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人生ってなに

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人生の意味や生活設計について考えたこと
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心から好きなことで社会に貢献できる幸せについて考える。

心から好きなことで社会に貢献できる幸せについて考える。

 数字しか頭にない人たちが「顧客満足」を言い、音楽の世界を牛耳りだすと現場はすぐに壊れる。「薄暗いレコード屋で何時間も飽くことなく時間を過ごせる」人、それを人生の何よりも面白いと思える人たちによって音楽は支えられている。学問も同じ。(朝日新聞「折々のことば・鷲田清一」より)

  「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるが、自分の大好きなことをやっている人は強い。その熱量が音楽や学問をより魅力的な

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酔っ払った勢いで、詩のようなものを書きました〜腹が立つ〜

酔っ払った勢いで、詩のようなものを書きました〜腹が立つ〜

 今、家飲みで酔っ払っている

 腹が立つ

 今日、京都にも緊急事態宣言が出された。

 腹が立つ

 何なんだコロナウイルス
 お前のせいで失った日常の数々
 本当ならあったはずのささやかな幸せがお前のせいで失われていく

 成人式が中止になった新成人
 披露宴を中止した新郎新婦
 修学旅行に行けない子供たち
 馴染みの呑み屋で飲むビール

 腹が立つ

 コロナよ。お前は何ものなのか
 酔っ

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自分の人生は自分が決めてきた、ということに気づけた瞬間

自分の人生は自分が決めてきた、ということに気づけた瞬間

川も道も人も、曲がるところに物語が生まれますよ。(朝日新聞「折々のことば 鷲田清一選」)

 真っすぐに一本道の人生なんて、ありえない。

 人生で困難にぶつかったときにこそ、人はそこを踏ん張ることで、新たな成長ができるんだし、物語が生まれるんでしょう。

 僕は高校から大学、就職まですべてストレートで来て、40歳を超えるまで「挫折」という言葉を知りませんでした。

 でも、40歳を過ぎて仕事上の

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自分の未来は自分で創造していくもの

自分の未来は自分で創造していくもの

人間とは、何であるかを創造するものである。(パウル・ティリッヒ)

 アメリカの神学者・哲学者であるパウル・ティリッヒは、その主著「生きる勇気」の中で、「人間の創造性をあらかじめ想定するようなものは何も人間に与えられていない。人間存在の本質、つまり人間とは何であるべきかということは、彼が発見するものではなく、発明するものなのである。」と述べています。

 自分が今ここに存在するということはどういう

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自分で考える頭とキチンとサボれる体をもちたいな。

自分で考える頭とキチンとサボれる体をもちたいな。

 戦後ずーっと「じょうぶな体」がいいと言われてきた。それはつまり、働かされちゃう体。「かしこい頭」っていうのは、うまく世の中と付き合いすぎちゃう頭で、きりがないし、いざというときに弱いからね。今こそ、自分で考える頭と敏感で時折きちんとサボれる体が必要だと思う。(五味太郎)

 絵本作家の五味太郎さんの言葉を引用させていただきました。

 この言葉に出会ったのは、僕がうつ病から少しずつ回復してきてい

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正しいことを言うとき、聞くとき、気を付けたいこと

正しいことを言うとき、聞くとき、気を付けたいこと

正しいことをいうときは、少し控えめにするほうがいい。吉野弘

 僕の好きな詩人の一言です。

 人は他人から正しいことを言われると、そのことが正しいことを自分が分かっているがゆえに、カチンと来てしまう時がありますよね。

 僕もそんなことがたまにあります。

 仕事で意見を言われたときや、家で妻と話をしているときなど、相手が正論を声高に主張してくると、自分では自分が間違っていることは分かるのに、か

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父とビールにまつわる思い出

 僕が子供の頃、父親が飲むビールは、決まってキリンビールだった。冷蔵庫にはいつもキリンラガーの大びんが数本冷えていた。

 まだ、大型量販店が普及する前で、近所の酒屋のおじさんが24本入りのビールケースを家まで配達してくれていた。

 僕が小学生の頃、父親は酔っぱらうと、いつも少しだけビールを飲ませてくれた。泡の部分を恐る恐るすすって、「にがっ」という僕を見て笑っていた。そんなやり取りがうれしくて

