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写真と俳句 その四十三

2023.10.18 (水)



 秋らしい日々となりました。季節の変わり目ですので、みなさま、ご自愛ください。

 さて、世界をみると、気が塞ぐことが増えました。人間は、私も含めて、愚かですね。そうならないよう努めていきたいものです。
 みなさまと同様、私も、平和に明るく、
そして、できれば、精一杯の日々を過ごしていきたいと思います。


ドングリの木です。マテバシイ(馬手葉椎)。実が大きくなっています。
ドングリの木
マテバシイ
馬手葉椎


 拾ひ来し 樫の実一つ 本の上 青峰


 嶋田青峰
 1882-1944 大正-昭和時代前期の俳人。明治15年3月8日生まれ。41年国民新聞社にはいる。高浜虚子のあとをうけ,昭和3年まで学芸部長。その間「ホトトギス」の編集にあたり,大正11年篠原温亭と俳誌「土上(どじょう)」を創刊。昭和16年新興俳句弾圧事件で検挙された。昭和19年5月31日死去。63歳。三重県出身。東京専門学校(現早大)卒。本名は賢平。句集に「青峰集」など。【格言など】一舟を窓にしてひたに黙ふかし(「南総漁村断唱」)

デジタル版 日本人名大辞典+Plus
講談社



ススキ(芒、薄とも言います) 尾花は穂の部分を言います。青空の中、ススキが火に照らされて伸びやかに風に吹かれています。
ススキ
芒 薄
尾 花 (穂)



イタドリ(虎杖)が手前にたくさん咲いています。伊豆大島の元町港近くの風景です。
イタドリ
虎杖



 蜘 何と 音をなにと鳴 秋の風 桃青

くもなんと ねをなにとなく あきのかぜ 松尾芭蕉
延宝八年 (1680年 芭蕉36歳位)

そこの蜘蛛、おまえは何とつぶやくのかね。秋風の吹くその中で。

筆者解釈

 以下のサイト、「虫」の項、三行目

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko18/bunko18_00092/bunko18_00092_p0012.jpg

俳諧向之岡. 中 / 不卜 [編]  haikai mukōnōka
岡村 不卜, 1632-1691  okamura, fuboku
[中村俊定(写)], [書写年不明]  nakamurashunjō(sha)
中村俊定文庫石田元季蔵,延宝8年刊の写本一部朱書和装
早稲田大学図書館
古典籍総合データベース


 蜘蛛は鳴くのか

 蜘蛛は鳴くのでしょうか。蜘蛛も音は出すようです。
 以下のサイトから、ご覧ください。こちらは、「ハエトリグモ」。



 枕草子 虫は

 芭蕉の句に戻りますが、こちらは『枕草子』の「虫は」から詠んだ句とされています。


清少納言の「枕草子」から「虫は」の巻です。 寛永年間に書かれています。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)より引用しました。 https://dl.ndl.go.jp
枕草子
清少納言 著
寛永年間
国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
https://dl.ndl.go.jp



学ぶ・教える.comより



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虫の音に 灯り消すなむ あし止むる 広在
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バスの中から、夕陽と海を撮影しました。三枚の窓から見る夕日は赤から水色のグラデーションを表していました。






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