岩渕正樹 NYのデザイン・フューチャリスト

NY在住のデザイナー。事業や組織、社会のビジョンデザインが専門。浅草生まれ→巣鴨中・高…

岩渕正樹 NYのデザイン・フューチャリスト

NY在住のデザイナー。事業や組織、社会のビジョンデザインが専門。浅草生まれ→巣鴨中・高→東大→日本IBM→米パーソンズ美術大学→現在は米銀行デザイン・フューチャリスト、東北大学客員准教授など日米双方で働いています。noteでは主に日本から世界へ出ていくキャリア戦略を伝えます。

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  • #デザイン 記事まとめ

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    デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。

  • 海外デザインスクール留学 関連記事まとめ

    海外デザインスクール在学中・卒業生の方々による出願Tips、海外のデザイン事情に関する記事をまとめています。 読者層は海外留学を検討中の方、日本以外にも見識を広げたいデザイナー、他国のプログラムと情報交換をしたい留学中のデザイナーを想定しています。 #デザインタグをチェックし、適宜記事を追加させて頂いております。

  • 海外デザイン就職 関連記事まとめ

    海外でデザイナーとして就職・勤務されている方による知見・技術に関する記事をまとめています。 読者層は日本以外にも見識を広げたいデザイナー、海外でデザイナーとして就職を考えている方を想定しています。 #デザインタグをチェックし、適宜記事を追加させて頂いております。

  • アメリカでデザイン就職するための技術

    コネなし、ビザなしからアメリカで現地採用でデザイナーとしてキャリアを形成していくためのテクニックまとめです

  • 世界のデザイン理論から

    不定期更新で最先端の世界のデザイン論を発信しています。

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30代自費留学ビザ・コネ無しからアメリカでトップデザイナーになるための技術

デザイン思考の「その次」の、21世紀中盤〜終盤の社会をデザインするため、2018年夏から渡米し、パーソンズ美術大学修了後、NYで働いている岩渕正樹 (@powergradation)と申します。 このnoteは純ジャパ、海外留学経験なし、30代社会人、グリーンカード持ち家族・配偶者なし、完全私費留学から、デザイナーという職種でアメリカの大学院修了、そのまま現地企業への就職、グリーンカード取得までを狙っていく私の、これまでの苦労や知見を残すために立ち上げました。 現在の所属

    • 『世界観のデザイン』という本を8/23日に出版します

      表題の通り、『世界観のデザイン』という本をクロスメディア・パブリッシングさんより8/23日に出版します。「デザイン」と付けていますが、読み進めるのにデザインの事前知識は必要なく、本書では誰もが生まれながらにデザイナーで「ある」という信念のもと、ビジネスパーソンや学生など、幅広い方を対象とした実践書となることを意識して書きました。 紙のほか、電子版も出ると聞いております。 毎日終電まで頑張って、人工知能やら何やら、最新技術も活用して世の中の問題解決をしているはずなのに、気候変

      • アメリカでデザイナーを採用した時のプロセスと考えたこと

        2022年もあっという間に年の瀬を迎え、大寒波で氷点下15度のNYにて、今年やったことのまとめを書くべく重い筆を執っている。 昨年8月に米JPモルガン・チェース銀行にデザインストラテジストとして採用され、今年は1年通してアメリカの大企業で過ごした初めての年になった。 アメリカのメガバンクのデザイン・ストラテジーという部署で、数年から数十年先の技術や経済、社会の未来を夢想し、それをデザインの力を通じて可視化することで、新しいビジネスモデルを社会の仕組みレベルから思索したり、今

        ¥6,800
        • 自由のためのデザイン: アメリカの社会とUXに関する覚書

          アメリカは自由の国だ。 小さい頃、大人たちからそう聞かされたものだった。 令和生まれの若者は知らないと思うが、その昔、家庭にはテレビという機械があって、アメリカ横断ウルトラクイズという特番のクイズ番組が放送されていた。「ニューヨークに行きたいかァ〜!」とアナウンサーが声高に叫び、一般参加者が知力体力時の運でクイズを勝ち進んでいき、最後は自由の女神をバックに決勝の早押しクイズを行う、そんな番組を見ていた中で、ああ、何かアメリカってすごい国なんだなぁと幼心に思った記憶がある。

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        • アメリカでデザイン就職するための技術
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        • アメリカにデザイン留学するための技術
          15本

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          アメリカのデザインカルチャーは何がすごいのか?個の力か?組織か?スキームか?

