写真と俳句 その四十八 2024.07.23(火) 暑中お見舞い申し上げます 毎日、暑い日が続いています。今年は、梅雨入りが遅くて、なんだか身体が追いついていかないように感じます。 熱中症になりやすいので、水だけでなく、塩分・ミネラルをお忘れなく。 父も私も夏生まれのせいか、暑い夏には割と強く、「夏は暑いものだ」と活動的になっておりました。名古屋の夏は、特別で、太陽が他の地域より近いのではないだろうかと思うほど、日差しが強いです。 しかし東京も、毎年 暑くな
写真と俳句 その四十六と四十七 2024年6月19日(水) マオラン 真麻蘭 苧麻蘭 近所の公園に、「リュウゼツラン」という説明を受けた植物があり、花まで咲いていたので、驚き、少々、調べてみました。小笠原諸島の父島と母島で、咲いているものとは、随分、異なっていました。 一般的に、「リュウゼツラン」は、30年から50年もしくは100年に一度しか咲かず、花を咲かせると枯れると言われている一回結実性の植物です。 以下の写真のように、葉にトゲトゲがないものもあるのか
2024年5月20日 *写真は全て2024年2月のものです。 福島復興祈念公園 鋳鉄地蔵尊像 溶かした鉄を土製の鋳型に流し込む方法で製作された鋳造の鉄仏です。 仏像の材質には金属(銅合金、鉄)・粘土・漆・木・石などがありますが、鉄仏は鎌倉時代に関東地方を中心として盛んに造られました。 浪江町内の仏像を調査された若林繁氏によると、この仏像は鎌倉時代頃の製作と考えられ、高さが127.8cm、鉄の厚みは頭部で1.0〜1.5cmあり、鉄仏としては大きいことが特徴とのこ
2024.04.17 今年は、春になっても寒さが続き、桜の開花が遅れました。初咲の桜を見られたのは、夜。街灯に照らされた白い桜を見ながら、西行の歌を思い出しました。 西 行 花散らで 月は曇らぬ 世なりせば 物を思はぬ 我身ならまし 西行 諸共に 我をも具して 散りね花 浮世をいとふ 心ある身ぞ 西行 双葉町撮影は、2024年2月です。 前田の大スギ 白山神社 旧三宮堂田中医院 旧双葉郵便局 双葉郵便局は、今年、3月7日に営業が再開されました。駅の
2024.03.23(土) 富岡は負けん! 2011年8月9日「富岡は負けん!」と書かれた横断幕が、町で目立つ場所、国道6号沿いの「月の下交差点」の歩道橋に掲げられました。最初は、警察から撤去を求められたそうです。住民の方々も、必ずしも最初からこの横断幕に対して、肯定的ではありませんでした。 しかし、掲げた男性は、この横断幕の存在の重要性を確信されていたのでしょう。そのまま掲げていると、肯定派の住民や職員が増えていき、「取れかけていたから、治しておいたよ。」という方
2024年2月26日(月) 東日本大震災から13年目を迎えるにあたり、福島県の富岡・双葉・浪江へ伺いました。7年目にも、福島だけではなく、東日本大震災の被災地で入れる地域を巡りました。 今回は、2024年1月8日に開催された「令和5年度 東日本大震災アーカイブシンポジウム」をZOOMにて拝聴し、その際に案内のあったお祭りを拝見するべく、その日程に合わせて伺いました。 福島県 避難指示区域 2023年(令和5年)11月30日時点 日々、除染をされている方々は、極寒、
2024年1月21日 令和6年能登半島地震につきまして、お悔やみを申し上げます。 被災された皆様とご家族へお見舞いを申し上げます。 被災された皆様の生活が1日も早く安全になられることをお祈り申し上げます。 金沢・富山を廻った時、能登島までは伺いましたが、そちらより北へは、そちらだけでゆっくり伺いたいと思い、まだ撮影しておりませんでした。今回の被害は、非常に残念ですが、深い文化をお持ちの地域、必ず復興されると信じております。伺うことが可能になりましたら、応援の気持ちを込め
写真と俳句 その四十五 2023年12月18日(月) あっという間に年が暮れようとしています。皆様、お忙しいと思いますので、お気をつけて、お過ごしください。 さて、私事で恐縮ですが、十一月末に、夫の母が亡くなり、慌ただしくしております。義母の最期は、息子に見守られて、安らかなものでした。八六歳の天寿を全うしました。 認知症について 義母は、東日本大震災の後から少しずつ様子が変わりました。東京もかなり揺れましたので、恐怖心が強かったのだと思います。当時、文京区
