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アメリカにデザイン留学するための技術

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アメリカのデザインスクールに留学するための英語対策、奨学金獲得のための戦術、全体のマスタスケジュール等、これまでの記事でかいてきたもののまとめです
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記事一覧

30代自費留学ビザ・コネ無しからアメリカでトップデザイナーになるための技術

デザイン思考の「その次」の、21世紀中盤〜終盤の社会をデザインするため、2018年夏から渡米し、パーソンズ美術大学修了後、NYで働いている岩渕正樹 (@powergradation)と申します。 このnoteは純ジャパ、海外留学経験なし、30代社会人、グリーンカード持ち家族・配偶者なし、完全私費留学から、デザイナーという職種でアメリカの大学院修了、そのまま現地企業への就職、グリーンカード取得までを狙っていく私の、これまでの苦労や知見を残すために立ち上げました。 現在の所属

ビューティフル・ドリーマー:パーソンズ美術大学で体得した、22世紀を「夢見る力」

本記事は、世界各地のデザインスクールを卒業したばかりのデザイナーが、その学びを振り返る、Cultibase連載「世界のデザインスクール紀行」に掲載された記事に加筆修正を加えたものです。 経済産業省STUDIO POLICY DESIGNのメンバーが運営するRADIO POLICY DESIGNにて語った、パーソンズ美術大学で学んだ内容を、写真を織り交ぜて補填しています。 ずっと「夢」を見ていたいなんて30代の社会人が言ってるのはだいぶヤバい気もするのだが、大人になるにつれ、

デザイン留学は2年で決めよ

留学は人生を掛けた一大プロジェクトだ。仕事や授業の合間を縫って、究極にマルチタスクになるので、私はマスタスケジュールを引いてストイックにタスク管理した。 これが私ののべ2年間の留学準備期間のマスタスケジュールになる。 google spreadsheet版も置いておくので自由に利用して頂いて構わない。 留学の成功体験について語られたブログは多いが、その過程や失敗について語られたものは少ない。ことデザイン系留学に関しては日本人留学生の少なさから、全般的に情報自体不足している

海外のMedia Designプログラムまとめ

私が出願および出願を検討した海外のメディアデザイン系プログラムを挙げておきます。メディアアート、スペキュラティブデザイン、インタラクションデザイン、サービスデザイン、ビジネスデザインあたりを幅広く見ていたので、この辺の進学を考えている方には参考になるはず。 私の場合は ・日本のデザイン教育にはない、思索的・実験的なプログラムを学びたい ・卒業後現地で働きたい(STEM認定されているデザインプログラムがいい) ・先駆者がいる(卒業後、現地で働けている日本人の友人が多い) とい

海外デザイン学校の夏の短期コースまとめ

海外デザインスクールでは7-8月の夏休み期間に、知識ゼロでも参加できる2−5週間程度の短期ワークショップやデザイン講習が開催されることが多いので、場所別にいくつか紹介する。 私も以前、NYでParsonsの3週間のグラフィックデザインと、SVAのUXデザインのプログラムに参加し、世界各国の参加者と一緒に英語でデザインメソッドを学んだのはとても面白かったので、海外進出を考えているデザイナーさんや、専門と違う領域を気軽に学んでみたい人、旅行がてらその土地でデザインを学びたい方など

デザイナーのための英語

より実践的な英語第2段記事も公開しました。(2019/10追記) ITエンジニアのための場面別英会話&キーフレーズという本を最近買った。これからアメリカでデザインの仕事をする可能性があるので、ある程度、デザインの現場に流用できそうな本を選んだ。 そもそも「デザイナーのための英会話」があればいいのにな、と思ったが、まだ巷にそんな本はないので、僭越ながら、私がこれまでの勉強や現場で使っているリソースを書いておく。本記事の対象は、デザイン留学を目指す人および英語の必要性を感じる

留学と海外進出のための英語理論

今回は留学準備〜留学後まで、自分にとって役に立ったリソースをがーっと網羅しておく。様々な英語勉強法がブログで語られているが、純ドメの私は理論で突破してきたことが多かったので、本記事は以下の2点に注力する。 1つは、IELTSのOverall(以下OA) 7.0を独学最短で突破するための方法論を書く。アメリカの大学院ではIELTS7.0またはTOEFL100というスコアを求められることが多く、今度から日本のセンター試験でも使われるというではないか。IELTSとTOEFLどちら

