山田裕一朗(CEO at Findy Inc.)

エンジニア採用とエンジニア組織作りSaaSのFindy代表 / ビジネスとテックの融合…

山田裕一朗(CEO at Findy Inc.)

エンジニア採用とエンジニア組織作りSaaSのFindy代表 / ビジネスとテックの融合について発信 / 三菱重工業→BCG→レアジョブ執行役員 / 趣味はアニメ・漫画とNBA🏀strength in numbersのGSWファン

最近の記事

エンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2024〜PdM人気、オフィス回帰、大企業のエンジニア採用加速、SPACEなど〜

エンジニア出身のPdM増加今年は、GitHub Copilotが出てきて将来的にエンジニアの仕事のやり方が変わるのではという話が年初からよく聞かれた話題でした。実際にはGitHub Copilotだけではプロダクトを作り切ることは、もちろん不可能なのでスキルが高いエンジニアの需要は全く減っていません。むしろ世の中をシステムやAIで実装できる分野が増えるので、需要は増える傾向です。同時に優秀な人ほどCopilotを活用して生産性が上がっているケースも増えてきています。 また、

    • スタートアップで15年働いて分かった、成長する人はやるべきことに集中できる人

      めちゃくちゃ、自己啓発本の帯にありそうなタイトルですねw 感慨深いのですが、前職時代とFindy合わせてスタートアップで働き始めて早15年目を迎えました。 さて、タイトルの通りですが、スタートアップにジョインする方の多くは元いた会社よりも小さいFindyに飛び込んできてくれています。自社が150名の規模になっても、まだまだより大きな会社出身者の方がマジョリティだったりします。安定よりも、会社の成長、そして結果としての個人の成長を選んでいる方が多いわけです。 ちなみに自分

      • 今、開発生産性に注目が集まる3つの理由

        昨年くらいから「開発生産性」に対する注目度が高まってきています。Findyも「Findy Team+(チームプラス)」という開発生産性の可視化・改善をサービスを提供しているのでいるので、サービス運営者としての立ち位置もありますが、本格的に「開発生産性」がトレンドになってきたと感じています。Findyでも「開発生産性」という言葉をタグラインに使い始めたのは昨年からで、それまでは「開発パフォーマンス向上」という表現でした。 では、なぜ今、開発生産性に注目が集まってきているのかに

        • フェーズ別エンジニア組織の課題と採用手法まとめ

          Findyでエンジニア組織づくりや採用を支援する事業に取り組む中で、様々な企業のフェーズ別の課題をお伺いする機会をいただきました。あらゆる職種での組織作りに共通していることですが、各フェーズで起きる課題感や対策などは再現性があることが多く、今後フェーズが変わっていく企業に向けて、参考情報の共有になればと思いnoteを書きました。 主に以下の整理とその解説を文章で書いていきたいと思います。 創業期(シード/シリーズA)プロダクト立ち上げ期はPMFの実現とシステムの拡張からス

        エンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2024〜PdM人気、オフィス回帰、大企業のエンジニア採用加速、SPACEなど〜

          「データによる先読みが勝利の鍵」エンジニア採用における最新トレンドを紹介

          Findy(ファインディ)では定期的にエンジニアユーザー向けにアンケート調査を実施し、エンジニア転職のトレンドやCTO/エンジニアリングマネージャーの悩みをデータ化し、ユーザーやクライアント企業に共有してきました。 今回はそのデータを基に「データに基づくエンジニア採用のトレンド」と題して、2月に開催したイベント内容を中心にnoteの記事にしていきたいと思います。 エンジニア転職・採用の今まずはエンジニア転職・採用の今についてです。 以下はもう見慣れているグラフかもしれませ

          「データによる先読みが勝利の鍵」エンジニア採用における最新トレンドを紹介

          大企業500社と話して分かった、役員本気DX時代のデジタル組織づくり

          Findyを創業して7年弱の間に多くの大企業と営業や展示会の場などでお話しさせていただきました。その数、少なく見積もっても500社くらいになってきており、大企業のDXやエンジニア組織作りに対しても解像度が上がってきたので、まとめのnoteを書いてみたいと思います。 DX本格スタートまでの3つの時代外注の時代 - デジタルが競争優位ではない認識 まずは、「情報システム部がSIerに外注」がメインの時代です。 自身の新卒入社年度である2007年などはその典型ですが、社内の情

          大企業500社と話して分かった、役員本気DX時代のデジタル組織づくり

          スタートアップ経営7年目で気づいた、能力やスキルより大切なこと

          先週、メンターの方(上場企業のCOO)と議論する中で、CXOや事業部長など経営者やそれに近いビジネスパーソンにスピーディーになるためには、能力やスキルよりも遥かにスタンスが大事という結論に至りました。 サイバーエージェントさんは、このスタンスを「素直でいい人」という超絶シンプルな表現に集約しており、とても参考になります。 では、一見重要視されそうな能力やスキルよりも、スタンスが大事なのでしょうか。 スタートアップはそもそも人がついていけないスピードで成長しないと意味がな

          スタートアップ経営7年目で気づいた、能力やスキルより大切なこと

          スタートアップのPdMは事業開発の仕事〜未経験でも挑戦できる理由〜

          タイトルの通りですが、プロダクトの規模がまだまだ小さいスタートアップにおいてPdMは事業開発の仕事に近いと感じる機会が増えています。 ここでのスタートアップとは100~200人規模までの未上場の会社をイメージしており、最近の大規模調達企業などだと500名などほぼ上場企業の会社もあるので、そこまでの規模感の会社を想定していない点だけご了承ください。 スタートアップの事業開発の仕事とは まず、スタートアップの事業開発の仕事とはですが、やることはマーケ、セールス、カスタマーサク

