自分の欠点や抱えている問題を宿命のせいにして解決をあきらめる人をたまに見かけます。それをダメとは言いませんが、宿命なんかのために人生をあきらめるなんてもったいないなと思います。
「算命学の先生選びで一番大切なこと?」それはもちろんあなたとの相性です。「なんとなく・・・」という感覚で良いと思います。ただひとつだけ譲れないポイントは「現実をしっかり見ている先生であること」です。
算命学を習得するのに大切な能力は観察力と思考力です。観察力に必要なのは好奇心、思考力に必要なのは想像力です。
鑑定力を上げるために鑑定練習をするなら、事件の原因を探るような謎解きをしようとせず「この人は宿命をどう使っているのか」に意識を向けてください。
算命学の神髄は、人生は宿命や運勢で決まっているというのは大きな間違いだと気づくことで見えてきます。あなたの人生を決めているのは因縁です。
算命学は先生によって言うことが違うことがあって何を信じて良いか分からない?答えは現実を見ればわかります。誰がなんて言おうが、先生が言っていることと現実の現象が一致しているかで判断してください。
技法の知識だけに頼ると「決めつけ鑑定」をしてしまいます。人を見て「この人はどのように宿命を使っているか?」をよくよく観察してください。
現実の世界では、できるかどうかよりも「やるかどうか」が重要です。何事もやらなければできるようにはなりません。だからできるようになったら始めようと考えていると、なにもやらずに人生が終わるのです。
後付け鑑定は有名人よりも自分も含めた周囲の一般人、ごく平凡な人生を生きている人の鑑定例の方がより有意義な勉強になります。あなたが有名人でなければの話ですが。
後付け鑑定をたくさんこなしていると、現実の生き方から宿命の使い方の傾向がわかるようになってきます。すると鑑定の精度が上がりアドバイスの質も上がります。
宿命を見ても何が起こるかわかりませんが、起こったことを見れば「宿命をどう使ったのか」がわかります。だから算命学の講座でよくやる鑑定例は後付け鑑定になるのです。
算命学の教科書を読んで、先生の話を聞いて、自分の価値観というエゴを通してあれこれ考えて賢そうな理屈を並べていく・・・、そんなことをしていても人間を理解することはできません。答えはすべて現実の世界と現実の人生の中にあります。
算命学を学ぶとき、言葉の定義はとても重要です。例えば、宿命、運命、運勢、本能、能力、性格などの言葉の意味の違いを明確に理解し、適切に使い分けるよう意識してください。
先生が話す鑑定例題を聞いているのは楽しいものですが、ほとんど勉強にはなりません。映画やドラマを観て楽しんでいるのと同じです。ごちゃごちゃになってもいいので、とにかく自分でやってみましょう。
思考トレーニングでまず大切なことは、物事の本質を掴んで不要な考えを削ぎ落とすことです。本質を掴むと世界はシンプルになります。
ごく平凡な人生を生きている人の鑑定例題を準備なしにライブで、かつ興味深い内容でスイスイとこなせる先生がいたらかなりの実力者だと思います。
勉強とは覚える事ではありません。考えるとは思い出す事ではありません。勉強とは新しい知識の本質を掴み理解することです。考えるとは、そのために巡らせる思考のことです。
算命学を習得するのに大切な心のあり方は、自分も含めこの世界を俯瞰して捉えた上で好奇心と想像力を発揮することです。
人生のこの先の傾向がわかると、人生を充実したものにするために今やるべき事がわかります。
心の持ち方を変える有効な方法はたくさんあります。新しいことを始める、長く続けてきたことをやめる、人間関係を整理する、精神世界の本を読む、などなど。できそうなところ、興味を持ったところから取り組んでみてください。
現実の人間をよく見れば、天将星は体力がある、車騎星はスポーツに向いている、石門星は協調性がある、いずれもそうとは限らないことはすぐにわかるでしょう?世界は例外で満ちています。ってことは、その説明は本質を外していると言うことです。
現実の世界で生きていくのはとてもタフなことです。にもかかわらず多くの人がそれなりに日常を生きていられるのは、先祖の因縁のおかげです。このような因縁を「恩恵」と言うこともあります。
誰もが人生でやるべきこと?それがどんなものであれ「最後の瞬間まで人生を経験すること」です。
科学は自然を観察して現象を説明するために理論を構築します。算命学は人間を観察して人生を説明するために理論を構築します。いずれも自然ありき、人間ありきです。
あらゆる学問を学ぶことは「人間とは何か?」を知ることに繫がり、算命学の学びにも繫がります。特に歴史、宗教、哲学、経済は大切です。
もし自分の人生は不幸だと思うのなら、その原因は宿命ではなくその人の「心の持ち方」にあります。宿命だと諦める前に、心の持ち方を変える方法を考えましょう。
運勢はイマイチ冴えずに低迷しているときより、最高に盛り上がっているときが一番怖いのです。