猿荻レオン

目指すは場末のエンタメ|エッセイと小説を書く人|仕事終わりのビールのために生きる人|1…

猿荻レオン

目指すは場末のエンタメ|エッセイと小説を書く人|仕事終わりのビールのために生きる人|1980年製の申年のしし座|福岡市在住

最近の記事

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人生に、文章で彩りを。

今日もあなたは、元気に悩んでいるのでしょうか。 なぜ、私は今日も文章を書いているのか、と。 産み落とされたばかりの赤子は、なぜ息をするかなんて考えていない。だから私はそれと同じで「なぜ、書くのか」ということを考える必要はないと思っています。 でもあなたは、きっと今日も必死になって、「なんで今日も私は文章を書くのだろうか」と、自分の心や頭の中を探っていることでしょう。 だから今日は、あなたと一緒にあなたが書く理由を考えてみたいと思っています。 「なぜ、生きているんです

    • ギャル曽根は信用に足るので、塩水からあげを作ってみた。

      ギャル曽根が美味しいと言えば、美味しいんだろうと信用してしまうタチである。ギャル曽根がレモンを甘いと言えば、あのレモンは甘いんだろうと思うかもしれない。私がかけているメガネは伊達メガネですとギャル曽根が言えば、レンズが入っていないメガネをかけているから全てのカロリーはゼロになっているという理由でギャル曽根は太らないのだろう、とギャル曽根と同じ伊達メガネを買い求めてしまうかもしれない。 とある晩のこと。 食事中に有吉ゼミを見ていたら、九重部屋の塩唐揚げがめちゃくちゃ美味しそう

      • 平戸と夏の思い出

        旅行先を平戸に決めたのは、特別な理由があったわけではない。ペットも泊まれる宿を平戸に見つけたからだった。 そこにペットも泊まれる部屋があるからだ。 愛犬家、そう呼んでもらっても構わない。犬と一緒に旅行に行きたいというのは人間のエゴなのかもしれない。エゴの意味はよくわからない。夏休みだから旅行に行く。犬がいるからペット可の部屋に泊まる。つい先月も伊王島に行ったから、お値打ちの宿に泊まる。ほとんど連想ゲームのような思考回路で、私は平戸に行くことを決めた。目減りする預金残高のこ

        • #夏の32コマ

          旅行の記録は明日の記事で公開します。 今日は写真のみで失礼します。

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        人生に、文章で彩りを。

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        • 66日ライティング×ランニング〜シーズン2
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        記事

          続ホッピー

          先日、ビアボールとホッピーを飲んだ記事を書いた。すると、コメント欄でホッピーの美味しい飲み方を教えてくださる方があった。 ありがたい。 ちなみにこの記事は「今日の注目記事」選んでいただいた。ありがたい。ありがたすぎる。 ということで、早速おすすめのホッピーの飲み方を試してみた。 シャリキンホッピー ホッピーを割るためのキンミヤ焼酎を、シャリシャリに凍らせたものをホッピーと割るという飲み方。 買っておいた焼酎をフリーザーバックに入れて凍らせる。 カチンコチンにはなら

          続ホッピー

          自分の太ももすら食いたい

          太ももを細くしたい。 そう思いながら、私はフォームローラーの上を転がっていた。自分の体重が憎らしいほど、体が肉い。8月に入ってからと言うもの、お酒ばかり飲み続けていた。負担をかけていた肝臓と胃を休め、そしてダイエットもしようと、その日は休肝日にすることを決めていた。 仕事から帰宅すると、私はすぐに宣言をした。本当は宣言する必要なんてどこにもない。それでも私は、先に帰宅してビールを美味しそうに飲んでいる夫に「今日は休肝日だから!」と語気を強めて言った。鼻息がふわふわとあたり

          自分の太ももすら食いたい

          散歩中に考えること

          ぼーっとしながら歩いている。 何も考えていない気がする。 贅沢な時間だ。 明日のことも、今日のことも、昨日のことも、散歩中は何も考えていない。 音楽も聴いていない。 本も読んでいない。 しっかりとリードを握って、犬が何かを咥えないかだけには気をつけて歩いている。 文字通り何も考えていないというわけではない。けれど、考えなくてはいけないと思っていることを考えてはいない。たとえば仕事のことも、お金のことも、子育てのことも、文章のことも、そういった難しいことは全く考えていな

          散歩中に考えること

          すぐそばにある誘惑

          その日は何も捗りそうにないほどに暑い日だった。 じっとりと汗が染みたシャツを一日着ていたせいで、私は自分の汗臭さにうんざりしていた。世間は盆休みだったが私に盆休みはなかった。とはいえ、少し盆休みからずらして有給休暇を取る予定にしてはいたので、世間の盆休みを羨ましいと、じっとりとした視線を送り続けるような必要はなかった。それがせめてもの救いだと思った。休みが等しく平等に与えられているのであれば、それは心の余裕となる。結局私は、世間と自分とを比較して、全ての物事を損か得かの損得

