kanrekishoujo

1回目の東京五輪の年生まれ。スマホもAIも無くてたって立派に生きていけた時代が恋しい、…

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1回目の東京五輪の年生まれ。スマホもAIも無くてたって立派に生きていけた時代が恋しい、悩める還暦少女の独り言です。本業はライター(「良文工房」ryobunkobo.com)

記事一覧

これぞリア充(ってまだ言うの?)

地方都市在住+フリーランス+仕事片付いて時間ある+ちゃんと掃除もしたし+なに今日めっちゃ天気いいじゃん=コーヒーとおやつ持参でお山を眺めながらピクニック@近所の…

kanrekishoujo
1時間前

なんでおコメを食べないの?おコメのススメ、玄米のススメ

わたしの身体、ただでさえ加齢とともに代謝が落ちてるのに加え、仕事は通勤のないフリーランス。しかも基本じっとパソコンに向かう時間が長い稼業なので、食事は1日2回で十…

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3週間前
18

どんな社会で死にたいか

伯母の葬儀があった。父の長姉、96歳だった。 父は5人きょうだい。それぞれの配偶者を含めて父方のおじ・おばは8人いたが、この4年半の間に、父に加えておじが3人、おばが2…

kanrekishoujo
1か月前
10

読まれる記事云々よりも

7年以上前、わたしがフリーランスになりたての頃、とある農業家を取材する機会があった。農家さんの話を直に聞くのは生まれて初めてだった。 相手の方は当時おそらく60代…

kanrekishoujo
1か月前
14

8月になったので昭和の話を

「日ソ戦争」という本を読んだ。 日露戦争ではなく日ソ戦争。 副題にあるとおり、昭和20年夏、日本が最後に闘った戦争の話だ。日本では8月15日が終戦の日ということにな…

kanrekishoujo
2か月前
9

「なぜ」の質問・「なぜ」の説明

今回はめずらしく、ちょっとだけ仕事寄りの話をします。 ふた月ほど前、傾聴ボランティア養成講座というものを受講しました。 私のふだんの主な仕事は、人の話を聞いて文…

kanrekishoujo
2か月前
17

タイパがなんだってんだ

久しぶりに居酒屋さんで1 曲だけカラオケ歌った。悩んだ末いつもの「翳りゆく部屋」by ユーミン。同行者はわたしより一回り以上若いけど松田聖子の「スイートメモリーズ」…

kanrekishoujo
2か月前
25

FIREはできなかったけど

私は7年前、53歳でサラリーマン生活を卒業し、同時にプチリタイア宣言した。宣言したところで誰も聞いてなかったが、自分で自分のシフトダウンを確認するため、そういうこ…

kanrekishoujo
3か月前
15

家に対する思いって複雑だ

ネットで、海外のセレブや著名インテリアデザイナーの「お宅拝見」動画をときどき視聴する。ニューヨークやロンドン市街の豪華アパートメントもあるけど、大抵はカリフォル…

kanrekishoujo
3か月前
13

昭和のマセガキ回想録

時期はかぶっていないが同じ私立小中学校に通った友人がいる。少し前、彼女が久々に母校を訪ねたといって写真を見せてくれた。ところが、見てもぜんぜん「懐かしい」という…

kanrekishoujo
4か月前
4

誰一人取り残さない、というならば

徒歩5分で行けた最寄りのスーパーが閉店してしまったので、徒歩15分の別のスーパーに行く。 そこは少し前から有人レジにセルフ精算機が導入されていたのだが、今日久しぶ…

kanrekishoujo
4か月前
16

別荘族になれなかった父

ワーケーションという言葉をひと頃ほど聞かなくなった気がする。コロナが終わったせいで流行らなくなったのか、あるいはみんなもう普通にやってるから取り立てて言うほどの…

kanrekishoujo
4か月前
18

私はこうして悲しくないふりをする

あったものがなくなる。 いた人がいなくなる。 できたことができなくなる。 それを人は悲しいと思う。 でもいつまでも同じ、なんてものはない。 なかったものができる。 い…

kanrekishoujo
4か月前
23

AIに殺される、のではなく

報道によれば、生成AIの普及で電力需要が爆発的に増えるそうだ。世界のデータセンター向けの電力需要は、2027年までのたった3年間に318寺ワット、いやテラワット増える。こ…

kanrekishoujo
5か月前
5

そういえば近ごろ

近ごろ聞かなくなったもの――迷子のアナウンス。 昔はデパートや行楽地に行くと「○○をお召しになった3歳くらいの女のお子さんを○○でお預かりしております」みたいな…

kanrekishoujo
5か月前
6

私がゾウを好きなわけ

じゃじゃ麺ちーたんたんリベンジで盛岡を再訪した。(前回訪問時の記事はこちら) 前回とは違うお店に入り、今回は無事、最後のちーたんたん(あらかた麺を食べ終わった皿…

kanrekishoujo
5か月前
9
これぞリア充(ってまだ言うの?)

