学びと体験のデザイン|清原豪士

協働デザイナー。㈱リバース・フロウ代表取締役 兼 芸大に通う大学生。人の可能性が引き出…

学びと体験のデザイン|清原豪士

協働デザイナー。㈱リバース・フロウ代表取締役 兼 芸大に通う大学生。人の可能性が引き出される「学び」と「体験」をデザインしています。 働く誰かの美意識を刺激したいnote。 ビジネスコーチ、プロファシリテーター。 吉祥寺・熱海・飛騨高山の3拠点居住。唎酒師。大学生と高校生の父。

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記事一覧

マルチタスクから脱却する戦術

こんにちは。 今回の台風・大雨は、列島全体に長い間ダメージを与え続けましたね。 被害に遭われた方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。 さて、今回は、私たちがも…

天然の鮎。お金ゼロ円の楽しみ方。

生まれ故郷、飛騨高山の清流。 東京で生まれ育った大学生と高校生の息子たちは、幼い頃から、夏になるとこの清流に親しんできました。 今年は何年振りかに、親子そろって…

胸アツ考察。ローマ帝国、魅力的すぎるシステム

まだまだ残暑が続きますね。 私はこの夏、避暑とリモートワークをかねて熱海で過ごしています。 こちらもそこそこ暑いですが… さて今回は、いずれどこかのタイミングで考…

飛騨高山で働く20代社員の絆をつくる『YAONA!』第1回を終えて

こんにちは。 梅雨らしい気候が続いてますね。 先週、生まれ故郷の飛騨高山(岐阜県高山市)で、地元で働く20代社員によるワークショップを開催しました。 市と雇用協議会…

”現役老害”になる人とならない人

こんにちは。 いよいよ関東でも梅雨入りが迫ってきましたね。 異常な暑さの夏に備えて、体力をつけておきたいところです。 さて、今回は、特定の人たちには少し手厳しいか…

新任管理職におすすめする「傾聴」の実践

こんにちは。 毎年この時期になると、新たに管理職になったビジネスパーソンの皆さんに向けて、トレーニングのご依頼をいただきます。 多くの挑戦と責任を抱えながら、おそ…

1on1ミーティングが崩壊するとき

こんにちは。 新入社員が会社にフレッシュな空気を届けてくれるシーズンですね。 今回は、たくさんの企業がおこなっている上司と部下との意図的な対話、いわゆる「1on1」…

気軽にはダイバーシティを語れないと、私は思う

ダイバーシティは「沼」だと思う近年の社会的な「ダイバーシティ」推しの流れに、なんとなく違和感を覚えていました。 「ちょっと、表面的すぎない?」みたいな。 企業で…

新入社員必見!上司とのコミュニケーションで差をつけるサバイバルワード

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。 社会人としての第一歩を踏み出すこの時期、わくわくと不安が入り混じる気持ちでしょう。 これから皆さんの会社では、ビジ…

善意のアドバイスが「マウンティング」に変わるとき

こんにちは。 今回は、職場にかぎらず、私たちの身の回りで起きる「マウンティング」について、「なぜ起きるの?」という観点で考察をします。 結論からいうと、 「不用…

なぜこんなに会議が多いのか?「生産の泥沼」を抜け出そう

こんにちは。 花粉症歴37年目に突入しました、協働デザイナーの清原です。 この季節は、雨の日に妙にテンションが上がります。 さて、今回は、「会議を減らせないのか?」…

ホワイト化する職場×目を背ける上司

こんにちは。 暖冬と言われていた今年、都内は大雪に見舞われましたね。 皆さまのご無事をお祈りします。 さて、今回は、「ホワイト化」する職場において、ついに取り残さ…

関係を壊さない説得術(クルーシャル・カンバセーション)

こんにちは。 今年ほど、新年から気持ちが大きく揺さぶられた年明けはなかったですね。 (石川県被災地の一日も早い復興を心からお祈りします) そんな不安とストレスを抱…

のび太から学ぶ「すごい問い」

こんにちは。 気づけば今年も残りわずか。体調に気を付けて過ごしたいですね。 今回のコラムは、人間とAIをつなぐものについて考えてみたいです。 台湾の政治家でありプ…

「No」と言う力:自己犠牲から脱却するために

こんにちは。 今回は、健全な人間関係を築くためのコミュケーションのひとつ、「断り方」について考察していきます。 私自身がよく人に伝えていることを、エビデンスをもと…

チームの成功と失敗を分ける決定的瞬間とは~クルーシャル・カンバセーション~

こんにちは。秋が少しずつ深まってきましたね。 今回は、以前にもその概要を触れた『クルーシャル・カンバセーション』について、さらに踏み込んで書いていきます。 尚、今…

