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マグニフィセントなnoter様

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心に響いた”マグニフィセント”な記事をまとめています。わたくしの独断と偏見で選出しております。不定期ではありますが紹介記事も書きたいなと思っております🐈
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2024年3月の記事一覧

#6:友達ほど「都合の良い無法地帯的な存在」は他にいないことに気づいた

#6:友達ほど「都合の良い無法地帯的な存在」は他にいないことに気づいた

あなたには「友達」と呼べる存在はいますか?
大半の人の答えは「YES」でしょう。では、

「友達とはどんな存在」と説明できますか?
仲の良い人?心許せる人?気軽に連絡できる人?恋人とどう違うのか?会社の同僚は友達なのか?

人は"知り合い"というカテゴリ内に多種多様で複雑な関係性を抱えてますが、今回は最も身近である「友達」ついて見解します。

友達の「居心地の良さ」の正体何も考えず一緒にいれるのが

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【intro】 ある三十分の写真

【intro】 ある三十分の写真

私は、

街中のある一点に30分間立ち続け、録音をする。
その音から「言葉」を抽出し、文字に起こす。

ということをしています。

ある場所に立つ。そこでは人々が行き交っている。立ち続ける。

ある人が私の傍を通る。会話の一部の、文脈を失った言葉を私に聞かせ、遠ざかっていく。

こんな感じで、その場所に、ある言葉がぽつりと残される。

人の声以外にも、
駅構内のアナウンスや、広告宣伝車の音声、誰か

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Vol.2 フィンランドの小学生と考えてみた「良い学習環境とは?」

Vol.2 フィンランドの小学生と考えてみた「良い学習環境とは?」

このnoteでは、2024年3月25日から28日までの4日間でフィンランドのプレスクールから小中高/職業専門学校を訪れる中で、フィンランド教育の根底にある価値観のようなものを探る過程で発見したことをシェアしていきます。

今回のnoteでは、「フィンランドの小学生の目線」で「フィンランドと日本の教育を比較する中で見えてきたこと」について考察をしていきます。

この授業をするきっかけとなったのは、フ

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大事にしたい場所について取材して、地元紙に投稿した

大事にしたい場所について取材して、地元紙に投稿した

2024年2月15日から19日まで。秋田県の能代市山本郡地域の話題を中心にあつかう「北羽新報」に、私の書いた投稿記事が掲載された。

地元の能代市二ツ井町で、天然秋田杉が使われている木造校舎、旧仁鮒小の解体計画が進んでいると知って、いろんな思いが湧いて取材を行ったもの。

ちなみに「天然秋田杉」とは、というのは下記のように説明されている。

年輪幅がそろい、木目が細かいため強度に優れて狂いが少ない

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【短編小説】幸せな夢

【短編小説】幸せな夢

 夢を見ていた。見知らぬ場所で長く付き合っている彼女と手を繋いで歩いている。空を見れば、澄んだ青空に形の良い雲が流れていた。風は暖かく近くの飲食店の良い匂いを運んでくれる。すれ違う人達は笑顔で、それを見ていると胸が温かくなり、二人は自然と笑顔になってしまいそうだった。
 しばらく歩いていると、見覚えのある顔があった。彼は確か、高校の同級生だ。穏やかで物静かな彼は唯一の友達と言える存在だった。そんな

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「書店振興プロジェクト」について思ったこと

「書店振興プロジェクト」について思ったこと

 SNSで回ってきたこの記事を「なんか、いろいろ感覚がズレているような気がする」というコメントをつけてシェアしたところ、知人から「ズレているというのは、どういう意味ですか?」ということを問われて、確かに、なんでズレを感じたのかな、と自分でも気になりました。

