きる力に魅せられた1人の"ネオ・ネイティブ・ジャパニーズ"をご紹介したいと思います。  東京からクリエイター向けコワ…

#12 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(中編)

 前回の記事からつづいて、今回は、都市部から蛤浜に通う中でネイティブ・ジャパニーズの知恵にインスパイアされ、それぞれの分野の特技・興味を生かしながら次世代の豊か…

#11 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(前編)

 前回のエッセイ「未来の生き方は限界集落に聞け」の中で、今この小さな蛤浜を訪れる都市部の人たちが増え、交流を持つ機会が増えてきたことを書きました。私は、実はこの…

未来の生き方は限界集落に聞け

 宮城県石巻市の牡鹿半島に位置する蛤浜。私はここで夫と暮らしながら「浜の暮らしのはまぐり堂」というカフェを営んでいる。  蛤浜は住民わずか3世帯7人の小さな集落…

#10 浜のネイティブ・ジャパニーズ(後編)

  前回#9のお話:若者をはるかにしのぐ体力と、疲れ知らずの体の使い方を身につけている浜の大先輩たち。「年だからもう動けねぇなぁ」と言いながら、30代の私などとは…

#9 浜のネイティブ・ジャパニーズ (中編)

 前回は、浜で暮らす人たちが常に海や山、草木や生き物の様子をよく見て、日々自然の変化を敏感に感じとりながら暮らしていることについて綴りました。  毎日の会話の中…

#8 浜のネイティブ・ジャパニーズ(前編)

 私にとって旅は発見であった。私自身の発見であり、日本の発見であった。書物の中で得られないものを得た。−(中略)− 人の生活の場にはそこに百年の歴史があれば百年…

#7 希望をつなぐ(後編)

#6で書いたような話し合いと準備を経て 、いよいよ2021年11月、はまぐり堂にて、浜のお母さんたちと若者たちが交流する初めての体験ツアーが開催されました。  朝、浜に…

#6 希望をつなぐ(中編)

 前回#5では、結城登美雄先生のお話と、はまぐり堂の取り組みについて、地元のお父さん・お母さんたちと共有する機会をいただいたお話を書きました。それを通じて、みんな…

#5 希望をつなぐ (前編)

 前回#3、#4でご紹介した、サステナブルデザイン工房さん主催の「石巻のもう一つの宝を見つける」をテーマとした地域の学習会。  私たちが初めて参加させていただいたそ…

#4 足元の宝ものを見つける(後編)

 前回#3に記したとおり、私たちは2021年5月、「石巻のもうひとつの宝を探す」をテーマとする学習会(主催・サステナブルデザイン工房)に参加し、そこで東北の民俗研…

#3 足元の宝ものを見つける(前編)

 前回#2でご紹介した、学生時代に私が本を通じて大きな影響を受けた民俗研究家・結城登美雄先生。それから十数年の時を経た2021年5月、ひょんなご縁から、初めて結城…

#2 食べることは生きること(後編)

 前回の#1では、「健やかに食べ、生きること」を求めてあらゆる食にトライした学生時代の私が「食の迷子」になった末、本を通じて江戸時代の食医・石塚左玄先生に出会っ…

はまぐり随想録(3) 食べること・健やかな食とは

はまぐり随想録(3) 食べること・健やかな食とは

 はまぐり堂のnoteで最初に連載したマガジン「ネイティブ・ジャパニーズからの贈り物」の中でも詳しくご紹介した、東北の民俗学者・結城登美雄先生も、「そもそも健やかな食とは何だろう?」という私の問いに大きなヒントと発見を与えてくれた方である。

 結城先生といえば、「食の文化祭」の発案者でもある。地域のお母さんたちが各々家庭で作っている手料理を会場に持ち寄って展示・試食することで、その地域にどれほど

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はまぐり随想録(2) 食べること・健やかな食とは

はまぐり随想録(2) 食べること・健やかな食とは

 健やかな食とは一体なんだろう。
「食の迷子」となっていた私の目を見開かせてくれたのは、江戸時代後期の町医者・石塚左玄先生の本だった。
 
 「マクロビオティック」の提唱者である桜沢如一先生も、もともとはこの左玄先生の弟子である。マクロビは、左玄先生の食養法を桜沢先生が発展させたものである、という見方が主流のようだが、私の受けた印象は少し違う。

