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ジムの価格は130円
学校から帰宅した高校二年生の長男が言った。
「お母さん、俺、ジムに行ってくる」
「ジ、ジム?」
私は思わず聞き返した。
私にとってジムとはひと月単位で契約するようなものであり、「公園に行ってくる」みたいな感覚で行くものではない。
友達に誘われて彼はジムに行くと言うが、変な勧誘をされないだろうか、と私の心にモヤモヤとした心配が込み上げてきた。
家に引きこもり、永遠にスマートフォンで荒野行動をし
たぶんあれは、マイクポップコーンだった。
5月3日(金)祝日。
その日私は、福岡空港のすぐそばにあるベスト電器スタジアムにいた。サッカー観戦をするためだ。
サッカー観戦をするとは言ったものの、私はサッカーのルールを知らないし、選手も知らない。たぶん私は会場内で一番サッカーに興味がない観客だったのではないかと思われる。しかし贅沢にも結構いい席に座っていたと思う。メインスタンドの前から5列目。
サッカーに興味がない私がサッカー観戦をする
僕のポケットの未来に、4人並んで映画を見る姿は映っているかな
46歳男、43歳女、16歳男、10歳男。
三月末日、小さな子どもを連れた親子連れに混じり映画館の座席に仲良く並びドラえもんの映画を見ているのは、多分想定の年齢層より若干、いや少しだけ年齢高めな四人。その四人は、紛れもない猿荻家の面々である。
高二と小五の息子を持つ私は、ドラえもんもクレヨンしんちゃんももう卒業したものと思っていた。しかし今回のドラえもんの映画の主題歌がVaundyということで、
夫よ、君はどこへゆく。
「アタクシに、車を一台買ってくださらない?」
休日に愛犬ポッキーの散歩を夫婦でしていた際に、夫がなぜか貴婦人のごとく私に話しかけてきた。
TEH鬼夫神。
え? 車? 今の車の買い替え?
まだもうちょっと先でいいはずだけどなぁ。お前は家計を火の車にする鬼なんか? なんて思いながら、私は、どうしたのよ夫人、と話の意図を確認した。
夫は冬の時期を除き、基本的に毎週釣りに行くことが多い。海釣り。
ど