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ビジュアルノベルゲーム好きの情報系大学院生が「AIのヒロインと対話する新しいゲーム」を制作している理由
お久しぶりです、もしくは始めまして、さまーらいとです。
最近は小説や研究活動の傍ら、「竹関工房」というサークルで「_turing」という作品の制作を行っています。(企画・シナリオ・自然言語処理周りの実装を担当しています)
この作品をつくるにあたり、色々と経緯だとか作品の目標だとか、そういうものがあったため、久しぶりにnoteを書いてみようかな、と思った次第です。
少しだけ時間をいただけたら幸い
「ルックバック(映画)」所感
※2019年の京都アニメーション事件、および東日本大震災についての言及があります。
※本文が不快に感じた方がいましたらご連絡ください
去年と今年は何度読み返したのかわからない漫画に、自分のいちばん好きなharuka nakamuraさんの音楽が乗る。それに押山清高さんが監督、という豪華な並び。
先に映画の小さな感想を述べておく。原作にかなり忠実な作品だったな、と感じた。創作者が自身の創作そのも
「アリスとテレスのまぼろし工場」所感
悪く言えば乱暴で荒削りだが、それでも伝えたかったであろう岡田麿里の強烈なメッセージがあった。エンタメとして昇華させた結果、セカイ系に類似した作品になってはいたが、きっとこれはたぶんセカイ系ではなかった。
(余談だが、基本的に僕はセカイ系の定義を
【「外」「大人」「世界」の壮大さ、絶対さに対する「内」「子供」「人間」あるいは「わたし」の無力さを対比した閉塞的な物語全般】
といったような形で捉え
「SWAN SONG」は"個"から"群"になることの奇跡をうたっている作品だと思う
以下、知り合いへのメモを張り付けただけ。
作品の大事な部分に触れているので注意。
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swan songの最も大きなテーマの一つに"個"と"群"の違い、
構成要素達が一つになった瞬間に生まれる奇跡の話があると思っています。
オーケストラの指揮者についての話がひとつ、
オーケストラを構成する演奏者。彼らはそれぞれ別の場所に行くだ
物語紹介 #009 「ナルキッソス」
結局ノベル調のゲームの話が多くなりそうだな、と思いながら、ナルキッソスの話をすることにする。
物語の筋書きはわかりやすい。末期患者であると告げられてしまった主人公が、自分より病気が進んでいる少女「セツミ」のために、病院を抜け出して最期の逃避行を行う、それだけだ。
以前にも述べたかもしれないが、やはり「死生」はもっとも重要な命題である。死を前に何をするか、それは永遠に解決することのない問い