 そこで今回は、このとき感じた「ズレ」の正体を探ってみよう、と思いたち、以下、この記事を引用しながら読み進めていこうと思います。

 経済産

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濃

先日、友人との会話の中で、

「好きな漢字はなにか?」

というスレッドが立った。

一見、普段会話になってもおかしくないテーマだが、私にとって、実は一度も考えたことも話したこともないものだった。

こういう、各者の回答からちょっとした思慮と指向性が垣間見えるような問いが、たまらなく好きだというのに。

いけない。
いつものようにまた話が横道に逸れてしまいそうだ。

今日はこの「好きな漢字は?」と

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本のミライのために、できること。

本のミライのために、できること。

スターツ出版という出版社をご存じだろうか。

透明感のある綺麗で可愛らしい表紙と、少女漫画的展開がてんこもりな小説が売りの出版社である。(たぶん。読んだことないけど)

最近だと『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が大ヒットした。
映画もかなり長いことランキングに入っていたと思う。
(たぶん。観たことないけど)

むかーし昔、その昔、『恋空』というケータイ小説が流行ったが、あれの出版社でもあ

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いつもと違う映画館で

いつもと違う映画館で

屋台の街として知られる福岡の繁華街、中洲。昨年の秋ごろ、関西から遊びに来た友人と中洲エリアを歩いていたとき「この建物なに?」と、全員で立ち止まった。

目をひく、歴史を感じる建物。見上げると「大洋映画劇場」と書いてある。私もこの道を歩いたのはこの時が初めてで、建物のことも知らなかった。調べてみると、なんと昭和21年(1945年)から存在する映画館だという。当時はあの「チャップリン」の映画も上映され

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時雨はいざなう

時雨はいざなう

1・時雨模様映画館内の待合室は、カンヌ国際映画祭受賞の日本映画が、上映されていることもあって、通常より多くの人が、館内で開始時間を待っていた。待ち椅子で広げるパンフレットの微かな紙音だけが、人の気配を感じさせた。

その静けさを破ったのは中年の女性の、「あ、来たわ、おはよう!」と叫んだ声であった。螺旋状の階段を上り切って、顔を覗かせた白髪の婦人を捉えての挨拶であった。

女性の隣に座っていた私は、

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「洞察力」

「洞察力」





 所謂、玄人と言われる人物は分野を問わず全体と部分を同時に観る眼を所有している。

 如何なる対象も多様なものを包含している。だが、その核となるものがありそれを基点にあらゆる様相が状況により生じる。その状況を踏まえたうえで瞬時に判断するのが玄人の眼なのである。
 無論、此処で言う玄人とは単なる博識の事ではない。人生の玄人である。
 それでも芸術表現を観る玄人といえば若干事情が違う。
 現

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ボルケーノよ、目標を確認しペヤングを抱け。

ボルケーノよ、目標を確認しペヤングを抱け。

3月24日(日)
私はその日、真剣にインターネットと向き合っていた。

私が向き合っていたのは、その日の日本国民のおおよそ八割が向き合っていただろうと思われる皆さんご存知のドミノピザの注文画面である。

時は一日前に遡る。
そう、3月23日(土)にジョブチューンでドミノピザが一流ピザ職人に挑んでいたのだ。

土曜日の夜、そのテレビを見ていた私の口の中はピザでいっぱいになり、そして腹はピザを受け入れ

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東洋思想家は所謂「陰キャ」「コミュ障」なるを恥じず

才気煥発、明るくて口が達者、要領がよくて、何かと弁が立つ方が、個人としても色々うまくゆくし、組織にも有用な人材かもしれない。

これは古くから変わらぬことであり、そうした人間が身分を越えて華々しき出世をするとか、そういった話が古今尽きぬのは当然と思う。

しかしそうしたことをはっきり認識した上で、東洋思想の価値観としては、素とか朴といった、単純、口下手、如何にも世間で要領よくやる、といったものとは

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息子へ(2024年3月)

息子へ(2024年3月)

息子宛に手紙を書いていますが、現在、調停中のため郵送することができません。そのため、実際に手紙を書いて自分の手元に置きつつ、noteにも記事として残しておこうと思います。

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○○(息子の名前)へ
久しぶりに手紙を書いています。
中学入学して1年たったね。学校生活には慣れたかな。
先日の調停で、○○があまり体調良くないことを知りました。2学期は半分程度しか通学できていなかっ

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