これぞリア充(ってまだ言うの?)

地方都市在住+フリーランス+仕事片付いて時間ある+ちゃんと掃除もしたし+なに今日めっちゃ天気いいじゃん=コーヒーとおやつ持参でお山を眺めながらピクニック@近所の公園。

もちろん都心にも気持ちのいい公園はたくさんある。代々木公園や新宿御苑はよく行った。
でも、山は見えない。
だからやっぱりここがいいな。
なんたって人が少ないし😅

いいんじゃないですかね、地方は都会にどんどん若者を送り出して、そ

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なんでおコメを食べないの?おコメのススメ、玄米のススメ

なんでおコメを食べないの?おコメのススメ、玄米のススメ

わたしの身体、ただでさえ加齢とともに代謝が落ちてるのに加え、仕事は通勤のないフリーランス。しかも基本じっとパソコンに向かう時間が長い稼業なので、食事は1日2回で十分だ(ただし間におやつあり)。

そのうち1食は必ずおコメ。それも、最近はササニシキの玄米を取り寄せて食べている。これにしてから、お腹の具合がものすごく良い。

実は昔から便秘体質で、あれが効くこれが効くという食べ物や運動は、ひと通り試し

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どんな社会で死にたいか

どんな社会で死にたいか

伯母の葬儀があった。父の長姉、96歳だった。
父は5人きょうだい。それぞれの配偶者を含めて父方のおじ・おばは8人いたが、この4年半の間に、父に加えておじが3人、おばが2人亡くなった。男は全員80歳超え、おばは2人とも90歳超えだったので、寿命と言えば寿命だったのだろうと思う。

父方の祖父は私が生まれる前に55歳で、祖母も私が中学のとき(昭和56年)74歳で亡くなっているから、それに比べれば子ども

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読まれる記事云々よりも

読まれる記事云々よりも

7年以上前、わたしがフリーランスになりたての頃、とある農業家を取材する機会があった。農家さんの話を直に聞くのは生まれて初めてだった。

相手の方は当時おそらく60代後半だったか。皺が刻まれ日焼けした顔。小柄な身体にくたびれた作業着と泥のついた長靴。ところどころ聞き取れない福島訛り。わたしの中の典型的な「農家のおじいちゃん」イメージそのままだった。正直に告白すれば、そのイメージの裏には「農家はみんな

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8月になったので昭和の話を

8月になったので昭和の話を

「日ソ戦争」という本を読んだ。

日露戦争ではなく日ソ戦争。

副題にあるとおり、昭和20年夏、日本が最後に闘った戦争の話だ。日本では8月15日が終戦の日ということになっているが、実は満州や千島列島ではその後も9月上旬まで、ソ連軍との戦闘が続いたという。それを日ソ戦争と呼ぶというのは、本書で初めて知った。

シベリア抑留、満州からの引き揚げ、中国残留孤児、などなど、若いころよく報道で耳にした言葉の

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「なぜ」の質問・「なぜ」の説明

「なぜ」の質問・「なぜ」の説明

今回はめずらしく、ちょっとだけ仕事寄りの話をします。

ふた月ほど前、傾聴ボランティア養成講座というものを受講しました。
私のふだんの主な仕事は、人の話を聞いて文章を書くこと。そのスキルを生かして、高齢者福祉の分野で多少社会貢献的な活動ができたら、と考えたのが受講理由です(実際にお話を聴く相手は高齢の方ばかりとは限らないようですが)。

で、3日間の講習を終えてわかりました。

傾聴とインタビュー

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タイパがなんだってんだ

タイパがなんだってんだ

久しぶりに居酒屋さんで1 曲だけカラオケ歌った。悩んだ末いつもの「翳りゆく部屋」by ユーミン。同行者はわたしより一回り以上若いけど松田聖子の「スイートメモリーズ」をチョイスしてた。

そう、やっぱりカラオケなら昭和の名曲に限る。わたしが歌うときはユーミンのほかオフコース、サザンのほぼ三択ですかね。歌謡曲も含めて昭和のメロディが全般にわかりやすかったのは確かだけれど、この3アーティストのメロディメ

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FIREはできなかったけど

FIREはできなかったけど

私は7年前、53歳でサラリーマン生活を卒業し、同時にプチリタイア宣言した。宣言したところで誰も聞いてなかったが、自分で自分のシフトダウンを確認するため、そういうことにした。

