記事一覧
Vol.0 わっ、2022年!
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
記事を書かせていただきます。
新年明けましておめでとうございます。しらとりです
はっとしたかも知れません。そうです、2022年ですね。私はこの機会に日記を書いてみようと思って、せっかく書くのだから読んでもらったほうがいいでしょうということです。楽しみですね。
少しずつ更新していきます。少しずつ,,,
INF
短編小説「猫を抱こうが猫に抱かれようが」
illustration&picture/text Shiratori Hiro
そういえば野良猫のミクが三日間も顔を見せなくなったのは九月の下旬だった。高校の修学旅行のときに沖縄のアメリカンショップで買ったキャップを大学生になった今もかぶり続けている。キャップにはアメリカを代表する白頭ワシの刺繍が翼を広げて急降下しており、ワシの頭はオリーブの枝のほうに向けられ、戦争のない平和な世界を願った思
Vol.12「救われない休日と大型犬の尻尾」
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
代々木公園で昼寝をしている大型犬のことを考えながら、僕はあることも同時にぼんやりと考えていた。実際には腹話術のような具合で声に出している自分と声を出していない自分の狭間の部分でもって考え事をしていた。みんなもそうゆう時ってあると思う。野菜売り場できゅうりの痛み具合を確認しながら、子供をあやしている母親だとか、
Vol.10「目は閉じてますか?」
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
例えば真っ暗な部屋で目を閉じるとする。 すると目の前は予想通り真っ暗になる。当然のように思えて、不思議な気もする。真っ暗な部屋で目を閉じていても、色を感じることができる。緑と赤が混ざったような色がぐるぐると動いているように感じる。この色はどこからやって来たんだろうと目を閉じながら考える。
明るい部屋で目を閉じる
Vol.09「ビートルズがパン投げてくるんだ」
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
いつも目が覚めると思うことがいくつかある。例えば電柱の果てはどの向かっているんだろうとか、新しく替えたシーツの匂いとか、そういった取り止めのないことばかりが頭から浮かんできて、ゆっくりとぼんやりと形を変えて午後には忘れてしまう。そんな曖昧な記憶の断片みたいなものが、いくつかある。
でも最近はいつも同じ夢を
短編小説13「脇道の正体」
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
そういえば思い出した事がいくつかある。いつもの帰り道に小さな脇道があったり、昔よく通っていた映画館のチラシが家の奥から出てきたり。しかしそれらはいつの記憶でどこに繋がるのかどうかはよく思い出せない。そうゆうぼんやりとした記憶ばかりだけど。書き捨てられたメモを懐に手繰り寄せて丁寧に思い出すのはむずかしい。
Vol.08 「若者のすべて」
・はじめに〜志村正彦さんに愛をこめて〜
おひさしぶりです。
今年が終わりそうなので、クリスマスが来る前に彼のことを思い出したいと思って、この曲の歌詞を自分なりに解釈してみました。
誤訳があるかと思うんですが、わたしが個人的に誤訳したい気持ちが混ざったりしています。
Illustration&picture/text Shiratori Hiroki
・若者のすべて〜フジファブリックとは〜