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チキンペッパーフライ
カレーが食べたい。私はおもむろにストックしていた無印良品のレトルトカレーをストック箱から取り出した。伊坂幸太郎の小説のタイトルにでもなりそうなカレーだな、とチキンペッパーフライと書かれたカレーを一瞥し、ぐらぐらと沸かしたお湯の中にそれをぶち込んだ。
私は冷凍ご飯もレンチンした。そして温まったカレーを温まった冷凍ご飯の上にぶちまける。
簡単にカレーができた。冷凍ご飯とレトルトカレーをスプーンでほ
スーパーマーケットへ行こう!
「今日、なんか予定ある?」
夫が尋ねてきたのは、週末の朝のことだった。
私は「特にない」と答え、続けて「なんか予定あると?」と反対に夫に質問をする。
「ロピア行くけん。今日は早く家を出るよ」
夫はやる気に満ちた表情を浮かべていた。私は『ロピア』というこの三文字の単語に胸を躍らせた。
「わ〜い! やったー! ロピアだ〜!」
と私が両手をあげて喜んだのは言うまでもない。
ロピアは神奈川県を中心
一点を見つめる女性の目線の先
バス停に女性が一人佇んでいた。
私は自転車を漕ぎならが、反対側の道路にいる女性を一瞥する。どうにも哀愁が漂っていて、私は視線を逸らすことができないでいた。
六十代くらいの女性だろうか。髪はショートカットで、少し疲れているような表情が見てとれた。春はなんだか疲れるよね、と私は心の中で一点を見つめる彼女に声をかける。
新年度が始まり、慌ただしいと感じることが多い。
特別に忙しいと言うわけではな
こどもたちへのプレゼントの行方
大掃除をしていたら、息子たちが小さい頃、私が息子たちのためにと作った絵本が出てきた。
その絵本は子どもたちにプレゼントとして作ったものだ。
今では誰の目にも触れられず、読まれることもなく、本棚にきちっと収まっている。
私はその絵本を手に取った。破れていたり汚れていたりするが、懐かしい気持ちになった。もう15年くらい前に作った絵本たち。
私は寝る前に、この絵本をよく読み聞かせをしていたものだ。
カップ焼きそばの作り方_43歳の一般人編
「まずは」と私は重い重い腰を上げる。
思い返せばこの重い腰肉は、いつ頃から腰巾着のように私に張り付いているのだろうか。いわゆる浮き輪肉。腰についた浮き輪肉のせいで、私の体は重いのかもしれない。
とはいえ、意外や意外。食事の用意をする時ばかりは、この浮き輪肉は文字通り浮き輪のように私の体を軽くしてくれる。
フットワークならぬウエストワークは軽く、軽い腰どりで私は部屋を練り歩く。それはまさにモデ