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言の葉を書き綴っています🌸古くから愛されてきた和歌の現代語訳詩や、好きなものを自由に発…

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言の葉を書き綴っています🌸古くから愛されてきた和歌の現代語訳詩や、好きなものを自由に発信していきます。

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あらためまして、自己紹介。

そういえば 自己紹介を書いていなかったので、 あらためて書いてみます。 わたしはふだんは お花にかかわる仕事をしています。 好奇心旺盛で 「好き」なものがとにかく沢山あり、 それを追いかけるための行動力は抜群(笑) ものだけでなく 基本的に「人」が好き。 話すことも大好き。 教師を職業にはしていませんが、 中学高校の国語科の教員免許を持っています。 人からよく言われる性格は、 話しやすい、聞き上手、親しみやすい、 明るくて元気、素直、ピュアかな。 「好き」なものの

    • 小説「春枕」特別編〜海に入る難波の浦の夕日こそ〜

      今日は祖父の命日だった。 祖父はとても長生きで、亡くなる前日まで元気に畑仕事をしていていた。夜に床について、そのまま眠るようにして旅立ったのだった。人は大往生だと言い、わたしもそう思ったが、それでも悲しかった。 わたしを可愛がってくれた人を喪ったことは、自分を形づくる大切なピースをひとつ失ってしまったようで、とても心細かった。 わたしはまだ若いせいか「死」というものがピンとこなかった。しかし、祖父の死によって、人間は本当にいつ死ぬかわからない、大切な人はいつか必ずいなく

      • お店でハンカチに刺繍していただきました。わたしが一番好きなお花(白百合)にイニシャル!上品な仕上がりで気に入ってます。ユリみたいな女性になりたいので、このハンカチを持ち歩いて意識していこうと思います✨

        • 本日は十五夜さんです🎑ススキを飾りました🌾 今夜は晴れてるから、綺麗なお月様が見られました🌕季節の行事を大切にして、毎日元気に過ごせるようにお祈りします。みなさんも一緒にお月見しませんか♪

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        あらためまして、自己紹介。

        • 小説「春枕」特別編〜海に入る難波の浦の夕日こそ〜

        • お店でハンカチに刺繍していただきました。わたしが一番好きなお花(白百合)にイニシャル!上品な仕上がりで気に入ってます。ユリみたいな女性になりたいので、このハンカチを持ち歩いて意識していこうと思います✨

        • 本日は十五夜さんです🎑ススキを飾りました🌾 今夜は晴れてるから、綺麗なお月様が見られました🌕季節の行事を大切にして、毎日元気に過ごせるようにお祈りします。みなさんも一緒にお月見しませんか♪

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        • 小説「春枕」
          23本
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          29本
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        記事

          小説「春枕」特別編〜ふりまさる音につけても恋しきは(2)〜

          (つづき) 春花さんは、黙って僕の話に耳を傾けている。そして、温かいお茶を淹れてくれた。 「今日みたいに、朝から雨が降り続く日でした。僕は、彼女を突き放した。好きな人ができたから別れてほしい、君とはもう会えない、と。彼女は雨の中を泣きながら飛び出して行きました。彼女とはそれきり、です。  その時は良心が咎めましたが、彼女という重荷から解放されてホッとしたというのが正直な気持ちでした。  でもね、十年経った今になって後悔しているんです。僕はなんて若かったんだろう、って。

          小説「春枕」特別編〜ふりまさる音につけても恋しきは(2)〜

          小説「春枕」特別編〜ふりまさる音につけても恋しきは(1)〜

          梅雨。 雨がすべてを濡らす季節。 急な雨に降られた僕、水瀬大翔(たいと)は雨宿りができる場所を探して、銀座の街を歩いていた。 すると、僕の目に「春枕」というお店の看板が飛び込んできた。なんの変哲もない白い看板が、なぜか僕には光って見えた。 「いらっしゃいませ。店主の春花と申します」 店内は静かに雨音が響いていた。 僕も名前を名乗り、席に腰を下ろした。 春花さんは雨音に耳を傾けながら言った。 「とても優しい雨が降っていますね。  雨の音って、私たちを外の世界から切

          小説「春枕」特別編〜ふりまさる音につけても恋しきは(1)〜

          小説「春枕」再構想その2🌸

          小説「春枕」 いくらでもストーリーが書けそうなので 現存のお話を加えて、 睦月から師走までの 12ヶ月シリーズにしようかと考え中です。 書き加えたお話は、 「特別編」としてnoteに載せます。 noteバージョンは 一章一章がとても短いので 現存のお話もまだまだ文章を書き加えたいな。 わたしはストーリー展開重視で、 キャラクター設定を 全然できていなかったことにも気づいたので、 もう一度しっかり 一人一人の登場人物に向き合います! 長くなってしまうと noteに載せて

          小説「春枕」再構想その2🌸

          小説「春枕」特別編〜隔てゆく世々の面影かきくらし(2)〜

          (つづき) 「これまでの人生でわたしはたくさんの人と出会ってきたけれど、自然と会わなくなってしまった人たちのほうが大半です。むしろ、ずっと一緒にいられる人のほうが少ない。それを思うと、人のご縁って不思議です」 わたしはしみじみと呟いた。 「長い人生を思えば、ほんの一瞬だけかりそめのように一緒にいるに過ぎないのでしょうね。まるで、雪が降り止むのを待つ間だけ、同じ屋根の下で過ごすように。人との出会いは儚いですね…。でも、だからこそ、美しいのではないでしょうか」 「本当に、