          すぐそばにある誘惑

          ブエノチキンとその後

          「これ、どうぞ」 ガサガサと大きな紙袋を手渡された。 「なになに?」 私は紙袋の中を漁る。紙袋の中からはカチコチに凍った丸鶏が出てきた。 「なにこれ! すごい!」 私は感嘆の声をあげる。 「お誕生日プレゼントです。めちゃくちゃ美味しんで、食べてみてください」 私は感謝の言葉を述べ、紙袋を受け取った。 「冷凍庫に入るかなぁ? めちゃくちゃ大っきいね」平静を装ったつもりだったが、たぶん顔はニヤついていたと思う。丸鶏を誕生日プレゼントに貰うなんて初めてだった。なんだか面白いし

          ブエノチキンとその後

          岩手からやってきたクラフトビール

          突然、岩手からクラフトビールがやってきた。 暑い夏の日。インターフォンが鳴った。モニターを見ると配達業者のお兄さん。何を頼んでいただろうかと首を傾げ、モニターに声をかける。お届け物だということで、早速玄関へと向かった。 箱を受け取り、宛名を見て驚いた。飲みっぷりに共感しかない秋峰さんが、私がビール好きだと公言していることに共感してくださり、地元岩手のクラフトビールの布教を兼ねて美味しいビールを送ってくださったのだ。ビールを好きだと言い続けていると、こんなこともあるんだなぁ

          岩手からやってきたクラフトビール

          水を頼んだだけなのに、大人になった気がした夜。

          気づけば立秋を過ぎていた。暑さのピークもここまでだろうか、と期待したくなる。そういえば、朝晩は少しばかり暑さが緩み始めた気がしている。風が心地よいとさえ思う日もある。体が連日の暑さに慣れてしまったのだろうか。実際にはすごく暑いのに、少し風が吹くだけで涼しいと感じるようになってしまった。 それでもまだ、日中は茹だるように暑い。 その日、私たちは汗をかきながら駅の改札を出て、そのまま立ち飲み屋に流れ込んだ。この暑さを緩和するには、生ビールしかない。私たちの見解は完全に一致して

          水を頼んだだけなのに、大人になった気がした夜。

          1,000万分の1と1,000分の1

          18:02。 私は小窓の向こうにいる女性に、すっと一万円札を差し出した。 間に合ってよかったと、私は思う。間に合っていなければ、私は夢を叶える確率が0%になっていた。 「そんなの買ったって、無駄だよ」 「そのお金を、他のことに使った方がいいって」 そんなことを言われたことが、これまでの人生であったかもしれない。 その度に私は胸を張って言っただろう。 「夢を買っているんだ。買わなければ夢は叶わない」 その日、私は迷いながらも小窓の向こう側の女性にこう言った。 「三連

          1,000万分の1と1,000分の1

          「ビール好きが、ビアボールとホッピーを飲んでみた。」を今日の注目記事に選んでいただきました! 嬉しい! 未読の方は、ぜひご一読ください! ↓ https://note.com/saruogi_leon/n/n44f41e40afa1?sub_rt=share_b

          「ビール好きが、ビアボールとホッピーを飲んでみた。」を今日の注目記事に選んでいただきました! 嬉しい! 未読の方は、ぜひご一読ください! ↓ https://note.com/saruogi_leon/n/n44f41e40afa1?sub_rt=share_b

          さらば素数

          43歳が去った。 44歳がやってきた。 簡単に言えば、一つ歳をとった。私自身何も変わっていないのに、年齢だけを重ね続けている。時は無情であり、残酷だ。とはいえ特に感慨深いとも切ないとも思っておらず、43年間元気に生きられたことに感謝している。 誕生日だからといって、特にやりたいこともなく欲しいものもない。「今日はどうする?」と聞かれても、「そうだねぇ」としか返答ができない自分に寂しさを覚えつつ、「欲しいものは?」と聞かれて「老眼鏡かリーディンググラスかな」と答える自分に老

          さらば素数

          下を向いて歩く

          いつからか、下を向いて歩くようになった。 きっかけは犬の散歩。犬を飼い始めたのは昨年の終わりで、その犬はペットショップにいた。価格は1万円。 犬を飼うつもりだった私は、即決でその犬を買った。そして、愛犬との散歩の日々が始まった。 愛犬との散歩は楽しい。 散歩をしていると、普段気づかなかったことに気づいたりもする。 蝉が夜鳴かないことや、普段通らない路地が近道になること。土日の朝は道路ががらんとしていたり、近所に枇杷の木があること。そして、意外にゴミがたくさん落ちている

          下を向いて歩く

          ビール好きが、ビアボールとホッピーを飲んでみた。

          八月。 子どもたちは夏休み。大人である私は、いつもと変わらずに日々働いている。ロングバケーションなど、私にはない。しかし季節は、夏。ビールがおいしい季節。毎日ビールを飲みたいという感情を抑えようと努力する日々。そうだ。今は夏ではないか。私の夏休みはわずかしかないが、夏にしかできないことをやってみよう。 ということで、全く脈絡なくビアボールとホッピーを買ってきた。 ビールテイスト飲料を飲むくらいなら、ビールを飲めばいいじゃないか、と正直思っている。しかし、飲料メーカーがわ

          ビール好きが、ビアボールとホッピーを飲んでみた。