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海路の日和とは (雑記)
誰にも教わらないのに、知っている世の中の「ルール」。
その中で、生きることに直結してる知識を『知恵・智慧』と言いますね。
出張先のこの港町で、毎朝見られる光景。
誰に教わったでもないのに、本当にスゴイなぁ。
この子もそうやね。
ちょっと切なさも漂うんですがね……。
だんだん海に浮かんでいる浮きに意識が集中する、ふたり(?)。
あ
竿に動きが。
「待つことを知る者には、万事が適当な
「逃し屋ジョーの記録」 (短編小説)
「24ジョー」
その名で呼ばれるようになったのは、仕事の成功率が99.99%から純金を意味する「24K」や韓国で「急いで移動する、引っ越す」の隠語である「24」、報酬が見合えば「24時間」いつでも仕事を受けるからとも言われるが、本人にとってはどうでもいいことであった。
失敗とカウントされるのも、契約を守らなかった依頼人を直接に手を下したとされているので、実質100%であるとも聞く。
「人間万事塞翁が馬」 (短編小説)
その国は、昔から伝説として語り継がれてきたという。
中世ヨーロッパのある文献の記述によると、魔女狩りの公開処刑が行われる広場の上空に、雲の切れ間からこつ然とその姿を現した。
騒然とする観衆に行政官も執行を取り止めたと記されている。
その浮島のような国。
そこに行ったという男がいる。
彼の名はヨハン・ヴォルフガング。
1900年、パリで行われる万国博覧会にドイツから飛行船技
「雪の夜の裏側」 (短編小説)
バックシートの背もたれがなかったかのように、伊達メガネの男は小さく隠れるように身を置いた。
腹の奥にジクジクとした苛立ちが次第に大きくなっていく。
余計に焦ると分かっているが、腕時計に目を落として計画より時間を取られていることにあらためてほぞを噛む。
苛立ちの原因はわかっている。
タクシーの窓の外は、急な大雪による積雪で幹線道路は徐行と事故渋滞が頻発していた。
もうひとつは…