          その問いを確かめるため、実際にアメリカに来て、早4年目。いま何となく自分の中でその答えが見えてきたのでここにまとめておきたい。 トップ画像 by pch.vector あいつらは、本当にすごいのか?日本で働いていたとき、ずっと疑問に思っていた。 仕事もプライベートもアメリカ製品にまみれている。Macbook Air、iPadに、iPhone。その中身もgoogle, Facebook, amazon, Slack, notion, Twitch・・挙げたらキリがないほど、ア

          アメリカのデザインカルチャーは何がすごいのか?個の力か?組織か?スキームか?

          デザインストラテジストの英語帳(適宜更新)

          英語がやばい、英語があっという間にJPモルガン・チェース銀行に転職して1ヶ月が過ぎた。仕事としては早くも様々な分野で数年〜数十年先の未来を夢想するプロジェクトを複数リードすることになり、大変充実した日々を送っている。 一方で、チェース銀行のビジネス側のシニアマネジメントやCDO(最高デザイン責任者)に報告したり議論することもあり、英語のスピーキングをもう少しマネジメントレベルとも渡り合えるレベルに上げないとまずい感を感じている。文法というよりは、ビジネス向けの、洗練された単

          デザインストラテジストの英語帳(適宜更新)

          米チェース銀行のデザインストラテジストに転職します

          アメリカで初めての転職をし、8月2日付で米JPモルガン・チェース銀行のリードデザインストラテジストになります。アメリカの銀行のデザイン&ストラテジーチームで、長射程の金融・社会の未来を、デザインの力を通じて形作っていきます。アメリカ人の部下も持つことになり、吐きそうですが、次のステージでの挑戦を頑張りたいと思います。 以下では全てLinkedIn、Website等で公開中・パブリックに閲覧できる情報のみ記載しています。また一部、解釈がぶれる表現を加筆修正しました。 アメリ

          米チェース銀行のデザインストラテジストに転職します

          【日本代表募集】 2060年・アジアの未来の平和をデザインするワークショップ

          国連の政治・平和構築局(UN Political and Peacebuilding Affairs)とユネスコ(UNESCO)共催による「東北アジアにおける未来の平和」という対話セッションに、日本からのデザイナー・モデレーターとして関わっています。現在、週次で国連・ユネスコメンバー・全世界のデザイナーを繋いで企画ミーティングをしています。 今回は「2060年の東北アジアにおける我々の役割」をテーマとして、2060年(40年後!)の世界を担うことになる18-35歳の参加者を

          【日本代表募集】 2060年・アジアの未来の平和をデザインするワークショップ

          ビューティフル・ドリーマー:パーソンズ美術大学で体得した、22世紀を「夢見る力」

          本記事は、世界各地のデザインスクールを卒業したばかりのデザイナーが、その学びを振り返る、Cultibase連載「世界のデザインスクール紀行」に掲載された記事に加筆修正を加えたものです。 経済産業省STUDIO POLICY DESIGNのメンバーが運営するRADIO POLICY DESIGNにて語った、パーソンズ美術大学で学んだ内容を、写真を織り交ぜて補填しています。 ずっと「夢」を見ていたいなんて30代の社会人が言ってるのはだいぶヤバい気もするのだが、大人になるにつれ、

          ビューティフル・ドリーマー:パーソンズ美術大学で体得した、22世紀を「夢見る力」

          アメリカでデザイン就職するための技術: 全体戦略編

          2018年にNYに自費留学してきて、日本での社会人生活から一転、無収入のプレッシャーと極貧生活、コロナによる対面授業の中止・企業の採用凍結と、30過ぎにして経験するイベントとしてはベリーハードすぎる局面もあったが、あっという間に2020年、無事に学校も卒業し、コロナの中でオファーを頂き、NYで働き始め、ようやくM1のMacbookをポチれるようになった。 これまで、アメリカのデザインスクール(大学院)に留学するための技術と題して、留学ノウハウを書いてきたが、今回から、アメリ

