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君はどんな色で、僕はどんな色だろう。
僕は、赤色が好きだ。
小さい頃から赤い洋服は必ず持っていた。
中学時代に買ったお気に入りの赤パーカーは袖口がボロボロになっていても、未だにシーズンになると着用している。でも、色彩見本のサイト(https://www.color-site.com/)を見てみると、スタンダードな赤である「レッド」は僕の思っている赤よりも少し明るく感じる。
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どうやら僕の好きな赤色は「レッド」ではないみたいだ。他の赤系統の色を見てみると、自分の好きな赤色は「カーマイン」が一番近いように感じられた。
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同じ赤系統の色でも様々な色が存在する。薄かったり、濃かったり、茶色っぽかったり、紫に近かったり、それぞれの赤色にそれぞれの魅力がある。
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赤色だけでもこんなに種類があるのに、この世界にはもっと様々な色によって彩られているらしい。なんて、素晴らしい世界に生きているんだろうか。
それにしても、赤色だけでこれだけ沢山の色があるならば、赤色だけで彩られた世界があっても面白そう。
でも、赤色だけで彩られた世界に違う色が飛び込んできたらどうなるだろうか。
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この色は、カーマインの色相環の反対の色らしい。
もしも、赤色の世界にたった一つだけこの色が飛び込んできたら、この色は絶対に浮くと思う。だって、明らかに周りの赤系統の色と違うし、良くも悪くも目立ってしまうに違いない。
でも、この色にだって似たような系統の色が沢山ある。
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この中に「#1CD1C1」が紛れ込んでも、どれがどの色か僕は判別できないだろう。似たような色の中にいれば周りと全く区別がつかないのに、色相環の反対の世界に飛び込んでしまうと目立ってしまう。
これは、僕たち人間の世界と似ている。
クラスで、みんなが外で遊んでいる時に、教室で一人静かに本を読むのが好きな子だっている。それなのに、周りからは好奇の目で見られるかもしれない。
学校で、一人だけ肌の色や瞳の色が違うだけで距離を置かれるかもしれない。
会社や部署で、一人だけ考え方が違ったり意見が対立した時に、周りから冷ややかな目で見られたり陰口を言われるかもしれない。
周りの友人が正社員として働いている中で、自分はフリーランスとして自分の身一つで仕事をしていることに、周りは何か野次を飛ばしてきたり失敗したら嘲笑うかもしれない。
同年代が恋愛、結婚、出産を経て幸せな家庭を気づいている中で、自分は一人で生きていることに対して、家族や親戚や友人から何か言われるかもしれない。
そんなものは、気にしなくてもいい。
僕たちは、それぞれの色を持って生まれてきた。いつか、その自分の色と似たような色を持った人たちと巡り合える時がくる。
だって、この僕たちの世界は様々な色が複雑に混ざり合ってできているのだから。
だから、どうか自分の色を大切にして生きてほしい。
君の色を
「嫌いだ。」と言う人もいるだろう。
「私とは合わない。」と突き放してくる人もいるだろう。
「変な色だ。」と蔑む人もいるだろう。
でも、大丈夫。この世界は広い。
「好き。」と言ってくれる人が必ずいる。
もしも、このnoteを読んでいる君が、周りと違うことで悩んでいたり孤立していたら、ここへ戻ってきていつでも読み返してほしい。
どんなに今が苦しくても、どんなに今が辛くても、自分の色を受け入れてくれる人と出会えるまでは、その自分の色でこの世界を彩ることを止めないでほしい。
僕には、自分の色で世界を彩ることを止め、生まれ持った色と筆を置き、天へと旅立ってしまった知人がいる。
もしかしたら、彼はもう少し生きていれば良い巡り合わせがあったのかもしれない。「この色が好き。」と言ってくれる人と出会えたかもしれない。
一度描かれてしまった色は、時間と共に色褪せてしまう。思い出や記憶も同じだ。逆に言えば、生きている限り、描き続ける限り、常に最新で在り続ける。
君の色は、君にしか出せない色だ。
そこに優劣は無い。
君はどんな色で、僕はどんな色だろう。
さあ、この世界を彩ろう。
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