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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

センスと努力

センスと努力

センスだけでビジネスをやっているので、努力はほとんどしていない。

まさか自分がそういう生き方をするようになるなんて小学生の時にはまるで想像していなかったが、仕方ない。

センスだけでやってるから努力してないっていうと、めっちゃ怒られそうなんだけど、ある意味わたし一人でものすごくユニークな商品をゼロから作っているからこそ、このスタイルは超大事だと思っている。
努力して誰かに合わせると、途端にこの商

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デザインと学際(interdisciplinary)

デザインと学際(interdisciplinary)

デザインに於ける学際の視点
学際(interdisciplinary)とはなんだろう。
知の共有であり、研究が分野がいくつかの分野にまたがることでもある。それは、新しい学問が体系化される前の状態だ。
今現在のパラダイム(その時代の論理体系)に収まらない。または、いつくかの、パラダイムに又がる、新しい知の固まり、それが、今後のパラダイムへシフトして、新しいコンテンツの方法論ともなり得る。出来上がった

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フューチャーズ・リテラシーとは?支配的イメージから脱し、未来を再想像するリテラシーを培う

フューチャーズ・リテラシーとは?支配的イメージから脱し、未来を再想像するリテラシーを培う

また別日にもForesight Fridayというイベントで"Futures Literacy and Imagining African Futures"をテーマに基調講演などを聞いてきました。Riel MillerというUNESCOのFuture literacy部門のトップや、トゥルク大学のリサーチャーの取り組みなどのお話。

支配的な未来像からの脱却Rielのお話には冒頭で、"他者の未来(

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【古代ギリシャ語・ラテン語学習者のつぶやき】30年間わからなかったあるオスマン帝国人の名前の謎がマンガのおかげで突然解けた!

【古代ギリシャ語・ラテン語学習者のつぶやき】30年間わからなかったあるオスマン帝国人の名前の謎がマンガのおかげで突然解けた!

昨日の記事に書いたように、ギリシア語の理解を深める為にトルコ語学習にも手を出したところ、私の人生に関わるちょっとした事件が、本日起きました。

まず私がギリシア語をやるようになったきっかけは、少年時代に僅かな期間ながら、父の仕事の関係でギリシアに滞在していたおかげです。

その時のギリシアに在住していた翻訳家(日本人)の方がいて、父を通じて私も紹介をされたのですが、

その方はちょっと変わっていて

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十分に発達した実写は、CGと見分けがつかない

十分に発達した実写は、CGと見分けがつかない

この映像は実際に撮られたものだと思うけど、
見て思った感想が「うお、CGみたいだ…」であった。

で、自分のこの感想に違和感。

本来CGの方が「実写みたいだ…」を目指してなかったか?
いつから僕らは逆に実写を見て「CGみたいだ…」と言うようになったのか?

ということで、「ある実写映像がCGみたいに見えるのはなぜか」を考えてみました。

仮説①匿名性/抽象度が高い被写体だから冒頭の映像の被写体≒

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我々は14歳のころに聴いていた音楽のキメラである

我々は14歳のころに聴いていた音楽のキメラである

ふと、人生ではじめて人にCDを借りたときのことを思い出した。
14歳のころだった。

家から5分ほど歩いたところに、酒屋の息子で体を鍛えるのが好きだった、雄太くんという同い年の友達が住んでいた。
彼の家はCS放送に契約をしていて、休みの日になると何かと遊びにいっては、アニメや海外ドラマを観ていた。

彼にはお姉さんがいて、居間で遊んでいるとお姉さんがひょっこりと顔を出して、流行りの漫画やアニメ

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トランジションデザインの実践: 京都から2050年の生きがいを夢想する(その2)

トランジションデザインの実践: 京都から2050年の生きがいを夢想する(その2)

まだ世界でも実践例の少ない、文化をデザインするトランジションデザインのケーススタディについて、その1では背景と理論についてお伝えしてきましたが、本記事では前回に引き続き、実践した成果、参加型セッションの詳細、およびトランジションデザインと21世紀のデザイナーの展望をお伝えしたいと思います。

2021年追記
本プロジェクトは論文として、国際学会Design Research Societyが主催し

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トランジションデザインの実践: 京都から2050年の生きがいを夢想する(その1)

トランジションデザインの実践: 京都から2050年の生きがいを夢想する(その1)

米カーネギーメロン大学デザイン学部が2015年に提唱した、トランジションデザインという新しいデザイン論について、本noteでは度々記事を発信してきました(文化をデザインするTransition Design その1 その2)。

この夏、京都工芸繊維大学KYOTO Design Labにて、招聘デザインリサーチャーとして活動する(関連記事その1 その2)中で、京都という歴史都市で、まだ世界でもほと

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「そもそも」を頭で考えながら、手を動かせる人は強い

「そもそも」を頭で考えながら、手を動かせる人は強い

「頭を使う仕事」と「手を使う仕事」に分けたとすると、「頭を使う仕事」に価値があると感じる方もいるかもしれません。しかし「手が動かせる」って本当にすごい事だと思っています。

「頭を使う仕事」と「手を使う仕事」自分の最近の業務を「頭を使う仕事」と「手を使う仕事」に分類するとこんな感じでしょうか。

頭を使う仕事=全体の方向性を考える,コンセプト開発,企画,ディレクション手を使う仕事=調査,執筆,

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(本なんて人それぞれ好きに読めばいいんだけど)ビジネス書の読み方と吸収法をまとめておくぞ

(本なんて人それぞれ好きに読めばいいんだけど)ビジネス書の読み方と吸収法をまとめておくぞ

やるせなくなったので書く。

一昨日の晩、何気なく、「若者よ。Twitterもいいけど本を読め。年に100冊。じゃないと普通で終わるぞ。」ってツイートしたのですよ。そしたらなんかチロッと小バズが起こりましてね。

僕がつながっているマーケ界隈じゃない人たちがRTしたこともあって、いつもは袖触れ合うことのない方々の目にも留まったんでしょう。

「冊数で論じるのはナンセンス」「本読んだだけじゃ思考力は

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芸術家はなんで苦しまなきゃいけないの?

芸術家はなんで苦しまなきゃいけないの?

noteにはたくさんの芸術家がいる。それで、気のせいかもしれないドグけど、みんなデフォルトで苦しんでない???(*´Д`)

苦しいのはまず、認められないからというのがあるかもしれない。

でも、認められたら苦しくなくなるのか?というと、そうでもない。認められるってそもそも、誰に?

ここで苦しんでいる人は、自分の中の中心に何も無いことがわかるかもしれない。

とにかく成功すれば幸せになれる、とに

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多様性と均一性のちがいについて

多様性と均一性のちがいについて

健全なnoteコミュニティを設計するうえで、チーム向けの多様性に関するメモ。多様性は色で考えるとわかりやすい。

昨今、多様性に関する議論が活発化してきている。不利な人々に優遇措置を与える、アファーマティヴアクションなども、どんどん増えてきてる。

でも、ちょっと怖いのが、「多様性」と「均一性」の違い。これが、あまり議論や区別されないまま、ドンドン進められているに思える。

多様性は色で考えてみよ

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