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最終出社日の過ごし方 〜やり切りが転職当たり前の時代に大切な理由〜

私自身も人生で三度の最終出社日を経験してきました。
最終出社日は、周囲のメンバーからすると日々の日常ですが、去る人からすると在籍中の思い出を振り返ったり、あるいは悔しかったことを思い出したりと意外と複雑な心情になることも多いのではないでしょうか。

最終日まで仕事ができた新卒三菱重工時代に感謝

まず、新卒数年で辞めてしまった三菱重工の当時のマネージャーには本当に今でも感謝で一杯です。3月末の退職で戦略コンサルへと移ったのですが、その前日の経営会議にまで参加させてもらっていました。

新卒40年働くことが当たり前の会社を数年で辞める若手を最終日の大事な会議に出させる必要はないですし、ましてやリーマンショック真っ只中、その前日に休日出勤をしていたのですが、追加で手当をを払う理由なんて一切ありません。(当時、若手は残業なしが当たり前でとにかくコストを削る使命があった時代です。)

ただただ、最後までやり切る機会をくれた、その一点だけでした。

2月末に退職を告げた際に、マネージャーから言われた言葉を今でも覚えています。
「とにかく短い期間だけど最後の最後までやり切っていけ。それが山田くんの今後の人生にとって大きな糧になる時が来ると思う」

自分の中での「やり切った」気持ちはその後の原動力になる

終わりよければ全てよし、という言葉があるように、短い時間でいろいろあっても最後までやり切ると、その気持ちや印象で自分も周りも最終日を迎えられるものです。三菱重工時代の最終日の半日は短い時間でしたが、各部を周る際にあたたかい言葉をたくさんもらって、大きなパワーを頂いたのを覚えてます。

逆に、コンサル時代は自分の力不足もあり最後までやりきれなかったので、なんだか寂しい気持ちでオフィスを去ったのを覚えています。

また、一度やり切ったという気持ちは、自身の心にもしっかりと刻まれるものだったりします。なんなら例え、在籍期間中で力を発揮できていない時期があったりしても、周りは意外と最後の方しか覚えていないものだったりするので(笑)、やっぱり退社時がとても大切です。

最終出社日で新しいプロダクトのアイデアを共有してくれるスタッフ

先日、Findyで最終出社を迎えたプロダクト企画のメンバーがいたのですが、最終出社日まで仕様の作成や新しい機能のアイデア共有をしてくれていました。

その行動をみて、とても良いな、やり切ってくれているなと感じ、このnoteを書くに至りました。

きっと、退職してしまう彼自身が、作成した仕様の完成までいないかもしれないですし、最終出社日に出したアイデアが実装されるかどうかも分かりません。

それでも、最後までやり切ってくれたことは、しっかりSlackのスレッドに残っていますし、周りのメンバーにも伝わっていると思います。繰り返しで語彙力がないですがとても良いなと思いました。

アルムナイパーティーで会いましょう/リファレンスも大事な時代

昨今、転職するのが当たり前の時代になりつつあります。
特にスタートアップの世界では、「あ、●●さん、今ここにいるんですね」といった感じで、以前に一緒に仕事をした方が別の会社で活躍していたり、あるいはリファラルで誘われるという事例もあるかもしれません。

また、出戻りも以前より一般的になっていますし、リファレンスサービスなども増える中で、将来のキャリアに備えて、今いる場所で「どう取り組んだか」がとても大事な時代になっています。

FindyでもアルムナイのFacebookグループを作り、最近は開催できていないのですが、コロナ前はアルムナイが集まって飲み会をする日などを開催していました。参加していた副業メンバーが正社員でジョインしてくれた事例もいくつかあったりします。

つまり、在籍時だけではなく、アルムナイとしての将来も見据えて、せっかく在籍した会社なので「最後までやり切る」、その結果としての「最終出社日の過ごし方」はとても大事な時代になったと感じています。

自分自身も、一つ一つの持ち場でやり切れる人間になりたいと改めて思う次第です。