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瞳に勇気、背中に未来 ―やがて冒険の世界に巣立つ君へ―

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おとなはかつて子どもだった。 しかし、そのことをおぼえているおとなは少ないものだ。  ――サン=テグジュペリ『星の王子さま』 ◆すべての少年少女は、やがて大人となり、社会の構成…
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2019年9月の記事一覧

未完の天才になるな

未完の天才になるな

私の仕事は作家のエージェント。この仕事をしていることをいうと、相手の反応はだいたい3パターンに別れる。

1つは、「なんかよくわからないですね」という反応。これは仕事の内容が一般的ではないからしょうがない。2つ目には、敵意か賞賛を向けてくるパターン。何かと残念ながら悪い意味で話題の的になりやすい業界なので、「さあてどんなもんか確かめてやりましょうか」という腹づもりで探りを入れにくる人もいる。俺はこ

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プロとアマチュアの意識の違い

音楽でいうと、昔はメジャーのレコード会社と契約することでプロと認められました。
経済的な支援が受けられ、楽曲制作やステージで表現することに集中できることが、何よりもプロとしてやっていくためにありがたい環境でした。

そして時代は大きく変わりCDは売れなくなり、ネットの普及により個人レベルで発信できるようになったことで、音楽の聴き方が大きく変わり「プロ」という言葉の意味も変わりました。
ここ数年でユ

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20代でやりたい事がないとダメですか?遅咲き偉人まとめ

20代でやりたい事がないとダメですか?遅咲き偉人まとめ

「あなたのやりたい事はなんですか?」

人生100年時代と言われ、平均寿命が伸びているにも関わらず「若くしてやりたい事」を求められ過ぎている気がします。

特に就職活動においては顕著な印象があり、20代で「やりたい事がないといけない」そんな無言の圧力は苦しくないでしょうか。
そこで、今回は年齢を積み重ねてからキャリアの花が咲く遅咲きの偉人をまとめてみました。

保険の外交員、ボーリング場の支配人を

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「生活をする」というのは自分自身を大切にするということだった。

「生活をする」というのは自分自身を大切にするということだった。

娘が産まれてからの4年間で、それまでの35年間を超えてしまったんじゃないかというくらい「幸せだなぁ」と思うようになった。

べつに、それまでの人生が幸せじゃなかったということではなくて、(それまでだって充分に幸せだったわけだけど)意識の中や、言葉にしてしみじみと思うことが増えたのです。
この気持は、娘がいてくれることで感じるのかなと思っていたのだけど、あるふたつの記事をたまたま同時に目にして「それ

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社長を上手にコキ使う方法

社長を上手にコキ使う方法

どうも。「上空1万メートルからマッハスピードで朝令暮改する社長」です。今日は社長のうまいコキ使い方について。

なんでこんなことを書こうかと思ったかというと、会社の成長は(捨てるところがないあんこうのように)社長の全身を余すところなく活用できるかにかかっていて、それがうまい会社は伸び、下手な会社はもったいないことになっているからです。

みんなもっと社長をうまく使った方がいい。

僕が仲良くさせて

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NOと言うと好かれる。

NOと言うと好かれる。

嫌なこと、やりたくないことに対してNOと言えるようになってから、わたしの人生は変わった。

何より生きるのが楽になった。だって嫌なことをしなくていいから。行きたくない飲み会や誘いにNO。やりたくない仕事にNO。残業にNO。嫌な人の依頼にはNO。わがままばかりのお客さんにNO。たとえ友達からのお願いや誘いでも気分が乗らなければNO。

自分の中にNOが少なくて、どんなことでも楽しめちゃう人が本心から

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マネジメントになるなら、30代前半までがオススメの理由

マネジメントになるなら、30代前半までがオススメの理由

タイトルの通りですが、可能であれば30代前半までにマネジメントを経験したほうが良いと思っています。特にビジネスサイドは、この傾向が強いと考えています。マネジメントに関する詳しい定義はここでは避けますが、主にチームを持ってメンバーの目標設計をし、目標達成に向けて導くとともに、人事評価を行うところまで想定しています。

