山崎かーめん曜

製本アーティストの やまざき・かーめん・よう と申します。zoomで好きな本を音読する…

山崎かーめん曜

製本アーティストの やまざき・かーめん・よう と申します。zoomで好きな本を音読するグループを作ったのが、2020年3月。ここではその感想の書き出しをします。ご興味ある方は、facebook公開グリープ「山崎曜とzoomで本を読もう!」に参加リクエストください。

マガジン

  • 手で作る本

    手製本を教えるのが仕事なのですが、手製本周辺のことをまとめておこうと思ってマガジンにします。以前に別のところに書いたものも順次入れていくつもりです。手作りのヒントになればと思います。

  • 『甦るフレーブニコフ』音読記録

    2020年10月21日から2021年2月3日まで、週5日、15分くらいずつzoomで音読した時の毎回の感想です。

  • 節英のすすめ

  • 銀の匙

  • ドラッカーと論語

最近の記事

尾道、実習と風景

〈1797字〉 一昨日から、3日連続の実習授業で尾道市立大に来ています。それでブログのことをすっかり忘れました(↑写真は、千光寺のモダンすぎる展望台から尾道水道のパノラマ写真のトリミング)。 木曜夜アップ、今回は、完全遅刻。 というわけで、最終日の実習前にブログを書いています。 1日目はは2年生への実習で、3時限使って、角背のハードカバーを作るもの。 事前に、本文紙、表紙芯用のボール紙、表紙用紙、などなどを学生に渡して、動画を見て、仕上げ断ちしておいてもらいました。 授業で

    • 2024_1023_本読み

      <1617字> 冒頭の写真: 高さ1メートル以上の、巨大なカヤツリグサが生えてきていた。このあいだ家と取り壊して更地にしたところに。 画像検索すると、ヌマガヤツリというものらしい。河川敷など、定期的に表土がかくらんされるような場所を好む、と書いてありました。 この写真の場所は暗渠沿い。つまり少し昔は河原です。そのころの種が今になって発芽したのか、そんなに長く種は保たないかな。 (今回は(も?)バタバタしていて、書き出すのがとても遅くなってしまいました。しかも、このヌマガヤツリ

      • 表紙?本?折帖?

        〈822字〉 来年、サンフランシスコ近辺の、小さな美術館での、日本のブックアートを集めた展示をするそうで、コーディネーター(キュレイター、かな)の篠原誠司さんが作品を借りにいらしてくださいました。 展示の概要を確認したら、またブログで書きます。 普段、学校などで製本の作例として見せてるのを、あらためて「作品」として眺める、という機会でした。 下、お貸しした作品の一つです。2018年ころの作品。 気に入ってるので、4枚も写真をアップ(が、畳んだところの写真がなくて残念。こ

        • 2024_1016_本読み

          <1245字> 冒頭の写真: チュウゴクアミガサハゴロモ、という外来種らしいです。見かけないハゴロモ!と思って撮りました。編笠、という命名は、編笠を検索してみると、ああ、確かに、とわかりました。 ついでに、子供の頃からアオバハゴロモとか図鑑で凄さだけを見てるビワハゴロモとか、昆虫名として「ハゴロモ」に親しんできたのですが、これって、天の羽衣、のはごろもだよね、と改めて思いました。 ★ 10月16日(水)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知

        尾道、実習と風景

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          10本
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          21本
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          84本
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          1本

        記事

          ブックアートと私のキレイ

          <1327字> 先日、OTA BOOK LAB 作品展 を見に行きました。 太田泰友さんは、ドイツでブックアートを学んだブックアーティスト。 その太田さんが、この展示の案内はがきで書いていることば。 〈 ブックアートの大いなる可能性を潜在的に持ちながらも、それがなかなか形にならないこの日本で、なんとか一歩目を踏み出そうと立ち上がった2018年10月。新たな本づくりの可能性を追求する場OTA BOOK LABが発足してから、もうすぐ6年になる。 〉 透明なプラスチック手袋

          ブックアートと私のキレイ

          2024_1012_本読み

          <986字> 冒頭の写真: ハラナガツチバチの仲間。 長いけど短い(変な表現)触角など、全体的になんとなく可愛いです。 ★ 10月12日(土)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知谷  ☆ I、の訳注の2回目。 プレチスチェンカ(生神女)通り、についての詳しい説明。生神女とは初めて知ったんですが、神を生んだ女の意味で、日本のロシア正教会では、マリアのことを聖母ではなく、生神女と呼ぶそうです。 この通りは1921年にはクロポトキンスカヤ通り(

          2024_1005_本読み

          <708字> 冒頭の写真: ベゴニア咲いてます。ピンク色とまんまるな黄色いつぶつぶがとてもかわいいのです。 これはめしべ?おしべ? ふと疑問に思って、検索しました。ピンクのところは萼、黄色のところが花、というのは想像の範囲内。驚いたのは、雄花と雌花は別々にあって、ここに写ってるのは雄花、ということです。雌花は全く同じ構成ですが、黄色のところがねじれためしべになってるそうです。 こんどよく見て雌花を探してみよう! ★ 10月5日(土)は以下を読みました。 『犬の心』  ブル

