山家集

現代語訳『山家集』(1204)

【 原文 】
山深み木暗《こぐら》き峰の梢《こずゑ》よりものものしくもわたる嵐か (1204)

【 現代語訳 】
山深くなり、薄暗い峰の木の上を荒々しくわたる嵐だ。

※Kindleストアで『現代語訳 伽婢子』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(1062)

【 原文 】
何《なに》となく春になりぬと聞く日より心に掛かるみ吉野の山 (1062)

【 現代語訳 】
春になったと聞いた日から、何となく吉野山の桜が気に掛かってならない。

※Kindleストアで『現代語訳 とりかへばや物語』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(458)

【 原文 】
虫の音に露《つゆ》けかるべき袂《たもと》かはあやしや心物思ふべし (458)

【 現代語訳 】
虫の音に袂が露のように濡れている。奇妙なことに、わたしの心は物思いをしているようだ。

※Kindleストアで『現代語訳 玉水物語』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(420)

【 原文 】
横雲の風に別るる東雲《しののめ》に山飛び越ゆる初雁《はつかり》の声 (420)

【 現代語訳 】
棚引く雲が風で別れ別れになる明け方に、山を飛び越える初雁の声が聞こえてくる。

※Kindleストアで『現代語訳 とりかへばや物語』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(1331)

【 原文 】
人知れぬ涙にむせぶ夕暮れは引き被《かづ》きてぞ打ち臥《ふ》されける (1331)

【 現代語訳 】
夕暮れに夜具を引き被り、人知れぬ涙にむせびながら伏せていた。

※Kindleストアで小説『ヴィーヴルの眼』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(1400)

【 原文 】
桃園の花に紛《まが》へる照鷽《てりうそ》の群れ立つ折《をり》は散る心地する (1400)

【 現代語訳 】
桃園で花に入れ混じる鷽《うそ》の雄が一斉に飛び立つと、花が散ってしまう気がする。

※Kindleストアで小説『ヴィーヴルの眼』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(566)

【 原文 】
山ごとに寂しからじと励むべし煙《けぶり》こめたり小野の山里 (566)

【 現代語訳 】
寂しくならないようにと励んでいるのだろうか。小野の山里では山ごとに炭焼き窯《がま》の煙が立ちこめている。

※Kindleストアで『現代語訳 玉水物語』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(1259)

【 原文 】
さるほどの契りは君にありながら行《ゆ》かぬ心の苦しきやなぞ (1259)

【 現代語訳 】
あなたとわたしはしかるべき宿世《すくせ》があるはずなのに、一向に晴れない心が苦しくてならない。

※Kindleストアで小説『フルカミの里』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(1002)

【 原文 】
淡路島瀬戸のなごろは高くともこの潮《しほ》にだに押し渡らばや (1002)

【 現代語訳 】
風が静まっても瀬戸内の波はまだ高いが、何とかしてこの潮時に淡路島に渡りたい。

※Kindleストアで小説『ヴィーヴルの眼』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)

現代語訳『山家集』(927)

【 原文 】
さまざまにあはれ多かる別れかな心を君が宿にとどめて (927)

【 現代語訳 】
悲しみが止まらない別れとなり、わたしの心はあなたの屋敷にとどまったままだ。

※Kindleストアで小説『フルカミの里』を販売しています。
 (Kindle Unlimited利用可)