デザイン留学の資金調達、絶望と歓喜の全記録

この7月からNYのパーソンズ美術大学のMFA Design & Technology学科に留学することになったので (留学記一覧はこちら)、この記事では日本人が留学するにあたり1番のネックになるだろう、お金の問題について書く。 アメリカの美大は世界的にも学費は高く、私の行く大学院も学費だけで約1050万円(2年間)するため、全て自費で賄うのはかなりの負担になる (MBAはもっと高いですけどね・・)。私の行く学部の生徒もなんと半分くらい中国・韓国の富裕層の生徒で、日本人はほと

デザイン留学出願エッセーの仕上げ方と、私の合格サンプル全文掲載

最近、今年のデザインスクール出願についての質問を頂くことも増えてきたので、久々にデザイン留学の出願Tipsの記事を書く(これまでのデザインスクール出願Tipsまとめはこちら)。 12〜1月といえば各大学への出願締め切りの時期で、去年は自分もこの時期全くクリスマスも新年も無かったことを思い出す。 今回の記事は私が出願したデザインスクールのエッセーを5校ぶん全文掲載(総計30000文字オーバー!)しているので、その部分は有料とさせて頂いた。出願エッセーはほぼ丸1年悩み続け、有償

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海外のデザイナーの "強い" Portfolioまとめ

デザイン留学準備で、英語でインパクトのあるポートフォリオを作る際、参考にした海外のUX、メディアデザイン界隈の学生やプロフェッショナルデザイナー、エージェンシーのWebを挙げておきます。(適宜増えます) ユーザーエクスペリエンスデザインHanna K.Bさん (アメリカのUXデザイナー、女性) ・参考にした点:各プロジェクトのDescriptionの書き方 ・UX系プロジェクトで伝えるべき要素が抑えられている ・これくらい書けてれば海外でも通用するPortfolioだという

Parsonsのクラスメイトの尖ったポートフォリオまとめ

以前、デザイン留学の出願準備で参考にした海外デザイナーのポートフォリオまとめという記事を書いたら好評だったので、今回はパーソンズの尖ったクラスメイト達のポートフォリオを職種別に紹介する。留学や転職のためのポートフォリオ準備などに生かして頂ければ幸いである。 なお、本記事で扱っているポートフォリオは私の所属するDesign & Technology(以下DT)学科が中心で、UX/UIデザイン、UXリサーチャー、クリエイティブテクノロジストなどの職種を紹介する。ファッション、建

NYでのデザイナー生活、はじめました。

ご無沙汰しています。MASA(アメリカでのニックネームに改名しました)です。21世紀の人類のためのデザインを探求すべく、NYにあるパーソンズ美術大学のDesign&Technology学科(MFA)に入学しました。 7/28の土曜にNY入りし、1週間が過ぎたところです。 私の学部では、9月の秋学期開講に先駆けて、3週間の夏の集中Bootcampという名物コースがあり、渡米早々、7/30の月曜からがっつり9-18時で授業が始まり、週末返上でホームワークと制作にどっぷり追われる

ParsonsDT 夏のデザインキャンプまとめ

こんにちは。Parsons美術大学 Design & Technology Program(以下DT)に留学中のMASAです。NYに来て3週間が経ちました。 私の学部では秋学期に先駆け、生徒・教授陣全員参加による3週間の夏のBootcampいう名物コースがあり、この金曜に無事に走り抜けたので、今日はその中身や雰囲気をお伝えします。 世界中から集まった同じチームメイト・講師 日本で働いていた時より寝れなかった3週間下がこのBootcamp3週間のスケジュールです。 毎日

パーソンズ直伝 コロナ禍でのデザイン制作 -Design under Quarantine-

コロナの世界最大の爆心地NYより、依然として買い物にしか外へ出られない隔離生活(Quarantine)の中お届けしております。ちょうど本日、無事(?)に2年間のParsons School of Designの美術学修士(MFA)を修了しました。 オンラインに切り替わった学校生活 コロナ以降の生活や、卒業して思うことなど、またどこかで綴りたいと思いますが、とにかくデザインスクールの学生にとって大変だったのは、 コロナ以降、どうアウトプットを制作するか?でした。 外へ出て