 「玄米菜食」を基本とし、卵や肉類、砂糖などを摂取

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はまぐり随想録(1) 食べること・健やかな食とは

はまぐり随想録(1) 食べること・健やかな食とは

 都会で一人暮らしをしていた学生時代、独学で健康食を探究していた時期がある。

 私が大学へ入学する年に母が国家資格を取って鍼灸師になったのだが、その影響もあって私は東洋医学や食養生など、暮らしの中で病を防ぐ"未病"の考え方に興味が湧いていた時期だった。

 学業の合間を縫ってマクロビオティック料理教室へ通って玄米菜食のレシピを学んだり、野菜の重ね煮料理の合宿に参加したり、当時住んでいたエリアのオ

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#13 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(後編)

#13 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(後編)

 前回につづき、今回も浜の暮らしや地域に人々の生きる力に魅せられた1人の"ネオ・ネイティブ・ジャパニーズ"をご紹介したいと思います。
 東京からクリエイター向けコワーキングスペースを設計するプロジェクトのため石巻を訪れ、期せずして蛤浜に立ち寄ったことで、経済指標では測ることのできない浜の豊さに魅了された建築デザイナーの野村大輔さん(dada株式会社 代表) 。
 都市部だからできること、地方だから

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#12 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(中編)

#12 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(中編)

 前回の記事からつづいて、今回は、都市部から蛤浜に通う中でネイティブ・ジャパニーズの知恵にインスパイアされ、それぞれの分野の特技・興味を生かしながら次世代の豊かな生き方を目指している「ネオ・ネイティブ・ジャパニーズ」の一人・YUKI☆さんをご紹介します。

ITコンサルタント×猟師×里山づくり

 東京在住のYUKI☆さんは、東北プロボノプロジェクト(プロボノとは:社会的・公共的な目的のために、職

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#11 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(前編)

#11 ネオ・ネイティブ・ジャパニーズのすすめ(前編)

 前回のエッセイ「未来の生き方は限界集落に聞け」の中で、今この小さな蛤浜を訪れる都市部の人たちが増え、交流を持つ機会が増えてきたことを書きました。私は、実はこの交流こそ、これからの未来を創造していくための重要な鍵であると感じています。

  浜を訪れる都市部の方々は、それぞれの職業や年齢、関わり方は本当にさまざまですが、主に関東圏から来てくださる人が特に多く、中でもIT企業や外資系企業などの会社員

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未来の生き方は限界集落に聞け

未来の生き方は限界集落に聞け

 宮城県石巻市の牡鹿半島に位置する蛤浜。私はここで夫と暮らしながら「浜の暮らしのはまぐり堂」というカフェを営んでいる。

 蛤浜は住民わずか3世帯7人の小さな集落だ。住民構成は70代前後のご夫婦が2組、その下に夫を含めた40代が2人、そして30代半ばの私である。蛤浜を含むこの牡鹿半島部の浜々は3.11で大きな被害を受けた地域でもあり、震災後の人口流出は著しく、近隣の浜々でも高齢化は進む一方だ。
 

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#10 浜のネイティブ・ジャパニーズ(後編)

#10 浜のネイティブ・ジャパニーズ(後編)

  前回#9のお話:若者をはるかにしのぐ体力と、疲れ知らずの体の使い方を身につけている浜の大先輩たち。「年だからもう動けねぇなぁ」と言いながら、30代の私などとは比べ物にならないほどよく動き、手早く浜の仕事をこなして元気に笑う...そんなスーパーマンのような浜の先輩たちに憧れて、ひよっこの私は、遥か遠いその背中を追いかけています。

 そんな浜の先輩たちから、私がもう一つ受け取ったもの。それは、自

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#9 浜のネイティブ・ジャパニーズ (中編)

#9 浜のネイティブ・ジャパニーズ (中編)

 前回は、浜で暮らす人たちが常に海や山、草木や生き物の様子をよく見て、日々自然の変化を敏感に感じとりながら暮らしていることについて綴りました。
 毎日の会話の中で、自然の変化が当たり前のように話題にのぼること。それは街での暮らしが長かった私にとっては、とても新鮮で、羨ましく、自分もそうありたいなあと思う暮らし方でした。

