白鳥ヒロ

私は人間なので経済を回します

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固定された記事

Vol.0 わっ、2022年!

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki 記事を書かせていただきます。 新年明けましておめでとうございます。しらとりです はっとしたかも知れません。そうです、2…

白鳥ヒロ
2年前
4

Vol16「違和感と、包まれるだけの抱擁」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  手が汚れた気がした。海辺の砂浜で遊んでついた汚れ、チキンナゲットから出る油の汚れ、汗をかいたアイスコーヒーを持った…

白鳥ヒロ
2日前

「生活は、埋もれて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  昨日、電気屋さんで有線のイヤホンを買った。ずっと前からBluetoothイヤホンの片耳だけのという生活をしていた。音楽が久…

白鳥ヒロ
2か月前
1

Vol.「わかんないよ、まだ」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  彼女に何をしてあげられるんだろう。そんなことばかり考えてしまう、何持っていないのに、何かあげるとか、そうゆう簡単な…

白鳥ヒロ
3か月前

Vol.「ラジオ電波と繋がれて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki すこしラジオについて展開しようとおもう。僕がラジオを聴くようになったのはたしかオードリのオールナイトニッポンだった気…

白鳥ヒロ
6か月前

短編小説「猫を抱こうが猫に抱かれようが」

illustration&picture/text Shiratori Hiro  そういえば野良猫のミクが三日間も顔を見せなくなったのは九月の下旬だった。高校の修学旅行のときに沖縄のアメリカンショッ…

白鳥ヒロ
7か月前
6

Vol.12「救われない休日と大型犬の尻尾」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  代々木公園で昼寝をしている大型犬のことを考えながら、僕はあることも同時にぼんやりと考えていた。実際には腹話術のよう…

白鳥ヒロ
11か月前
2

Vol.11「振り返ると自分が水泳をしている」

 最近続けていることがある。大学卒業の目の前にして気がつけば、自分の生活リズムのようなものに違和感のようなものを感じながら、日々を過ごしていた。言い方を大きく捉…

白鳥ヒロ
1年前
6

短編小説14「フィクションに猫の設置することについて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  「猫飼ってるじゃん?」ツイッターのリプ欄に妙なコメントがあった。山手線沿いにある喫茶店にスポットを当てた【山手線喫…

白鳥ヒロ
1年前
7

脚本『夜明けのラブソング』

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki Suzacaさんの『夜明けのラブソング』 脚本を担当しました白鳥ヒロです ⚠︎NOTEでは読みづらいのでPDFからご覧ください 脚…

白鳥ヒロ
1年前
5

Vol.10「目は閉じてますか?」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki 例えば真っ暗な部屋で目を閉じるとする。 すると目の前は予想通り真っ暗になる。当然のように思えて、不思議な気もする。真…

白鳥ヒロ
1年前
4

Vol.09「ビートルズがパン投げてくるんだ」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  いつも目が覚めると思うことがいくつかある。例えば電柱の果てはどの向かっているんだろうとか、新しく替えたシーツの匂い…

白鳥ヒロ
1年前
5

短編小説13「脇道の正体」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  そういえば思い出した事がいくつかある。いつもの帰り道に小さな脇道があったり、昔よく通っていた映画館のチラシが家の奥…

白鳥ヒロ
1年前
12

短編小説12「秘密(下)」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  それから彼等は存外にもたわいのない身の上話をしていた。それは昨日のホテルで食べたディナーはなんだか退屈だったとか、…

白鳥ヒロ
1年前
1

短編小説12「秘密(上)」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki  人間には誰しも人にいえないようなヒミツを抱えている。ごくごく一般的な駅の近くのカフェで行われる世間話にふくまれる浮…

白鳥ヒロ
1年前
2

Vol.08 「若者のすべて」

・はじめに〜志村正彦さんに愛をこめて〜  おひさしぶりです。 今年が終わりそうなので、クリスマスが来る前に彼のことを思い出したいと思って、この曲の歌詞を自分なり…

白鳥ヒロ
1年前
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Vol.0 わっ、2022年!