マルチタスクから脱却する戦術

こんにちは。 今回の台風・大雨は、列島全体に長い間ダメージを与え続けましたね。 被害に遭われた方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。 さて、今回は、私たちがもはや宿命づけられている「マルチタスク」について、その弊害と対処法を考察します。 私たちはだれもがマルチタスカーマルチタスクは現代の職場にかぎらず、学校、家庭内、いたるところで必要とされているのではないでしょうか? 複雑化・多様化する仕事に追われるビジネスマンだけでなく、 スマホを手に、親とチャットしながら塾の講義

天然の鮎。お金ゼロ円の楽しみ方。

生まれ故郷、飛騨高山の清流。 東京で生まれ育った大学生と高校生の息子たちは、幼い頃から、夏になるとこの清流に親しんできました。 今年は何年振りかに、親子そろってここにやって来られました。 澄んだ空気、水の流れる音、セミの声。 息子たちは川に潜り、モリを使って鮎を狙います。そして、見事に計4匹をゲット。しかも特大サイズ。 その場で火をおこし、串がわりに木の枝にさして、火にあぶります。獲れたてのアユたちは、脂がのって香ばしいのです。 私も幼い頃からこの清流に育てられ、そし

胸アツ考察。ローマ帝国、魅力的すぎるシステム

まだまだ残暑が続きますね。 私はこの夏、避暑とリモートワークをかねて熱海で過ごしています。 こちらもそこそこ暑いですが… さて今回は、いずれどこかのタイミングで考察を深めたかった、「歴史に学べるビジネス戦略」について、ようやく触れてみようと思います。 私は今、大学でアートやデザインを学んでいますが、哲学と歴史についても、趣味程度ですがもう30年近く、本を始めとした色々なメディアを楽しんでいます。 簡単なことではないですが、このテーマの考察がうまく整理できれば、どんどん続

飛騨高山で働く20代社員の絆をつくる『YAONA!』第1回を終えて

こんにちは。 梅雨らしい気候が続いてますね。 先週、生まれ故郷の飛騨高山(岐阜県高山市)で、地元で働く20代社員によるワークショップを開催しました。 市と雇用協議会とのコラボ企画です。 思えば5年前、市からの相談を受けて以来、一時はトーンダウンしたり、ほとんど消えかかったりしながらも、細々と考案してきた企画です。 それが今年、いよいよ始動しました。 その名も『YAONA!』(やおな)。 飛騨地方の方言で、「そうだよね」という共感の言葉を表しています。 若者が共感し合い

”現役老害”になる人とならない人

こんにちは。 いよいよ関東でも梅雨入りが迫ってきましたね。 異常な暑さの夏に備えて、体力をつけておきたいところです。 さて、今回は、特定の人たちには少し手厳しいかもしれませんが、すべての現役ビジネスパーソンの皆さんに、ぜひ読んでいただきたい内容です。 「シニアのキャリア成長」について考えてみます。 『老害』はシニアだけのワードではない会社に勤めていれば誰しも訪れる「シニア」と呼ばれる年代。 その中の一部の人たちを揶揄して、近年ちょっと気になるワードが飛び交っていますね。

新任管理職におすすめする「傾聴」の実践

こんにちは。 毎年この時期になると、新たに管理職になったビジネスパーソンの皆さんに向けて、トレーニングのご依頼をいただきます。 多くの挑戦と責任を抱えながら、おそらく一番関心があるのは、「部下育成」「後輩育成」、つまり広い意味でピープルマネジメントなのではないでしょうか。 今回のコラムでは、そんな責任あるポジションになった人たちに向けて、「傾聴」の重要性とその実践方法について解説します。 1. 傾聴が必要とされる時代背景管理職が一番悩むのが、部下指導と育成。 折しも、現代は

1on1ミーティングが崩壊するとき

こんにちは。 新入社員が会社にフレッシュな空気を届けてくれるシーズンですね。 今回は、たくさんの企業がおこなっている上司と部下との意図的な対話、いわゆる「1on1」あるいは「1on1ミーティング」について、考察します。 1on1のやり方、というのはたくさんの知見があります。 その反対に、1on1がうまくいかないときのパターンについては、あまり触れられているコンテンツがないかもしれません。 「会社で1on1を推進されているけど、部下が心を開いてくれない」 「いつもコミュニ

気軽にはダイバーシティを語れないと、私は思う

ダイバーシティは「沼」だと思う近年の社会的な「ダイバーシティ」推しの流れに、なんとなく違和感を覚えていました。 「ちょっと、表面的すぎない?」みたいな。 企業で、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンが標準化していますが、はたしてどこまでこの世界の奥まで知っているのでしょう? この作品は本で読んでいて、映画でも観ました。 私としては、「そうだよな」という納得感です。 これまで人にはあまり言えなかった違和感が、この作品が語ってくれたような気になったんです。 観た人の

