学びと体験のデザイン|清原豪士
「アート」「デザイン」をテーマとした、大学でのレポートの下書き的コラムです。
子育て、部下育成、人を育てるためのヒント記事です。
「ミライを創る」思考力のヒントをお伝えします。
セミナーやイベント開催、参加募集のお知らせです。
私個人についての記事です。好き勝手な散文です。
こんにちは。 この季節、天気も良く風が強い日は、ものすごく花粉症状が出てきて憂鬱になります。 鼻をかみながら記事を書いています。 今回は、話のレベルの合わせ方について考察します。 ■「わかりやすく話をして」の呪縛よく、「難しいことをわかりやすく話す人はえらい」ということを耳にします。 聞き手でいるとき、抽象度の高い話を聞いていると、 「もうちょっと、こう、具体的に話してほしいな」と思ってしまいます。 しかし反対に、 自分が話し手になったとき、同じことを言われて困ること
こんにちは。 今回のテーマは、教育のある課題から考察を得た内容について、組織課題の観点で考察を深めていきます。 ■教育のアップデートに対応できない教師と親先日、教育系の某出版社の方と打ち合わせをしていたときのお話です。 「教育界でも人のアップデートが課題になっている」とのことでした。 聞けば、 「子供たちの教育内容は定期的に見直され、どんどんアップデートがなされている。ところが、肝心の、それを提供する教師がアップデートされていない。これではせっかく進化した教育コンテンツも
今回のテーマは、近年よく聞かれるようになった言葉、「ビロンギング」について、考察を共有します。 ※参考にした情報 Why Belonging Is Important at Work: Employee Engagement and Diversity – Glint (glintinc.com) ■「ダイバーシティ」「インクルージョン」とは何だったのか?チーム、組織開発の合言葉となってきた「ダイバーシティ&インクルージョン」。 ひとつの方向に向かって個々の多様な力を活か
今回は「グループシンク」(集団浅慮|しゅうだんせんりょ))について、考察します。 すでに聞き慣れた言葉かもしませんね。 ■グループシンク(集団浅慮)とはこれは、アメリカの社会心理学者、Irving Janis(アーヴィング・ジャニス)によって提唱されました。「集団思考」ともいわれる説です。 簡単にいうと、 個人ならまともに持っている判断基準が、集団になると生きない。むしろ、皆で、してはいけない結論を導き出してしまう、という現象です。 その結果、よりリスキーな選択肢を取って
明けまして、おめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 2023年も、これまでと変わらないペースでコラムを書いていきたいと思います。 このコラムを書いているのは、1月1日のおおむね正午。飛騨高山の実家の書斎から、ぼんやり薄曇りのアルプス山脈を眺めています。 ■立ち戻って考えたい組織の役割年初のテーマは、ややメタな視点で、本来あるべき組織の本質に戻って、考えてみます。 最近読んだ本のこの一節に触れ、掘り下げてみたいと思いました。 ここに書かれているのは、
※このコラムは『チェンソーマン』のネタバレを含みます。 ■「第1部:公安編」はデンジの成長物語漫画・アニメ『チェンソーマン』(アニメ『チェンソーマン』公式サイト (chainsawman.dog))を題材に、考察したことをつづります。 ※第1部「公安編」までのストーリーを主に取り扱っています。 (トップ画像は、11巻表紙) 第1話を読んで一気にファンになり、のめりこむように「公安編」を読み切ったとき、ある観点でどうしても考察したくなり、書かずにいられなくなりました。
こんにちは。 今回のテーマは、場のデザインのやり方についてです。 当事者から自然発生的に対話を発生させるために、その場をどんな風に「しつらえる」のか、ポイントをお伝えします。 まず、「対話」と聞くと、どんな場面を思い浮かべますか? ・上司、部下との1on1? ・悩み相談の場? ・クライアントとのカウンセリング? ・親子が向き合う時間? ■対話と会話の違い対話についてのイメージをもっとも端的に伝える言葉です。 また、対話は「お互いの溝を埋めること」ともいう人もいます。
