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エッセイ集

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僕の人生の1ページを切り取りました。
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#エッセイ

バイバイ、20代

バイバイ、20代

 気づいたら20代が終わっていた。

 「20代にしておきたい17のこと」を読まないまま29歳の最後の夜は過ぎていった。17個のうち何個を実践していたのかも分からないし調べる気にもならない。調べたらきっと後悔するから。

 周りは成人式を成人で迎える中で、早生まれの私は19歳のままで横浜アリーナにいた。式典の最中に鶴見区の旗を持ったヤンキーが壇上へ向かって行った。周りから窘められて席に戻ったそのヤ

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君はどんな色で、僕はどんな色だろう。

君はどんな色で、僕はどんな色だろう。

 僕は、赤色が好きだ。

 小さい頃から赤い洋服は必ず持っていた。
 中学時代に買ったお気に入りの赤パーカーは袖口がボロボロになっていても、未だにシーズンになると着用している。でも、色彩見本のサイト(https://www.color-site.com/)を見てみると、スタンダードな赤である「レッド」は僕の思っている赤よりも少し明るく感じる。

 どうやら僕の好きな赤色は「レッド」ではないみたいだ

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初恋の人が結婚した。今度、君に会えた時、僕は素直になれるだろうか。

初恋の人が結婚した。今度、君に会えた時、僕は素直になれるだろうか。

 初恋の人が結婚した。お相手は、僕でした。

 そんなセリフを言えたら、どんなに嬉しかったことだろうか。ネット記事に初恋の人と結婚した人の割合が書いてあった、たったの『0.2%』らしい。そして、どうやら僕は0.2%の人間ではなかったみたいだ。

結婚を知った経緯

  突然だが、僕は記憶を断片的に失っている。少しずつ戻ってきてはいるが、今までの人生の中でどのくらいの記憶が戻っているのかは定かではな

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『木綿のハンカチーフ』で先に愛が尽きたのは女性の方だと思った話

『木綿のハンカチーフ』で先に愛が尽きたのは女性の方だと思った話

 『木綿のハンカチーフ』という曲は、タイトルだけ知っていて、実際にちゃんとフルコーラスで聴いたことは今までありませんでした。

 お世話になっているスナックのお姉さんの十八番がこの曲で、歌っている姿と声にすっかり惚れ込んでこの曲自体も大好きになりました。

 改めて、この曲の歌詞を考えてみると色々と思うことがあったので、ここに書いていきたいと思います。

この曲を聴いた最初の感想

 都会に出た男

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今日も誰かの誕生日

今日も誰かの誕生日

 書きたいことは色々とあるけれど、今日は自分の普段の考え方の内の一つでも書いていこうかなと思いまする。

生きていれば、良い日も悪い日もある。

 毎日が、ポジティブで、キラキラして、インスタのストーリーに上げたくなるような幸せな日々、そんな人なんてこの世にいないと思います。

 僕は、ポジティブシンキングと言われることもあるが、どちらかといえばネガティブだし厭世的な人間だと自覚しています。

 

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春宵を駆ける少女

春宵を駆ける少女

 久しぶりに陸橋を越えて、ホームセンターへと買い物に行った。最近は休みの前日に酒を飲み過ぎているので、休みの日に起きるのは決まって午後だった。

 平日の午後3時くらいの街というのは、時短勤務のお母さんもいないので何処も比較的空いている。

 ホームセンターを何周もして、自分の頭の中の欲しいものリストに次々と商品を放り込んでいると、すでに時間は夕方を過ぎていた。

 久しぶりに牛丼でも食べたいと思

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未来のための1票を

未来のための1票を

 自民党の総裁選挙が終わって、日本の第100代首相に岸田さんが任命されました。

 別にどこの党がいいとかそういう事を書くつもりはありません。そういうものは、自分で色々と調べて自分の胸に秘めておけばいいと思います。

 投票について思うことがあるので、つらつらと思いを書きたいと思います。

 「投票に行こう!」という宣伝文句で、選挙に行こうと思うような人って少ないと思います。

若者の政治離れ 僕

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表現者としての覚悟

表現者としての覚悟

↓はてなブログでこんな記事を書きました。

ZEEBRAから聴き始めて、今でもドップリと両手両足が浸かるほどにハマっているヒップホップ。そんな日本のヒップホップの中でも同時発売したシングルCDが同時に自主回収騒動となった件。

