マガジンのカバー画像

マネーの哲学:「お金」と清く正しく美しく向き合う知性

871
全ての物質は時間と共にやがて朽ちる。しかし、増減こそすれど価値まで失わない「お金」は、「複利」と並ぶ人類史上最大の発明品といわれる。 20世紀初頭に「自由貨幣」を提唱したドイツの… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

お金について考えることは私たちの未来と向き合うことだ

私の親世代(60代)以上の多くの人たちは、お金のことについて赤裸々話すことを恥ずかしかったり、みっともないことだと考えているように思う。

私の親は子どもに対してお金の話をしないことを美徳にしているようでさえあり、私もそれを取り立てて不思議だと思っていなかったし、普通だと思っていた。

しかしこの前、私の妹の家に遊びに行った時に、妹から意外なことを言われた。

それは「お兄ちゃん、私たちの親はどれ

もっとみる
「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

「10年前は銀行口座を晒していた」月額制ファンコミュニティで生活する漫画家は、ファンからの支援をどう得てきたのか

漫画家でありながら、趣味である豪快な料理のブログなど、ジャンル問わずさまざまなコンテンツをインターネットに放ってきた小林銅蟲さん。

1年ほど前に子どもが生まれたこともあり、制作活動ペースを抑えていますが、月額制ファンコミュニティ「pixivFANBOX」を通じたファンからの支援で生活できているそうです。

彼がファンから支援を受けていたのは10年近く前から。当時はネットに銀行の口座番号を公開して

もっとみる
2022年、お金が貯まる「お財布のルール」

2022年、お金が貯まる「お財布のルール」

こんにちは
編集部の稲川です。

今年最後のnoteです。
ということで、やはり誰もが気になる「お金の話」をしたいと思います。

なかなか給料が上がらないという人も多いと思います。
それゆえに、投資を始めたり、なかには解禁となった副業をしている人がいるでしょう。

会社は“自分の食い扶持は自分で稼げ”というのが、何年も変わらないスタンスなのかもしれません。

「東洋経済オンライン」の記事に、“日本

もっとみる
お金は楽しい

お金は楽しい

中学生の頃の夏休みの国語の宿題は、読書感想文と意見文でした。意見文は文字通り意見を書く作文で、夏休み明けにクラスで選抜され、学年でひとりが選ばれて、弁論大会のようなものが開かれていました。

原稿用紙で5枚分だから、5分くらいの時間ですが、自分が感じていることを意見するのだけれど、これが結構難しい。だいたいが、親が口うるさいとか、道にゴミが落ちてるとか、そんな話題になってしまっているわけです。

もっとみる
お金は追わないと手に入らないが、追いすぎてもダメだと悟った夜

お金は追わないと手に入らないが、追いすぎてもダメだと悟った夜

お金。それは追っても振り向いてくれるとは限らないけれども、無関心では絶対寄ってこないものです。つまり、猫ですね。

出て行く時はとてもドライなのに、意識しないと入ってきません。それならば目をそらすよりも、ちゃんと向き合った上で良い付き合い方を考える方が、後々後悔はないのかなと思っています。

そして、会社員が収入を増やす手段として避けて通れないのが転職です。その折、最近とても上手にキャリアを積む人

もっとみる
利益と社会的インパクトを統合しようとする試み「インパクト加重会計」

利益と社会的インパクトを統合しようとする試み「インパクト加重会計」

チャーリーです。
1年間、ビジネス誌「THE21」で連載した内容を特別に公開許可いただいたので、1つずつ記事にすることにしました。

この記事では、利益と社会的インパクトを統合しようとする試み「インパクト加重会計」について紹介します。

インパクト加重会計社会的インパクトを財務諸表に反映させる試み

企業は、製品やサービス、雇用を通じて、社会にインパクトを与えています。また、企業の事業活動は、環境

もっとみる
「低賃金労働」からの卒業 Part 2

「低賃金労働」からの卒業 Part 2

column vol.521

昨日は日本の労働生産性を向上を図る上での政府による財政政策と、政府主導によるステークホルダー資本主義経済の実現についてお話しさせていただきました。

「低賃金労働」からの脱却への「公助」と「共助」に対する期待です。

…しかし、他力本願だけでは心許ない…。

ということで、個人(民間)レベルでも「低賃金脱出」の糸口になるような知恵を探りたいというのが今回です。

もっとみる
「低賃金労働」からの卒業 Part 1

「低賃金労働」からの卒業 Part 1

column vol.520

毎年この時期になると発表される国税庁の「長者番付」。

残念ながら私はランクインしませんでしたが、ユニクロ柳井社長のファミリーが上位を独占したことが話題になりましたね。

〈マネーポストWeb / 2021年12月26日〉

1位はソフトバンクの孫正義さんで4.9兆円。2位は柳井正さんで2.4兆円。3位はキーエンス名誉会長の滝崎武光さんで8,958億円。

我々庶民

もっとみる
仕事には総て価値がある

仕事には総て価値がある

Twitterを見ていた時に強く感じたことがあります。
それは
『総ての仕事には価値がある』
という事です。

▼あるセクシー女優さんのつぶやき先日Twitterを見ていた時にあるセクシー女優さんのつぶやきを目にしました。

ぼくは平岡さんのご意見に大きく頷くと同時に
『総ての仕事には価値がある』
と強く感じたのです。

この平岡さんのツイートに関して色々な方がリプライや引用をされていて意見表明を

もっとみる
お金について考えてきたこと【仕事編】

お金について考えてきたこと【仕事編】

お金のことを学ぶことってあまり無いので、今から10年くらい前、製薬企業で研究者していたころにファイナンシャルプランナー2級の資格を取ったことがあるんです。

その当時は、お金にまつわる色々な制度を知り、ライフプラン、投資(主に金融商品)、教育資金、不動産、税金、退職金、相続といったライフステージのおいて必要とされる大枠を学ぶ良い機会となりました。その時に学んだ知識は今も活きているので、ユーキャンに

もっとみる
これからの「投資」の話をしよう 〜非-経済資本を増やす、未来との結び目としての投資論

これからの「投資」の話をしよう 〜非-経済資本を増やす、未来との結び目としての投資論

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日は「投資」について書きたいと思います。

未来がないから「投資」しない?日経でこんな記事が出ていました。

「日本株はもはや泥船だ」。東京都の兼業投資家、乙丸英広さん(40)は12月に入り、約1千万円分の日本株をすべて売却した。2020年はマスク関連株などで利益が出たが、今年は買った株が下がるばかり。「なぜか日本株だけ上がらない」という焦燥にかられ、

もっとみる
収入はあなたの能力で決まるのではなく会社の資本で決まる話について

収入はあなたの能力で決まるのではなく会社の資本で決まる話について

1.前置きもちろん、能力が評価されれば、賃金アップは目指せるだろう。今回は、そういった次元の話ではないことを予め断っておく。

2.伝えたいこと「よく、エンジニアの収入は高いというが、エンジニアであれば収入が高いというわけではなく、収入が元々高い会社で、他の職種でも同様に収入が高いのだ。」

というカラクリがあることを伝えたい!

3.なぜなのか?収入の原資はどこにあるか、営利企業であれば、売上か

もっとみる