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あきらめないで、あせらなで、うらやましがらないで‼️

あきらめないで、あせらなで、うらやましがらないで‼️

【今日の名言】したいことはあきらめずに、すべきことはあせらずに、できることはくらべずに

 朝日新聞の天声人語で出会った、広島市中区にある超覚寺住職の和田隆恩さんの言葉です。

 一日は24時間しかありません。限られた時間の中で、やりたいことはいっぱいあるし、しなければならないこともいっぱいあると、ついつい焦ってイライラしてしまうときがあります💦

 そんなとき、手帳に書き写したこの言葉を読み返

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「生産性」ばっかりじゃしんどいし、気楽にいきましょうって話💖

「生産性」ばっかりじゃしんどいし、気楽にいきましょうって話💖

【村上春樹さんの言葉】生産性の低いものってけっこう必要なんですよね。                   生産性の高いものばかり追求していると、人間がだんだん薄くなります。        (村上春樹「村上さんのところ」より)

 作家の村上春樹さんのこの言葉を読むたびに、僕は心が軽くなります😊

 日頃、仕事では生産性を高めることをすごく求められます。

 効率のいい仕事をすることは、組織にとっ

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本を好きでいると新たな出会いがある。

 昨日、京都の古書善行堂に行くと、店の奥で店主の山本さんと話をしている女性がいた。

 山本さんが僕に声をかけてくれる。「こっち、おいで!詩ぃちゃんが来てるよ!」

 岬書店から「のどがかわいた」という本を出版されている大阿久佳乃さんだ。「詩ぃちゃん」のことは以前も書いた。

 初めてお出会いする詩ぃちゃんの第一印象は、ちっちゃくてかわいい大学生という感じだったが、お話をすると落ち着いた大人の女性

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今を生きる。

今を生きる。

 朝起きて、仕事に行って、帰って、ビールを飲んで、寝る。そんな単調な日々の繰り返しが恐ろしくなるときがある。

 僕は何のために生きているんだろう。

 分からない未来のことを考えて、不安になってしまうことがある。

 僕は何のために存在しているんだろう。

 でも、過去を振り返ってみると分かる。単調に見える日々の繰り返しがとても大切な時間であったことが。

 小さかった子どもたちとの日々、妻との

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祈りの画家・東山魁夷のこと

祈りの画家・東山魁夷のこと

 日本画家・東山魁夷の絵と出会ったのは、僕が26歳の頃であったから、もう20数年前ということになる。

 きっかけは、作家の宮本輝氏の紀行エッセイ「ひとたびはポプラに臥す」を読んだことだった。

 全6巻あるその本のどこに書いてあるのか見つけられなかったが、確かこんな一節だったと思う。

 妻子を抱えながら仕事を辞めて小説を書きだしたとき、ずっと東山魁夷氏の「道」という絵を見ていた。どこまでも果て

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自問自答

自問自答

 最近の思いを私小説風にまとめてみました。 

 抜け出したと思っても、また襲ってくるのがうつの症状なのかもしれない。

 眠りは浅く、夜中に最低3回は目が覚める。そして朝、4時にはもう寝られないとあきらめて布団から抜け出す。

 9月初めの朝4時はまだ真っ暗である。玄関を開けて外にであると、涼しい朝らしい空気が僕を包みこみ、僕は思わず深呼吸をする。

 まだ周りの家々は真っ暗で、街全体が眠ってい

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みんなちがって、みんないい?

 金子みすゞは「みんなちがって、みんないい」と言った。
 槇原敬之は「世界にひとつだけの花。もともと特別なオンリーワン」と言った。
 最近、こんな価値観が巷で市民権を得ているが、僕はちょっと立ち止まって皆さんに問いたい。
「皆さん、本当に心の底知らずからそう思っていますか?」

 みんなが心底そう思っている社会なら、子どもたちはもっと伸び伸びと、生き生きと成長していくんじゃないでしょうか。
 僕も

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