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思考力を鍛える

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「ミライを創る」思考力のヒントをお伝えします。
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気軽にはダイバーシティを語れないと、私は思う

気軽にはダイバーシティを語れないと、私は思う

ダイバーシティは「沼」だと思う近年の社会的な「ダイバーシティ」推しの流れに、なんとなく違和感を覚えていました。

「ちょっと、表面的すぎない?」みたいな。
企業で、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンが標準化していますが、はたしてどこまでこの世界の奥まで知っているのでしょう?

この作品は本で読んでいて、映画でも観ました。
私としては、「そうだよな」という納得感です。
これまで人にはあまり

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のび太から学ぶ「すごい問い」

のび太から学ぶ「すごい問い」

こんにちは。
気づけば今年も残りわずか。体調に気を付けて過ごしたいですね。

今回のコラムは、人間とAIをつなぐものについて考えてみたいです。

台湾の政治家でありプログラマーであるオードリー・タン氏によれば、かのパンデミックの最中、台湾においてもっとも避けたかったのは、いわゆる「デジタルデバイド」によって弱者を救えなくなる、という事態だったそうです。
山間部に住み、スマホを触ったことのない90歳

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「No」と言う力:自己犠牲から脱却するために

「No」と言う力:自己犠牲から脱却するために

こんにちは。
今回は、健全な人間関係を築くためのコミュケーションのひとつ、「断り方」について考察していきます。
私自身がよく人に伝えていることを、エビデンスをもとに洗い直してみました。
整理してなるべくシンプルにお伝えしたいです。

自己犠牲傾向が強い人の心理メカニズムむちゃな頼まれごとをしても、「断ったら相手に悪い」という理由で、引き受けてしまう。
そういった人は、けっして少なくないと思います。

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チームの成功と失敗を分ける決定的瞬間とは~クルーシャル・カンバセーション~

チームの成功と失敗を分ける決定的瞬間とは~クルーシャル・カンバセーション~

こんにちは。秋が少しずつ深まってきましたね。
今回は、以前にもその概要を触れた『クルーシャル・カンバセーション』について、さらに踏み込んで書いていきます。
尚、今回のコラムは、ケリー・パターソン他著『クルーシャル・カンバセーション』をもとに、その内容になるべく忠実に展開していきます。

クルーシャル・カンバセーションとは「意見の衝突、強い感情をともなう極めて重要な話し合い」をクルーシャル・カンバセ

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「超・メタクエスチョン」この世界の謎に挑む10の問い

「超・メタクエスチョン」この世界の謎に挑む10の問い

こんにちは。
今回はさっそく本題です。

答えを待ち続ける日本人私たちは日ごろから、誰かが作ってくれた「答え」を享受しています。
誰かから与えられた答えの恩恵に浸り、ほとんどの時間、何の疑問もなく過ごしています。

答えがないことにイライラする大人たち

そして、「答えがない」シチュエーションに立ち会ったとき、急に不安になり、イライラしたりすることがあります。
答えがない状況を心地悪く感じ、挙句「

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核心に迫る会話術:クルーシャルカンバセーションとは

核心に迫る会話術:クルーシャルカンバセーションとは

例えば職場で、次のような状況に直面したことはありませんか?

重要なプロジェクトの打ち合わせ中、部下との意見が衝突が生じた。

感情的になっている相手に吞まれてしまったメンバーたちが、理性的な判断がつかなくなった。

メンバー同士のミスコミュニケーションによって、大きな誤解に発展した。

新しい方針を発表した際、チーム内で言葉にはならない、さざ波のような不満が広がった。

こんな瞬間、投げかける言

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具体例による「フィードバック」集中トレーニング

具体例による「フィードバック」集中トレーニング

こんにちは。
毎年のように暑さを更新する夏が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
きっと、夏休み前の方も多いと思います。
思い思いのプランを楽しんでくださいね。

今回のコラムのテーマは、「フィードバック」の仕方について、例を挙げなが集中ノックでいきたいと思います。
きっと日常で、「これは使える」と思われそうなものを用意しました。

1.効果的なフィードバックの秘訣とはフィードバックとは、簡

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「過信」と「過小評価」の罠 - ダニング=クルーガー効果とは?