          小説「春枕」特別編〜隔てゆく世々の面影かきくらし(2)〜

          小説「春枕」特別編〜隔てゆく世々の面影かきくらし(1)〜

          大切な友人へ捧ぐ 🌸 わたしは師走のはじめに生まれた。今年もまたひとつ歳を重ねる。イルミネーションでキラキラ輝く街と、道ゆく人びとの幸せそうな笑顔を眺めながら、帰路を急ぐ。白い雪がちらちらと舞い、わずかに髪が濡れた。ずいぶんと寒くなったなぁとコートの前をかきあわせる。今夜はなんだかちょっとだけ、寂しい。こんな夜は、ホットミルクを飲んで温まってから眠ろう。 家に着いたわたしは、ミルクのカップを握りしめたまま、深い眠りに落ちていたー。  「ここはどこ?」 気がついたら、

          小説「春枕」特別編〜隔てゆく世々の面影かきくらし(1)〜

          秋の楽しみ🍁

          みなさんこんばんは。 8月も終わり、9月になりますね。 夜はだいぶ涼しくなって、 秋の虫が鳴いています。 秋になると気分が落ち込んだり、 体調を崩しがちな方いらっしゃいますか? 実はわたしがそうなのですが、 秋のお花や紅葉を楽しみにすることで、 毎年なんとか乗り切っています! 以前撮影した写真をアップしました。 少しだけ早く秋をさきどりしましょう。 コスモス、キンモクセイ、ダリア、秋薔薇、 赤、黄、橙色に染まる紅葉…。 こんなにも美しい自然に出会えるのなら、 秋

          秋の楽しみ🍁

          9月に、ファンタジー物語を書く講座に参加することになりました。内気な少女が花の妖精と出会って成長していくおはなしにしたいと思っています。さて、どうなるかな〜。

          9月に、ファンタジー物語を書く講座に参加することになりました。内気な少女が花の妖精と出会って成長していくおはなしにしたいと思っています。さて、どうなるかな〜。

          小説「春枕」の再構想🌸

          小説「春枕」はnoteに投稿することを考えて、 読みやすさを重視したので 一章一章が非常に短いです。 原稿バージョンとして、 文字数の制限なしに もっともっと文章を膨らませて書き加えたいな〜なんて思っております。 ストーリーは変えずに。 まだまだ新しく書きたいお話もあるのですよ♪ 春枕を語る上でなくてはならない題材が もう二つ!あります。 (新しいお話に関しては、noteに番外編としてアップする予定でいます。) そして… わたしが小説「春枕」を執筆していく上で いち

          小説「春枕」の再構想🌸

          「春枕」で誕生日のお祝い

          わたしの大切なお友達の誕生日祝いを 銀座のお店「春枕」さんにお願いしました🌸 数ヶ月に一度 美術館巡りを一緒にするお友達で、 ゴッホの「ひまわり」の絵が大好きな人。 彼女自身がひまわりのような素敵な女性です。 春枕では、彼女をイメージしたひまわりのお菓子とお茶をいただきました。 嬉しかったのは、二杯目にわたしをイメージしたお茶も淹れて下さったこと。 わたしは内なる情熱を秘めた、赤い薔薇のイメージだそうです。 わたしたち二人の友情を祝して、 紅白の半円が一対になった「

          「春枕」で誕生日のお祝い

          日本のしきたりにまつわる本

          こんにちは。 今日は、お気に入りの本たちを紹介します♪ 「にほんの行事と四季のしつらい」広田千悦子 日本の行事と季節の折に飾り供えられた「しつらい」が、美しい写真でたっぷりと紹介されています。 本書に掲載されたしつらいは、花などの植物を使った飾りが主になっています。  たとえば今の時期のしつらいは、厄除けのために玄関に紫陽花を逆さに吊るす「紫陽花守」など。 この本を眺めるたびに心が安らぎ、また、背筋がしゃんと伸びます。 「日本の暦と生きるていねいな暮らし」康光岐

          日本のしきたりにまつわる本

          万葉集の七夕歌の世界

          みなさまごきげんよう。 本日は七月七日、七夕の日ですね🎋🌌 万葉集の時代から 七夕の物語は語られ、 多くの歌が残されています💫 「天の海に雲の波立ち  月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ」 天という大きな海に雲が流れるように波立ち、 月の船が星の林にゆったりと漕ぎ出して、 隠れるのが見えるよ。 「この夕(ゆふべ)降り来る雨は  彦星のはや漕ぐ舟の櫂(かい)の散りかも」 七夕の夕方に天から降ってくる雨は、 彦星が織姫に早く逢いたいという一心で 天の川を船で漕ぎ進む かじから飛

          万葉集の七夕歌の世界

          和歌「君恋ふる心は千々にくだくれど」

          「君恋ふる心は千々にくだくれど  ひとつも失せぬものにぞありける」和泉式部 あなたに恋する心は傷付いて、 粉々に砕けてしまった それでも砕けた心のカケラは 一つもなくならずにありつづけるの その想いのカケラのすべてが、 私には切ないほど愛おしいものなのよ 痛くて苦しくて、 ボロボロに砕けた心の欠片をかき集めては 大切に抱きしめる いくら傷付いても、 それでもやっぱりあなたが好き だからこの想いを忘れられない、 忘れたくないの…

          和歌「君恋ふる心は千々にくだくれど」