よく「育成担当しました。」「プロジェクト管理をしました。」というのもレジュメにあり

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20代をただただ最高に楽しむか、キャリアの土台を作る時間にするかはあなた次第。

20代をただただ最高に楽しむか、キャリアの土台を作る時間にするかはあなた次第。

あっという間に歳をとる。
浴びるようにお酒を飲んで吐きまくっていた大学時代を経て、もうすぐ20代が終わる。

そのまま30歳を迎えることにならなくて本当によかったなと心から思っている。

なぜなら、それだけ20代という10年間の時間は価値が大きいからだ。

若いと毎日が楽しい。箸が転げても笑える。

本当何してても頭を使わずに大笑いしてて、そんな毎日の中でも辛い事がたくさんあったけど、アルコール

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「運」を科学する(再考)

 拙著『データの見えざる手』に「運」を科学的に分析した章がある。運とは自分にとってよい情報や人やコトに出会う確率現象だとすると、この社会現象にも、物理学的なアプローチが有効なのではないか、という視点で書いたものである。

 この章の目玉にあたるのは以下の実験である。それは、あるコールセンタでの顧客からの問合せに関するものである。問合せの中には、マニュアル通り簡単に答えられるものも当然ある。しかし時

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努力の量、質、方向性

努力の量、質、方向性

本来は努力を努力とすら感じないほど、楽しんでのめり込むのがベストですが、初期的にはトレーニング的に意図的に努力する事が多いと思います。
まずは、量をこなし効率的にトレーニングの質を上げるかと思いますが、そもそも方向性が一番大事かもしれません。

努力の量
初期的にはひとまず「量」を重ねる事になると思います。実際に自分で大量にやってみる事でしか分からない領域は確かに存在するんじゃないでしょうか。

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チームやコミュニティの話の前に、「孤独力」を養おう

チームやコミュニティの話の前に、「孤独力」を養おう

チームやコミュニティという言葉が流行っているこの頃。共創とかコラボレーションの時代と言われ、他者とつながればつながるほどいいよね、と思われがちです。

僕は高校卒業までネクラで友達がほとんどいない人生を送ってきました。体も病気で部活もやっていなかったので、チームやコミュニティでの良き思い出はありませんでした。

大学で自分の性格を変えるために、落研(落語研究部)に所属して、お笑いをやりたい先輩後輩

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日本政府は故意に愚民教育をしている?

日本政府は故意に愚民教育をしている?

考えてみると僕らは、ずいぶん長く間学校に通います。小中高で12年間、人によっては大学も行きますから合計16年です。幼稚園も入れたら19年くらいでしょうか? 大学院も行けば21年です。僕自身も19年間学校に通いました。

ではこの長い学校時代に習ったことがどのくらいが役に立ったかというと、どうも今ひとつなのです。

幼稚園、小学校、そして中学校で習ったことは確かに役立ちました。今でも頻繁に引き出して

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怒りのスピーチをさせた大人たちをとことん軽蔑する

怒りのスピーチをさせた大人たちをとことん軽蔑する

スウェーデンの環境活動家で16歳のグレタ・トゥンベリさんが、昨日9月23日、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席し、地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちに対する怒りのスピーチを展開しました。

これに対して、賛同のコメントを寄せている人たちが多いけど、ちょっと待てと言いたい。

この子が単身ニューヨークに来たわけじゃないよね?スピーチをするにあたっては、当然多くの大人が関わってい

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大学生が個性を身に付けたければ勉強すれば良いという話

大学生が個性を身に付けたければ勉強すれば良いという話

今、世の中では

「個性の時代だ!」「人と同じじゃだめだ!」「学生のうちに個性を!」と叫ばれている。たしかに就職難のこの時代、人と同じことをしているだけだと淘汰されてしまうのかもしれない。

そこで大学生は色々なことを考える。例えば留学に行ってみたり、色々なボランティアをやってみたり、サークルの代表になってみたりする。確かにこれらは素晴らしい経験で、近い将来、エントリーシートに書く材料にもなるだろ

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