新入社員必見!上司とのコミュニケーションで差をつけるサバイバルワード

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。 社会人としての第一歩を踏み出すこの時期、わくわくと不安が入り混じる気持ちでしょう。 これから皆さんの会社では、ビジネスマナーや仕事のやり方などについて、たくさんの教育プログラムが待っていると思います。 新人研修では教えてくれない「裏側マニュアル」このコラムは、そんな教育プログラムではぜったいに教えてくれない、『裏側マニュアル』のつもりで書きました。 「上司とのつきあい方」について触れていきます。 これ、教科書には載っていない

善意のアドバイスが「マウンティング」に変わるとき

こんにちは。 今回は、職場にかぎらず、私たちの身の回りで起きる「マウンティング」について、「なぜ起きるの?」という観点で考察をします。 結論からいうと、 「不用意にアドバイスも支援もしないほうが良い」 これに尽きます。 なぜか? 科学的な裏付けから探っていきましょう。 1.善意とマウンティングの狭間で親しい人が困っているとき、私たちはしばしば手を差し伸べたくなったり、アドバイスをしたくなりますね。 それは本能的なムーブですし、とうぜん悪気なんてないです。 ところが、

なぜこんなに会議が多いのか?「生産の泥沼」を抜け出そう

こんにちは。 花粉症歴37年目に突入しました、協働デザイナーの清原です。 この季節は、雨の日に妙にテンションが上がります。 さて、今回は、「会議を減らせないのか?」という、多くのマネージャーの声なき声に、インスピレーションを与えられたらな、とコラムを書くことにしました。 シンプルな疑問なのですが、 一日中すきまなく会議をやっていて、生産性は上がってますか? その成果は私にもわかりませんが、誰だってやりたくたくてやっているわけじゃないのは、たしかなようです。 じゃあ、

ホワイト化する職場×目を背ける上司

こんにちは。 暖冬と言われていた今年、都内は大雪に見舞われましたね。 皆さまのご無事をお祈りします。 さて、今回は、「ホワイト化」する職場において、ついに取り残されてしまいそうな不安に駆られている上司の方々に、お送りしたい内容です。 令和の若手社員の職業観も含めて理解し、これからの私たちの行動を調整できればいいですね。 ホワイト化する職場現代のビジネス環境は、従業員のウェルビーイングと生産性の向上を目指す「ホワイト化」へとシフトしています。 簡単に言えば、「ストレスが少な

関係を壊さない説得術(クルーシャル・カンバセーション)

こんにちは。 今年ほど、新年から気持ちが大きく揺さぶられた年明けはなかったですね。 (石川県被災地の一日も早い復興を心からお祈りします) そんな不安とストレスを抱えながらの2024年かもしれませんが、だからこそ今、この術を備えておくべきではないでしょうか。 それは、人間関係のストレスへの対処法です。 『クルーシャル・カンバセーション』をご存じですか? 『クルーシャル・カンバセーション』とは 『クルーシャル・カンバセーション』とは 、関係をこじらせかねない、緊張とストレス

のび太から学ぶ「すごい問い」

こんにちは。 気づけば今年も残りわずか。体調に気を付けて過ごしたいですね。 今回のコラムは、人間とAIをつなぐものについて考えてみたいです。 台湾の政治家でありプログラマーであるオードリー・タン氏によれば、かのパンデミックの最中、台湾においてもっとも避けたかったのは、いわゆる「デジタルデバイド」によって弱者を救えなくなる、という事態だったそうです。 山間部に住み、スマホを触ったことのない90歳のおばあちゃんでも、都会と同じスピードでマスクが入手できる、という状況を実現させ

「No」と言う力:自己犠牲から脱却するために

こんにちは。 今回は、健全な人間関係を築くためのコミュケーションのひとつ、「断り方」について考察していきます。 私自身がよく人に伝えていることを、エビデンスをもとに洗い直してみました。 整理してなるべくシンプルにお伝えしたいです。 自己犠牲傾向が強い人の心理メカニズムむちゃな頼まれごとをしても、「断ったら相手に悪い」という理由で、引き受けてしまう。 そういった人は、けっして少なくないと思います。 まずは、こういった「自己犠牲」の傾向が強い人について、その心理メカニズムを2つ

チームの成功と失敗を分ける決定的瞬間とは~クルーシャル・カンバセーション~

こんにちは。秋が少しずつ深まってきましたね。 今回は、以前にもその概要を触れた『クルーシャル・カンバセーション』について、さらに踏み込んで書いていきます。 尚、今回のコラムは、ケリー・パターソン他著『クルーシャル・カンバセーション』をもとに、その内容になるべく忠実に展開していきます。 クルーシャル・カンバセーションとは「意見の衝突、強い感情をともなう極めて重要な話し合い」をクルーシャル・カンバセーションと言います。 私たちは日ごろから、何気ない会話が、こうしたクルーシャル