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2024年3月の記事一覧
【短編小説】幸せな夢
夢を見ていた。見知らぬ場所で長く付き合っている彼女と手を繋いで歩いている。空を見れば、澄んだ青空に形の良い雲が流れていた。風は暖かく近くの飲食店の良い匂いを運んでくれる。すれ違う人達は笑顔で、それを見ていると胸が温かくなり、二人は自然と笑顔になってしまいそうだった。
しばらく歩いていると、見覚えのある顔があった。彼は確か、高校の同級生だ。穏やかで物静かな彼は唯一の友達と言える存在だった。そんな
「書店振興プロジェクト」について思ったこと
SNSで回ってきたこの記事を「なんか、いろいろ感覚がズレているような気がする」というコメントをつけてシェアしたところ、知人から「ズレているというのは、どういう意味ですか?」ということを問われて、確かに、なんでズレを感じたのかな、と自分でも気になりました。
そこで今回は、このとき感じた「ズレ」の正体を探ってみよう、と思いたち、以下、この記事を引用しながら読み進めていこうと思います。
経済産
本のミライのために、できること。
スターツ出版という出版社をご存じだろうか。
透明感のある綺麗で可愛らしい表紙と、少女漫画的展開がてんこもりな小説が売りの出版社である。(たぶん。読んだことないけど)
最近だと『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が大ヒットした。
映画もかなり長いことランキングに入っていたと思う。
(たぶん。観たことないけど)
むかーし昔、その昔、『恋空』というケータイ小説が流行ったが、あれの出版社でもあ
東洋思想家は所謂「陰キャ」「コミュ障」なるを恥じず
才気煥発、明るくて口が達者、要領がよくて、何かと弁が立つ方が、個人としても色々うまくゆくし、組織にも有用な人材かもしれない。
これは古くから変わらぬことであり、そうした人間が身分を越えて華々しき出世をするとか、そういった話が古今尽きぬのは当然と思う。
しかしそうしたことをはっきり認識した上で、東洋思想の価値観としては、素とか朴といった、単純、口下手、如何にも世間で要領よくやる、といったものとは