          アメリカでデザイン就職するための技術: 全体戦略編

          [Designship2020] リアリティをデザインせよ 講演後1人アフタートーク

          21世紀のデザイナーに必要なのは、想像力だスペキュラティヴ・デザインの提唱者アンソニー・ダンとフィオナ・レイビー(以下ダン&レイビー)は最近のインタビューでそう答えている。 - 21世紀のデザイナーにとって最も大切なスキルはなんですか? ダン&レイビーは想像力が重要な要素だと信じている。 想像力は「その他のあらゆるスキル・メソッド・アプローチ・そして物語」が湧き出てくる源だとアンソニーは語る。美的なもの、詩的なものと融合することで、想像力は全く異なる代替案や世界観に我々を

          [Designship2020] リアリティをデザインせよ 講演後1人アフタートーク

          GAFA他のトップデザイナーのPortfolioまとめ(2020年版)

          これまで、海外デザインスクール出願や、アメリカでの就職のために海外のデザイナーやパーソンズのクラスメイトのポートフォリオをまとめてきたが、早パーソンズ美術大学を卒業し、アメリカでの社会人キャリアが始まったので、今アメリカでトップとして認識されるサービスの企業(GAFA, Uber, Spotify.. etc)のUX/UIデザイナーのポートフォリオをまとめておく。 例えばFacebookのプロダクトデザイナーともなると、給料も平均で年俸2000万近くなり(+福利厚生)、ソフ

          GAFA他のトップデザイナーのPortfolioまとめ(2020年版)

          パーソンズ美術大学に留学して良かった10のこと

          早いものでアメリカに留学して2年弱、コロナ禍のバーチャル卒業式、セルフ祝賀会(?) を経て、無事ニューヨークのパーソンズ美術大学を修了しました! まさか最後zoomで卒業式するとは.. noteには留学前からデザインスクール出願 → 渡米 → パーソンズでの生活と、自分の状況変化と共に記事を書いていますが、これを見てパーソンズまで訪ねてきてくださる方もおり、嬉しい限りです。 本記事では、超個人的な観点でパーソンズに留学して良かった10のことを書いていきます。 芸術学修

          パーソンズ美術大学に留学して良かった10のこと

          「○○思考」という本が多すぎて、思考が追いつかない問題を考える

          あるビジネス書を買いたくて本屋に行ったら、これも良さそう、あれも面白いこと書いてある、といった具合に、購入するつもりでなかった本にも手が伸び、全部買うわけにもいかず、かといって一冊に絞れず、結局何も買わずに本屋を出た、という経験が私にはよくある。 中でも「○○思考」という本は最近増えてきている上に、同じ書棚にずらっと並べられていて、結局どの思考法の本を読んだら良いのかますます分からなくなってきている。 社会人になりたての頃は、まず論理的思考力(ロジカルシンキング)身に付け

          「○○思考」という本が多すぎて、思考が追いつかない問題を考える

          パーソンズ直伝 コロナ禍でのデザイン制作 -Design under Quarantine-

          コロナの世界最大の爆心地NYより、依然として買い物にしか外へ出られない隔離生活(Quarantine)の中お届けしております。ちょうど本日、無事(?)に2年間のParsons School of Designの美術学修士(MFA)を修了しました。 オンラインに切り替わった学校生活 コロナ以降の生活や、卒業して思うことなど、またどこかで綴りたいと思いますが、とにかくデザインスクールの学生にとって大変だったのは、 コロナ以降、どうアウトプットを制作するか?でした。 外へ出て

          パーソンズ直伝 コロナ禍でのデザイン制作 -Design under Quarantine-

          S.Candy, C.Potter著 "DESIGN AND FUTURES" には何が書かれているのか

          本記事は、カーネギーメロン大学(CMU)の准教授 Stuart Candyが2020年1月に発行した書籍「DESIGN AND FUTURES」の冒頭の方法論「未来を表に出せ!: Turning Foresight Inside Out」を筆者の解釈で読み解くものです。 DESIGN AND FUTURES: デザインと未来2010年代がデザイン思考のブームだったと言うならば、2020年代はビジョンドリブンデザインがブームになると感じている。気候変動や新型ウイルス、経済競争

          S.Candy, C.Potter著 "DESIGN AND FUTURES" には何が書かれているのか