          身体に注意が向くようになってきた

          〈1455字〉 ジョギングが趣味です。 毎朝のゆっくり走り(歩くより遅く30分〜1時間走る)と、 (自転車、車、電車などを使う)買い物など目的地への移動をなるべく走ってする、 という趣味です。 特に楽しみなのが、まあ、年に数回なのだが、地方の大学の授業前に、駅や宿から走って行く、ということ。わざわざ早い時間の電車に乗ったりして、ゆったり走って通勤。 今週、先週は宇都宮の大学。朝、川沿いの斜面にクズが繁ってるな、と思っていたらなんか別の花を発見。帰りに写真を撮りつつ観察

          身体に注意が向くようになってきた

          2024_0928_本読み

          <1174字> 冒頭の写真: 30日に行った宇都宮の、釜川沿いのヒガンバナ。 自分が老眼になってるのもあるんですが、密集して満開で、赤がけぶって絵に描いたみたいでした。 ★ 9月28日(土)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知谷  ☆ 火傷を負わされた野良犬のシャリクが、性ホルモンやアンチエイジングで世界的に著名な医師プレオブラジェンスキー教授に拉致(保護、かな)されるまで。1のパートでした。(全体が、1〜11、そしてエピローグで構成され

          2024_0925_本読み

          <866字> 冒頭の写真: ヒガンバナの花芽が出てきました。今年は遅い?のかな? そういえば、キンモクセイもまだまったく匂っていないです。 ★ 9月25日(水)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知谷  ☆ 今日から本文。 中央国民経済会議の職員標準栄養食堂のコックに熱湯をかけられ、火傷を負った、野良犬の毒づきのモノローグがずっと続きます。同様に(虐げられたプロレタリアートとして?)食堂でひどい飯をそれと知らず食わされているタイピストからシ

          地球の子

          〈1475字〉 先日の連休、ひさびさのテント泊の山行をしました。 北海道のどまんなか大雪山系の旭岳の紅葉を見に。 大学で山をやっていた娘と、それを育てた山好きの妻に連れて行ってもらった私と息子という体。息子はさておき、自分は学生の時はワンダーフォーゲル部だったのに、頭はほぼからっぽな状態で歩いて、こんなふうに山に行くのは非常によろしくない、と反省でした。 が、まあ、良かったところといえば、なんの心配もせず、ただ歩いて、見て、感じる、というのに集中できたことでしょうか。

          2024_0917_本読み

          <997字> 冒頭の写真: 水道橋駅の、特徴ある、古そうな、屋根の構造。きっと何か鉄道の部材を流用変形などすることによって作ったのではないか、と勝手に想像してます。 それが仮の構造ではなく、長く使われ続けている感じが好きです。 ★ 9月17日(水)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知谷  ☆ 解説を読み終わって、冒頭にある登場人物を読みました。 解説の最後の方にあった〈二つの矛盾した主題の共存〉ということ、ちょっと難しかった。 1、皮肉

          DIY的、手製本

          〈1053字〉 この秋の、ある大学の製本実習の全道具(材料でなく、道具だけ)。 こうして並べると、種類が多いのか少ないのか、もはやわからなくなる。 これまでかなりちゃらんぽらんに、大学の集中実習などをやってきた(と言わざるを得ない。。。) というのも、刷毛やヘラもあるものでいいよ、なければスプーンでも使えるよ、という姿勢でした。 特別なものを使わなくてもなんとか作れる、と言いたかった。 がしかし、手製本という特殊な作業を教えるには、普通は、プレスとか断裁機とかの大道具を

          2024_0914_本読み

          <1438字> 冒頭の写真: 知らない内に、タケノコが背丈ほど伸びていた。 さすがに7月くらいからは勢いが鈍ってちいちゃいのがちょこちょこ出るだけで、水煮にして溜め込んでいた。今日採れたのが、1本だけど、それ全部より多い。鶏肉焼いて、今年、ずいぶん食べたとろけるタイプの緑色のナス、そしてピーマンで、グリーンカレーにした。 タイバジルは無いので、普通のバジルで食べたがまあまあ美味。 ★ 9月14日(土)は以下を読みました。 『犬の心』  ブルガーコフ 著 石井信介 訳未知谷

          2024_0911_本読み

          <1917字> 冒頭の写真: 近頃、蝶の飛び方をよく眺めます。種類によっての違いも面白いのだが、ハチなど他の飛ぶ昆虫に比べて、圧倒的に狂気じみている、と思います。翅が大きいから、ちょっとした空気の動きで位置が変わり、次の瞬間にどこにいるか、正に予測不能。荘子の胡蝶の夢が、なんだか観念的に思えてしまう。人間の視覚をこの動きに乗せたら、瞬時に気絶だろうな、と思うのです。 それほど速くもないジャコウアゲハを画面にとらえるのも、iphone振り回して、やっと。ジャコウアゲハは久々の邂

          手製本で、棒使い

          〈1253字〉 今週月曜は、私の製本教室の初期生徒さんと待ち合わせて、宮川若葉さんの展示を見にいきました。変わらずすごくて可愛くて圧倒的でした。15日(日)までです。お薦めです。 さて、久々に会ったので、お茶しました。 こないだのNHKの「すてきにハンドメイド」でも使った木の棒の話になって、確かに言われてみればすごく重要ですねー、と思いました。 あまりに当たり前に自分は使っているので、無意識になってました。 今回は新しい使い方を思いついたこともあり、棒使いについてちょ

          手製本で、棒使い