こんにちは。 秋も深まり、2022年も気づけば残り1か月ちょっとになりました。 後悔のないよう、今年を走り切りたいと思っています。 今回のテーマは、良いチーム作りのためのヒントになればと。 リーダーがもつべき、「問いの力」について掘り下げていきます。 問いはすべての始まり「このチームは何のために存在していますか?」 できれば、チームを率いる立場であれば、1秒以内にスラスラと答えが出てきてほしい問いです。 ところが現実は、この問いに答えられる人が、驚くほど少ないのです。
こんにちは。 季節は、秋めいてきましたね。 先日、3か月ぶりに実家の飛騨高山に帰ってきました。 色々な目的があったのですが、それとは別に、今回も感性を芯から揺さぶられたのは、あの高山の町並みの美しさです。 整然とした、そして凛とした独特の空気と風景は、他のどこの地方に行っても味わえない感覚です。 高山は、春や夏も良いですが、秋深まる季節と、雪景色がたいへん似合う町です。 これからが行き頃になるでしょう。 ■人に残された数少ない武器とは私は今年からまた大学に入学し、アート
こんにちは。 夏の名残りをわずかに感じながら、いよいよ秋本番を迎えようとしていますね。 人生色んなことがありますが、自然だけは淡々と一定のリズムを繰り返し、そしてまた今年もこの季節がやってきました。 「当たり前だったことが、じつは当たり前ではなかった」と、 そんな出来事ばかりだった2022年も、残り2カ月とちょっとです。 一歩一歩、丁寧に過ごしていきたいものです。 ■アートがもたらしてくれるものリベラルアーツ(教養)が、現代のビジネスパーソンにとって必須の武器となり、
こんにちは。 協働デザイナーの清原です。 先日の週末2日間は、私主催の『アートキャンプ』第2弾でした。 今回のコラムでは、そこで私が得た気づきをシェアします。 ■今回のアートキャンプ旅程1日目: 小田原の「江之浦測候所」を見学 小田原の温泉ホテルにて、アート&デザインセミナー、夕食・懇親会 2日目: 箱根の「ポーラ美術館」見学 芦ノ湖 総勢14名による、最高の天候に恵まれた二日間でした。 業種・職種も、多様。 年齢は20~60歳代まで、多様。 性別もほぼ男女半々。
こんにちは。 協働デザイナー、プロファシリテーター、プロコーチの清原です。 この度の台風で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。 今回のコラムは、 「創造的対話」に必要な視点についてお伝えします。 ■創造的対話とは創造的対話とは、新たな意味づけやアイデアが創発される対話のことです。 過去の常識にとらわれて身動きが取れないとき、未来に焦点を当てて答えを探っていく対話プロセス、のことですね。 この創造的対話に必要なルールは、大きく分けて3つあると思います。 その①「
こんにちは。 台風11号で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。 猛暑だった今夏も、それが終わりかける頃になってみると、不思議とあの暑さが恋しくなったりします。 体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。 今回は、私の専門分野でもある「行動変容」について、ムリなく習慣化っせるためのTipsをお伝えします。 ■うまくいかないダイエットとは行動変容は、ダイエットになぞらえて考えるとわかりやすいです。 ダイエットの成功は、「やせた瞬間」にはありません。 本当の成功は
「芸術における伝統の再構築と、既成価値の超越」私が取り上げるのは、静岡県熱海市にある「MOA美術館」と、神奈川県箱根町にある「ポーラ美術館」の空間デザインについてである。 まずは、MOA美術館についてその立地は熱海市独特の丘陵地を活かすように、相模湾を一望できる高台に建ち、エントランスから本館までは60メートルの高低差がある。 この美術館が目指しているのは、「日本文化の情報発信をする美術館」という姿である。それにともない、展示スペースの設計は、現代美術作家・杉本博司氏と建築
こんにちは。 今年の夏休みも、厳しい暑さが続きましたね。 思い出に残る時間を過ごされたでしょうか? 今回のテーマでは、今の時代において「コーチをする人」には、どんなことが必要なのかを、私なりに考察しています。 ■コーチの限界「引き出して終わり?」従来の秩序や常識が、激しく崩れ去るこの時代は、まさしく”カオス”です。 しかし、カオスとは、時間軸においてそれ単体で存在することはありません。 古代中国思想には、 「陰極まれば、無極を経て陽に転化し、陽極まれば、無極を経て陰に転