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#リフレイン 18


目を開けると次の日になっていた。
部屋が明るい。


会話が聞こえる。

「…ああ、うん。ちょろかったわ〜。マジで。ちょろすぎて笑える。こんなにすぐヤレるって思ってなかった笑 さすがストーカーだけある。うん笑 でも次はないかな。うん。別にって感じだったし。うん。そうそう笑 まだこっちいるから飯食おうぜ。うん。はいはーい、あ、キャッチ入ったから切るわ。うん。

…もしもし?え?今?ホテル。うん。今週いっぱいまで。金曜の夜には帰るよ。うん。うん。早くマミに会いたい。はは笑 わかった。急いで帰るから。じゃーねー。」

「…やっぱり」

「え?聞いてた?」

「そんなことじゃないかなって。今の奥さんでしょ?」

「…」

「帰りなよ」

「ごめん」


「っはは…ごめんって笑 ごめんって何?何が?
つーか私ってバカだな〜 私ってちょろいよねほんと。それは否定できないわ。ウケる。」


「…」


「…あ、志摩?今大丈夫?っていうか、今日暇?…ちょっとさあ、…話があるっていうか、愚痴を聞いてほしいなーって…、うん。うちの住所送るから。うん。夕方くらいかな。うん。待ってるねー。はーい。」

「今の誰」

「関係ないでしょ」


「この前一緒だった人?」

「…」

そんなことは覚えてるのか。

「なんつーか…。どういうつもりなのかわかんないけどさ、まあ私が騙されたのが悪いんだけど。…じゃ、」

ドアに向かって歩いてる途中、背後で声がした。

「嫌だった?」

私は無言でドアを閉めた。

何か決定的に酷い言葉をかけてやりたかったが
頭の回転が悪い私にはできなかった。

こうなることは予想できたことだ。
想定内だ。
ただ、私がダサいだけ。


そう。


でも後悔はしていない。
もう終わった。
やっと終われたことだ。

これでいい。
騙された私が悪い。

これで。


これで、いい。



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