自分たちの当たり前や表現が、時には意図していない誰かを傷つけることもある。

そんな事を学んだ一件でした。

noteでは、素敵な人たちが綺麗な言葉を使っているので問題無い

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記憶が違う。臨死体験した話【2】

 つい先日に臨死体験をした翌日から不思議な事が起きているので、これから少しずつ書いていきたいと思います。

↓臨死体験した時の話はコチラ。

 「あれ、こんな色だっけ?」

 自宅を出てすぐ近くにある家の外壁と屋根の色に違和感を覚えた僕は、自分の中の記憶を必死に手繰り寄せました。

 自分の記憶の中では、オフホワイトの外壁にワインレッドの屋根だったのに、目の前にあったのは、グレーの外壁にブルーの屋

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部屋と煙草と僕〜JK vs 僕〜

 僕の部屋は賃貸なので、家で吸う時はベランダでタバコを吸っています。今日はそんなある日の出来事を。

 僕の部屋がある2階建てアパートの道路を挟んだ向こうには4階建ての女子校があります。

 女子校の校舎の廊下に面している窓と僕のベランダが向かい合わせになる形の構造で、休み時間にJKたちが教室を出てぞろぞろと廊下に出てくるのが見えてしまう距離の近さです。

 皆さんは女子校って聞くとお嬢様とか清楚

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死後の世界へ途中まで行きました。臨死体験した話【1】

死後の世界へ途中まで行きました。臨死体験した話【1】

 唐突ですが、つい先日に臨死体験しました。

 職場で転倒して、頭は打ってなかったものの上半身を強打したせいで、突発的に血液量が変化した事による貧血が原因っぽいですが。

 転倒して起き上がり、暫く安静にしていたものの、少し立ち上がろうとしてそのまま倒れ込むようにしてその場で気絶。

 ここからが本題。

 意識はハッキリとあるものの、自分の身体を思うように動かせず、声を出す事も目を開ける事もでき

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「問十二、夜空の青を微分せよ  街の明りは無視してもよい」 恋愛チックな超解釈

「問十二、夜空の青を微分せよ 街の明りは無視してもよい」 恋愛チックな超解釈

問十二、夜空の青を微分せよ 街の明りは無視してもよい
(川北天華)

 当時TwitterでTLに上がってきた短歌。久しぶりに思い出して、今またこの短歌の解釈について色々と調べてみました。

 天文学の基礎知識がある方は、微分をすると「星の明かりだけが残る」という知識を前提として、この短歌に込められた意味を解釈しているようですね。

数学の問題文を綺麗に踏襲しつつ、短歌の定型にも収まっている。作

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「自分が笑顔だと周りも笑顔になる」

「自分が笑顔だと周りも笑顔になる」

※この記事は有料ですが、無料で全文読めます。有料設定にした理由は最後に書きます。

「彼女は、まるで太陽だった。」

僕が彼女について書き出すとしたら、いつになってもこの一文から始まるだろう。常に明るくて太陽のような存在。

そんな彼女が天国へ旅立ってから9年が経つらしい。

2012.8.26
僕の幼馴染である”あゆ”は遠い国で倒れて、そのまま帰らぬ人となった。

幼稚園が一緒だったあゆは小さい

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一生モノの腕時計〜ザ・シチズン 深紅〜

一生モノの腕時計〜ザ・シチズン 深紅〜

大好きな腕時計「ザシチズン」の話。

まずは見てください!

 お気に入りの一本です。

 成人式のお祝い代わりに母親に購入してもらって以来、プライベートや通勤時、結婚式などにも付けています。良いモノと巡り会えた幸せと購入してもらった母親への感謝の気持ちは片時も忘れた事はありません。

お気に入りポイント① 文字盤が「和紙」 こちらの写真の文字盤をよーく見てもらうと、少し模様がかっているのが分かる

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