「過信」と「過小評価」の罠 - ダニング=クルーガー効果とは?

こんにちは。
梅雨が明けましたね。それにしても年を追うごとに、暑さが異常性を増しています。
くれぐれもご自愛ください。

今回は、”ダニング=クルーガー効果”について触れてみたいと思います。

1章:なぜ能力の低い人ほど、自分が優れていると思い込むのかダニング=クルーガー効果とは、人は自分自身の能力を過大評価する傾向にある、ということをことを指します。
特に、能力が低い人々は、自分の能力を過大評価

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質問力とプロンプト:ChatGPTとの対話を洗練させるために

質問力とプロンプト:ChatGPTとの対話を洗練させるために

こんにちは。
梅雨の晴れ間。暑いですが、爽やかな風が吹く瞬間は本当に気持ち良いですね。

今週、とある企業様で「質問力トレーニング」をおこないました。
そこからの洞察を、今回のコラムで書きます。

①プロンプトエンジニアリングとは何?今年に入って、ChatGPTが登場しました。
その存在というのは、これまでに私たちが触れてきたAIが、まるでこどものオモチャだったのかと錯覚するほど、ぶっちぎりで影響

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リベラルアーツが武器になる理由。人生のRPGでサバイブしたいなら…

リベラルアーツが武器になる理由。人生のRPGでサバイブしたいなら…

こんにちは。
今回は、敢えて「教養」の必要性について、触れていきたいと思います。

というのも最近、世間の在り方というのが、教養のない人にとってどんどん厳しくなっていくのを実感しています。

この4月、私は新就職者に向けた講演で、「教養というのは、あなたが世間に騙されないための武器になるんだよ」と話しました。
このコラムでは、その理由を少し詳しくお話したいと思います。

かくいう私が、「じゃあ教養

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無視できない”潜在意識”の働きと仕事のパフォーマンスとの関係

無視できない”潜在意識”の働きと仕事のパフォーマンスとの関係

こんにちは。
最近の気温の乱高下で、体調を崩されている方も多いと聞きます。
お気をつけください。

今回は、私たち誰もが持つ「潜在意識」というものに焦点を当てて、仕事のパフォーマンスとの関連性を考察していきます。

けっしてスピリチュアルなお話ではありませんので、ご安心ください。

その①「氷山の下に眠る力」やや唐突なテーマだと思われたかもしれませんが、近年
「潜在意識の働きが私たちのパフォーマン

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DAOがもたらすかもしれないビジネスの大変革

DAOがもたらすかもしれないビジネスの大変革

こんにちは。

先週と今週は、「利き酒師」のお仕事を少ししています。
六本木ヒルズアリーナで4年ぶり開催中の、「CRAFT SAKE WEEK 2023」にて、全国選りすぐりの蔵元の日本酒をサーブしています。
お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。
ちなみに私の出勤日は28日、29日の16時以降です。
※詳しくは↓
CSW2023 | CRAFT SAKE WEEK

こうした活動をはじめ、最

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本音を引き出す「場」のデザイン

本音を引き出す「場」のデザイン

こんにちは。

今回のテーマは、場のデザインのやり方についてです。
当事者から自然発生的に対話を発生させるために、その場をどんな風に「しつらえる」のか、ポイントをお伝えします。

まず、「対話」と聞くと、どんな場面を思い浮かべますか?
・上司、部下との1on1?
・悩み相談の場?
・クライアントとのカウンセリング?
・親子が向き合う時間?

■対話と会話の違い対話についてのイメージをもっとも端的に

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チーム作りのための「問い」の立て方

チーム作りのための「問い」の立て方

こんにちは。
秋も深まり、2022年も気づけば残り1か月ちょっとになりました。
後悔のないよう、今年を走り切りたいと思っています。

今回のテーマは、良いチーム作りのためのヒントになればと。
リーダーがもつべき、「問いの力」について掘り下げていきます。

問いはすべての始まり「このチームは何のために存在していますか?」
できれば、チームを率いる立場であれば、1秒以内にスラスラと答えが出てきてほしい

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