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「天空の城ラピュタ」

ジブリの中でも特に、「天空の城ラピュタ」はサブカルチャーの広い領域に影響を与えた作品なのではないかと思っている。

FF5の世界観にはラピュタと似通った部分があるし、「とある飛空士への追憶」もラピュタを意識した作品だと述べられていた。

もちろん年齢問わず親しまれるような印象的なフレーズがあることも理由の一つなのだろう。

人工生命倫理を考える僕にとってはロボット兵が結構印象に残る存在だった。園丁のロボットはラピュタ城に人が居なくなった後も長い間働き続けていた。それだけで何となくロマンチックだ。
「planetarian」などでもそうだが----人が居なくなったあとも、人のために働き続けるのはロボットにとって必然であり、だからこそ僕は虚しさを感じると同時にそれを美しいと感じてしまう。園丁のロボット兵は言葉をしゃべらないほしのゆめみのようであった。

余談にはなるが、最近友人とエンタメ作品の話をするとき「この時代に作られたって考えると凄い」という表現をしばしば行っているが、ラピュタが作られたのは1986年である。例えば僕の好きなノベルゲームはゼロ年代前半で急激に成長していったが、その15年くらい前にジブリはほぼ完成した作品を生み出しているのだ。やはり革命だと思う。

少し勢いを感じない昨今のノベルゲームにも、突然変異のような作品が出てきてくれたらいいのにな、と思う。

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