          スタートアップのPdMは事業開発の仕事〜未経験でも挑戦できる理由〜

          エンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2023〜開発生産性がエンジニア採用の鍵に。DX内製化や外国人採用なども〜

          新年あけましておめでとうございます! 年明けということで2023年のエンジニア採用・組織づくりのトレンド書いてみました。(どちらかという採用メインのトレンドの点、ご承知おきください!) 「採用力の強化だけでは戦えない。開発生産性の高い組織にエンジニアが集まる時代へ。」このテーマでメディア向けの発表会を10月末に開催しました。 6年以上エンジニア転職やエンジニア組織づくりに向き合ってきた中で、今大きな流れとして採用力の高い会社は開発生産性も高いという連動が始まっています。

          エンジニア採用・組織づくりのトレンド予測2023〜開発生産性がエンジニア採用の鍵に。DX内製化や外国人採用なども〜

          ベンチャー企業の決算でエンジニア組織の成長を開示する時代

          急成長企業の決算説明会資料を見ていると人員の増加スピードを開示している会社を目にした方も多いのではないでしょうか。 例えば、メルカリやサイバーエージェントなどの日本を代表する急成長企業は財務情報に加えて、在籍人員の部門別推移や前期と比較しての増加人数などを開示することが一般的になってきています。 人口減少の日本において急成長企業を支える採用力を保持、強化できることがそれだけ成長を続ける上で重要な要素になってきていると言えます。 また、実際にスタートアップを経営していても

          ベンチャー企業の決算でエンジニア組織の成長を開示する時代

          生産性の高い組織にエンジニアが集まる理由とFindy Team+のこれから

          Findy Team+(チームプラス)開発のこれまでFindy Team+開発の背景 Findy Team+(旧Findy Teams)を開発した背景は4年前に遡ります。Findyの創業事業である転職サービスの営業やカスタマーサクセスをしている際に、CTOやVPoE/EM、あるいはDX担当の方から以下のようなコメントをもらいました。 などなど。現場の生の声を聞くことが多く、この課題を解消できないかと検討を始めたのがきっかけです。 最初の検討は2019年から開始し、α版

          生産性の高い組織にエンジニアが集まる理由とFindy Team+のこれから

          最終出社日の過ごし方 〜やり切りが転職当たり前の時代に大切な理由〜

          私自身も人生で三度の最終出社日を経験してきました。 最終出社日は、周囲のメンバーからすると日々の日常ですが、去る人からすると在籍中の思い出を振り返ったり、あるいは悔しかったことを思い出したりと意外と複雑な心情になることも多いのではないでしょうか。 最終日まで仕事ができた新卒三菱重工時代に感謝まず、新卒数年で辞めてしまった三菱重工の当時のマネージャーには本当に今でも感謝で一杯です。3月末の退職で戦略コンサルへと移ったのですが、その前日の経営会議にまで参加させてもらっていました

          最終出社日の過ごし方 〜やり切りが転職当たり前の時代に大切な理由〜

          顧客接点こそセールス/CS(ビジネス系)にとって火花が散る瞬間

          営業やCSなどビジネス系の職種にとって最も大事な仕事は顧客接点です。クライアントやユーザーのニーズを聞いて、課題を解決し、時にはサポートし、プロダクトに反映していく、その入り口が顧客接点だと思っています。 世の中の転職市場を見渡すと、どうしても企画やデータ分析など机に座って考える仕事の方が人気ですが、それらの仕事も顧客接点があってこそ価値が最大化されるということを忘れてはいけません。 ビジネスサイドの火花が散る瞬間、それは顧客接点の時間以下は、「ミッション 元スターバック

          顧客接点こそセールス/CS(ビジネス系)にとって火花が散る瞬間

          目標数値の話ばかりする会社は嫌い?面接でビジネスサイドに求められる数値の解像度

          目標数値を追いかけるのは本当に大変。ストレッチした数値ならなおさらビジネスサイドで働いていると月次、週次のミーティングや日報等で常に会社から目標と進捗の共有を求められます。営業だと受注や売上、商談回数など、マーケティングだと新規登録者数やコンバージョン率など普段から追っている様々な数値を日々モニタリングしている場合が多いはずです。 数値を追うのは決して楽なことではないので、時々数値が嫌になったり、もっとゆったり働きたいなと思うこともあるかもしれません。 私自身も経営者とし

          目標数値の話ばかりする会社は嫌い?面接でビジネスサイドに求められる数値の解像度

          「週報」が経営陣の現場解像度と意思決定レベルを上げる

          Findyでは週報を全スタッフに書いてもらっています。これはもともと、モノタロウの経営陣として働く友人から週報の効果などを聞いて、3年くらい前から取り入れている仕組みで、自社でも定着してきています。モノタロウのCEO鈴木さんインタビューなどでもコロナ禍中における週報の位置付けや週報の役割などが書かれていますので紹介させていただきます。 週報が現場解像度を上げるズバリ週報の最大の効能は現場の解像度を自分を含めた経営陣が持ち続けることができることです。週報を通して、マネジメント

          「週報」が経営陣の現場解像度と意思決定レベルを上げる

          ユーザー100人ヒアリングを続ける理由

          昨日、LayerX福島さんの日経ビジネスの記事を読んで、すごく共感したので自分なり「ユーザー100人ヒアリングを続ける理由」を書いてみます。ちなみにこの「100人ヒアリング」は創業以来すごく大事にしてきた考えで、常に新しいことを始める時、また事業を続けていく上でも100人のエンジニアユーザーやテック企業にヒアリングというのを続けています。(もちろん、ヒアリングさせて頂く方にもメリットあるようエンジニア採用周りの知見シェアなど頑張ります🙇‍♂️) 脳内データベースができるまず

          ユーザー100人ヒアリングを続ける理由