Vol.0 わっ、2022年!

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

記事を書かせていただきます。

新年明けましておめでとうございます。しらとりです
はっとしたかも知れません。そうです、2022年ですね。私はこの機会に日記を書いてみようと思って、せっかく書くのだから読んでもらったほうがいいでしょうということです。楽しみですね。
少しずつ更新していきます。少しずつ,,,

INF

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Vol16「違和感と、包まれるだけの抱擁」

Vol16「違和感と、包まれるだけの抱擁」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 手が汚れた気がした。海辺の砂浜で遊んでついた汚れ、チキンナゲットから出る油の汚れ、汗をかいたアイスコーヒーを持ったときの汚れ、酔ってつまずき、手をついたときの地面の汚れではなく、これは目に見えない汚れだ。洗剤で洗っても、取れない汚れだ。それは罪悪感に似ていて、罪悪感はほとんど目に見えない形で僕を苦しめた。この

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「生活は、埋もれて」

「生活は、埋もれて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 昨日、電気屋さんで有線のイヤホンを買った。ずっと前からBluetoothイヤホンの片耳だけのという生活をしていた。音楽が久しぶりに聴いてみたくて、買った。蚊に刺された手首が痒かった。刺された箇所を爪でばってんマークにしたら、跡になった。すぐに跡は消えて、じんわりと痒さが蘇ってきたので、またばってんにした。

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Vol.「わかんないよ、まだ」

Vol.「わかんないよ、まだ」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 彼女に何をしてあげられるんだろう。そんなことばかり考えてしまう、何持っていないのに、何かあげるとか、そうゆう簡単なことで解決しようとしてしまう。春、彼女の仕事終わりに、桜を見に行くことにした。少し前からお花見しようねと話していたし、今日ならそれがぴったりな天気だったから、お花見に誘った。
僕は人混みや、音がう

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Vol.「ラジオ電波と繋がれて」

Vol.「ラジオ電波と繋がれて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

すこしラジオについて展開しようとおもう。僕がラジオを聴くようになったのはたしかオードリのオールナイトニッポンだった気がする。不思議なことにきっかけを覚えていない。しかし今では綺麗なグラデーションでもって生活の一部になっているんで、僕にとってラジオとは不思議なものなのかもしれない。その不思議さが少しムズムズするか

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短編小説「猫を抱こうが猫に抱かれようが」

短編小説「猫を抱こうが猫に抱かれようが」

illustration&picture/text Shiratori Hiro

 そういえば野良猫のミクが三日間も顔を見せなくなったのは九月の下旬だった。高校の修学旅行のときに沖縄のアメリカンショップで買ったキャップを大学生になった今もかぶり続けている。キャップにはアメリカを代表する白頭ワシの刺繍が翼を広げて急降下しており、ワシの頭はオリーブの枝のほうに向けられ、戦争のない平和な世界を願った思

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Vol.12「救われない休日と大型犬の尻尾」

Vol.12「救われない休日と大型犬の尻尾」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 代々木公園で昼寝をしている大型犬のことを考えながら、僕はあることも同時にぼんやりと考えていた。実際には腹話術のような具合で声に出している自分と声を出していない自分の狭間の部分でもって考え事をしていた。みんなもそうゆう時ってあると思う。野菜売り場できゅうりの痛み具合を確認しながら、子供をあやしている母親だとか、

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Vol.11「振り返ると自分が水泳をしている」

Vol.11「振り返ると自分が水泳をしている」

 最近続けていることがある。大学卒業の目の前にして気がつけば、自分の生活リズムのようなものに違和感のようなものを感じながら、日々を過ごしていた。言い方を大きく捉えるとすれば、ある種の人生のゴール地点のようなものを見失っていたのかもしれない。中学生の頃は部活や授業という中で縛られることで生活の軸が私を形成して、それに違和感も感じなかった。高校に進学してもほとんどの場合、それは変わらない。しかし、大学