 今回はもう一つ、私が浜で暮らすようになってとても驚いたことについて書こうと

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#8  浜のネイティブ・ジャパニーズ(前編)

#8 浜のネイティブ・ジャパニーズ(前編)

 私にとって旅は発見であった。私自身の発見であり、日本の発見であった。書物の中で得られないものを得た。−(中略)− 人の生活の場にはそこに百年の歴史があれば百年間の、百人の人が住めば百人の、それぞれの生活の歴史がひそんでいるはずである。そういうものをかぎわけて追求してゆくことによって、人は如何に生きて来たかを発見することがわかるばかりでなく、いま自分の立っている位置もおのずからわかって来る。
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#7 希望をつなぐ(後編)

#7 希望をつなぐ(後編)

#6で書いたような話し合いと準備を経て 、いよいよ2021年11月、はまぐり堂にて、浜のお母さんたちと若者たちが交流する初めての体験ツアーが開催されました。

 朝、浜に集合したツアー参加者の皆さんは、はまぐり堂オーナーの亀山と一緒にカゴ漁の体験からスタート。

私としょうこさんのスタッフ2名はお米を炊いたり味噌汁や魚のフライ、野菜のお惣菜を用意したりして、お昼ごはんの支度をします。
 お昼近くに

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#6 希望をつなぐ(中編)

#6 希望をつなぐ(中編)

 前回#5では、結城登美雄先生のお話と、はまぐり堂の取り組みについて、地元のお父さん・お母さんたちと共有する機会をいただいたお話を書きました。それを通じて、みんなで未来の子どもたちへ"足元の宝もの"をつないでゆくために、世代を超えた協力の場を作っていこう、という取り組みがいよいよスタートしました。

 2021年11月。取り組みの第一歩として、地元のお母さんたちと一緒に、はまぐり堂で体験ツアーを開

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#5 希望をつなぐ (前編)

#5 希望をつなぐ (前編)

 前回#3、#4でご紹介した、サステナブルデザイン工房さん主催の「石巻のもう一つの宝を見つける」をテーマとした地域の学習会。
 私たちが初めて参加させていただいたその翌月の会では、ゲスト講師の結城登美雄先生から参加者の皆さんへ向けて、次のような提案をいただきました。

「これからの地域づくりを考えたときに、食べものをベースに置きながら、次の世代がやっていける、そんな方向も見据えて、みなさんが積み上

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#4 足元の宝ものを見つける(後編)

#4 足元の宝ものを見つける(後編)

 前回#3に記したとおり、私たちは2021年5月、「石巻のもうひとつの宝を探す」をテーマとする学習会(主催・サステナブルデザイン工房)に参加し、そこで東北の民俗研究家・結城登美雄先生との出会いがありました。

 その際「ぜひ今後の学習会で、参加者の皆さんにもはまぐり堂の活動の話をしてもらえないか」とお声がけをいただき、次回の学習会に向けての話し合いも兼ねて、結城先生と運営スタッフの皆さんが、はまぐ

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#3 足元の宝ものを見つける(前編)

#3 足元の宝ものを見つける(前編)

 前回#2でご紹介した、学生時代に私が本を通じて大きな影響を受けた民俗研究家・結城登美雄先生。それから十数年の時を経た2021年5月、ひょんなご縁から、初めて結城先生ご本人とお会いするという、とても嬉しい機会をいただきました。
 石巻でリサイクリエーション活動を行う「一般社団法人サステナブルデザイン工房」さんが主催する、地元の人たちのための学習会。そこに結城先生が講師としてお話に来られるのでぜひ参

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#2 食べることは生きること(後編)

#2 食べることは生きること(後編)

 前回の#1では、「健やかに食べ、生きること」を求めてあらゆる食にトライした学生時代の私が「食の迷子」になった末、本を通じて江戸時代の食医・石塚左玄先生に出会ったことについて書きました。
 今回はもう一人、私の食にまつわる探究に大きな影響を与えた東北の民俗研究家・結城登美雄先生の本との出会いについてお話しします。

 結城先生は1945年山形生まれ。広告会社の仕事を経て、40代の終わりから東北各地

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