といっても、あくまで「プチ」リタイア。もしその時点で一生かかっても使いきれないほどの資産が形成できていたならば、堂々とFIREを宣言できたのだが、残念ながらそこまでの蓄えはなかった。家のローンは終わっているし、扶養家族もいな

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家に対する思いって複雑だ

家に対する思いって複雑だ

ネットで、海外のセレブや著名インテリアデザイナーの「お宅拝見」動画をときどき視聴する。ニューヨークやロンドン市街の豪華アパートメントもあるけど、大抵はカリフォルニアとかアリゾナとか、たまにバリとかのプール付き・おっきな庭付き豪邸だ。あまりに世界が違いすぎて憧れる気も起きない。インテリアの参考に、なんていうのすら憚られる。こんな豪邸維持するのにどんだけ電気使うんだよ、などと余計な腹を立てないよう気を

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昭和のマセガキ回想録

昭和のマセガキ回想録

時期はかぶっていないが同じ私立小中学校に通った友人がいる。少し前、彼女が久々に母校を訪ねたといって写真を見せてくれた。ところが、見てもぜんぜん「懐かしい」という感慨がわかなかったので自分でもびっくりした。なんたって校門からしてまったく見覚えがない。私がその学校を卒業したのは45年も前の話だから、校舎設備はすべて一新されていて当たり前だろう。そして私はこの45年間、一度も母校を訪れていない(たしか)

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誰一人取り残さない、というならば

誰一人取り残さない、というならば

徒歩5分で行けた最寄りのスーパーが閉店してしまったので、徒歩15分の別のスーパーに行く。

そこは少し前から有人レジにセルフ精算機が導入されていたのだが、今日久しぶりに行ってみたら半分以上が無人のセルフレジに変更されていた。前と同じ有人レジも2つくらい残っていたが、なぜかそこに店員の姿はない。すべての客がセルフレジに誘導されていた。導入からまだ間もないらしく、セルフコーナーのほうには店員が2人ほど

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別荘族になれなかった父

別荘族になれなかった父

ワーケーションという言葉をひと頃ほど聞かなくなった気がする。コロナが終わったせいで流行らなくなったのか、あるいはみんなもう普通にやってるから取り立てて言うほどのことでもなくなったのか。たぶん前者のような気がするけど。

地方移住あるいは二地域居住ブームもしかり。一時は地方創生に思わぬ追い風?と思ったら、コロナ収束と共に東京がまた転入超過に戻ったのは周知のとおりだ。

ところで、二地域居住なんてかた

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私はこうして悲しくないふりをする

私はこうして悲しくないふりをする

あったものがなくなる。
いた人がいなくなる。
できたことができなくなる。
それを人は悲しいと思う。
でもいつまでも同じ、なんてものはない。
なかったものができる。
いなかった人が来る。
できなかったことができるようになる。
それを人は嬉しいと思う。
でもいつまでも同じ、なんてものはない。
できては消え、来ては去り、の繰り返し。
それ自体に良し悪しはない。
春夏秋冬に良し悪しはない。
生老病死にも良

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AIに殺される、のではなく

AIに殺される、のではなく

報道によれば、生成AIの普及で電力需要が爆発的に増えるそうだ。世界のデータセンター向けの電力需要は、2027年までのたった3年間に318寺ワット、いやテラワット増える。これはインドネシア1国分の年間電力消費量に相当するんだとか。早晩「需要増大が供給能力の限界に直面する」という見立てもあるそうだが、私なんかは無知なりに、そりゃそうだろう、と率直に思う。

もしそれが本当なら
脱原発も脱炭素も不可能だ

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そういえば近ごろ

そういえば近ごろ

近ごろ聞かなくなったもの――迷子のアナウンス。

昔はデパートや行楽地に行くと「○○をお召しになった3歳くらいの女のお子さんを○○でお預かりしております」みたいな放送をしょっちゅう聞いたものだ。まあ、最近はそんな人混みに行くこともなくなったが、たまに出かける大型ショッピングセンターでも、イマドキまずそんなアナウンスは耳にしない。

これは私が生まれ育った川崎市の昭和45(1970)年の資料映像だが

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私がゾウを好きなわけ

私がゾウを好きなわけ

じゃじゃ麺ちーたんたんリベンジで盛岡を再訪した。(前回訪問時の記事はこちら)

前回とは違うお店に入り、今回は無事、最後のちーたんたん(あらかた麺を食べ終わった皿に溶き卵とゆで汁を入れてスープにする)まで完食した。たいへん満足したが、個人的にリピートはしなくていい気がした。それにしても周囲のジモティの食べるスピードには驚く。後から入店した女性もあっという間に麺を平らげ、私より先にちーたんたんステー

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