写真と俳句 その四十四 2023.11.12(日) 北原白秋 秋の瞳 一と日づつ 一と日づつ 冬紅葉かな 後藤 比奈夫 * * * 囲炉裏端 煙目一人 秋刀魚の味 広在 * * * * * 行秋の 芥子にせまりて かくれけり 芭蕉 元禄六年(1693年)秋。50歳 向井去来書簡 https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he05/he05_06351/he05_06351_p0006.jpg 後から九行目
写真と俳句 その四十三 2023.10.18 (水) 秋らしい日々となりました。季節の変わり目ですので、みなさま、ご自愛ください。 さて、世界をみると、気が塞ぐことが増えました。人間は、私も含めて、愚かですね。そうならないよう努めていきたいものです。 みなさまと同様、私も、平和に明るく、 そして、できれば、精一杯の日々を過ごしていきたいと思います。 拾ひ来し 樫の実一つ 本の上 青峰 蜘 何と 音をなにと鳴 秋の風 桃青 くもなんと ねをなにとなく あき
写真と俳句 その四十二 2023年 9月 7日 * * 三日月や 膝へ影さす 舟の中 太祇 * * * * * 満月や 下駄を鳴らしつ 路地散歩 広在 * * * 荒城の月 Berliner Philharmoniker The 12 Cellists of the Berliner Philharmoniker Recorded at the Philharmonie Berlin, 9 January 2022 The Berliner Ph
夏の特別号 青ヶ島2023年8月10日 暑い日々が続きますが、皆さま、いかがお過ごしですか。 猛暑、台風、お気をつけください。 さて、今回は旅のイントロダクションです。 旅の記事は、本にするか、どこかのサイトに掲載するかわかりませんが、いずれまとめるつもりです。しかし、身体がよく動くうちに、フィールドワークに力を注ぎたいので、まとめるのは、まだまだ先になると思います。 どうぞ、お楽しみに。 青ヶ島 東京都心から南へ358キロにある島、青ヶ島。火山島です。令
写真と俳句 その四十と四十一 2023年6月9日 関東甲信で梅雨入りしましたね。 台風で被害に遭われた方々へお見舞いを申し上げます。 今後も、どうぞ、お気をつけください。 さて、梅雨の季節、皆さんはどのようにお過ごしになるでしょうか。 以前、FBにも書いたように記憶しているのですが、私は雨が降ると、お寺に行きたくなるという変な子どもでした。小学生の低学年からだったように思います。檀家であるそのお寺には、池があって、その池がみたくなるのです。一人で、坂を登って、
写真と俳句 その三十九 新茶をいただける季節となりました。みなさま、いかがお過ごしですか。 新茶は、四月下旬から五月中旬までに摘み取られるお茶のことで、一番茶と呼ばれています。 六月の中旬から七月の初旬まで摘み取られるのが二番茶 七月の下旬から八月の初旬までが三番茶 九月下旬から十月初旬まで摘み取られるのが四番茶です。 お茶は、気持ちを、ゆっくりと、穏やかにしてくれます。忙しい時こそ、少し、時間をとって、お茶をいただきたいものですね。 タチバナとは
写真と俳句 その三十八 ツツジ 躑躅(つつじ)は、見る人が足を止めるほど美しいということで、「躑(たちもとおる)」と「躅(ふむ)」という、「立ち止まる」「佇む」という意味の漢字があてがわれています。 上の写真は、クルメツツジですが、品種が多く、素人には判別しにくいですね。「朝霞」かな?と思いました。その他、似ている品種は、「玉の輿 」「高蒔絵」「大御代」「薄雲」です。 ツツジとサツキの違い ヤマブキ さて、山吹について 古くは「山振」で、細くてし
写真と俳句 その三十七 上部の画像は、キブシ(木五倍子)の花です。早春に咲く少し黄緑がかった黄色の花。私は、このキブシの花が風に揺れているのを見ると、黄蝶に、少し似ているように感じています。日本の固有種です。北海道南部から鹿児島の島しょまで広く生息しています。 この写真の花は、長く大きな花序を付けているので雄株です。がく片と花弁は4枚、8本の雄しべが付いています。 秋になると、キブシの雌株には、緑色から黒色に熟す実が成ります。この果実には、タンニンが豊富に含まれている