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短編小説14「フィクションに猫の設置することについて」

短編小説14「フィクションに猫の設置することについて」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 「猫飼ってるじゃん?」ツイッターのリプ欄に妙なコメントがあった。山手線沿いにある喫茶店にスポットを当てた【山手線喫茶】というアカウント名で数年ほど前から‘喫茶店名’‘営業時間’‘喫煙可能’などを記した日記のようなものを投稿している。気がつけば数万人のフォロワーを抱えたこのアカウントだが、それが私のアカウントだ

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脚本『夜明けのラブソング』

脚本『夜明けのラブソング』

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

Suzacaさんの『夜明けのラブソング』
脚本を担当しました白鳥ヒロです

⚠︎NOTEでは読みづらいのでPDFからご覧ください

脚本『夜明けのラブソング』

続きはこちらから↓

INFORMATION

原作・音楽

脚本

Vol.10「目は閉じてますか?」

Vol.10「目は閉じてますか?」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

例えば真っ暗な部屋で目を閉じるとする。 すると目の前は予想通り真っ暗になる。当然のように思えて、不思議な気もする。真っ暗な部屋で目を閉じていても、色を感じることができる。緑と赤が混ざったような色がぐるぐると動いているように感じる。この色はどこからやって来たんだろうと目を閉じながら考える。
明るい部屋で目を閉じる

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Vol.09「ビートルズがパン投げてくるんだ」

Vol.09「ビートルズがパン投げてくるんだ」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 いつも目が覚めると思うことがいくつかある。例えば電柱の果てはどの向かっているんだろうとか、新しく替えたシーツの匂いとか、そういった取り止めのないことばかりが頭から浮かんできて、ゆっくりとぼんやりと形を変えて午後には忘れてしまう。そんな曖昧な記憶の断片みたいなものが、いくつかある。

 でも最近はいつも同じ夢を

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短編小説13「脇道の正体」

短編小説13「脇道の正体」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 そういえば思い出した事がいくつかある。いつもの帰り道に小さな脇道があったり、昔よく通っていた映画館のチラシが家の奥から出てきたり。しかしそれらはいつの記憶でどこに繋がるのかどうかはよく思い出せない。そうゆうぼんやりとした記憶ばかりだけど。書き捨てられたメモを懐に手繰り寄せて丁寧に思い出すのはむずかしい。

 

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短編小説12「秘密(下)」

短編小説12「秘密(下)」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 それから彼等は存外にもたわいのない身の上話をしていた。それは昨日のホテルで食べたディナーはなんだか退屈だったとか、お土産にトンビが前から食べたがっていた明太子を持ってきただとか、そんな話ばかりであった。するとトンビは取引相手に距離を詰めてこう言った「あのね、ヒミツがあるんだ。それもけっこうビックなヒミツ。意外

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短編小説12「秘密(上)」

短編小説12「秘密(上)」

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

 人間には誰しも人にいえないようなヒミツを抱えている。ごくごく一般的な駅の近くのカフェで行われる世間話にふくまれる浮気のひとつひとつではない。明確な目的をもったヒミツである。そんなものはたいていの場合において、空港のなかで行われているのだ。
 なぜそう思うのかというと、わたしは国を守るスパイであるからだ。国を守

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Vol.08 「若者のすべて」

Vol.08 「若者のすべて」

・はじめに〜志村正彦さんに愛をこめて〜

 おひさしぶりです。
今年が終わりそうなので、クリスマスが来る前に彼のことを思い出したいと思って、この曲の歌詞を自分なりに解釈してみました。
誤訳があるかと思うんですが、わたしが個人的に誤訳したい気持ちが混ざったりしています。

Illustration&picture/text Shiratori Hiroki

・若者のすべて〜フジファブリックとは〜

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