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2024_0917_本読み

<997字>
冒頭の写真:
水道橋駅の、特徴ある、古そうな、屋根の構造。きっと何か鉄道の部材を流用変形などすることによって作ったのではないか、と勝手に想像してます。
それが仮の構造ではなく、長く使われ続けている感じが好きです。


9月17日(水)は以下を読みました。


『犬の心』 
ブルガーコフ 著 石井信介 訳

未知谷 

解説を読み終わって、冒頭にある登場人物を読みました。

解説の最後の方にあった〈二つの矛盾した主題の共存〉ということ、ちょっと難しかった。
1、皮肉と冗談交じりの反社会主義
2、レーニンら知識人革命家の視点からの、レーニン記念入党者とスターリンに代表されるソビエト的人間を風刺すること
この区別、これから読む時、感じてみようと思いました。

(音読した人:山崎)





『しっかりママにつかまって ボルネオ島のおはなし』
市川里美著

BL出版

オランウータンの母子と人間の少女(とお母さん)のお話でした。
詳細に自然の様子が書き込まれている絵本だったので、ボルネオの人が描いた本なのかな、と思いましたが、著者は日本出身。
山崎は15年くらい前に、ホームステイでボルネオに行き、(親を無くした)オランウータンを自然に返す施設の見学に連れて行ってもらったことを思い出しました。

(音読した人:はやしさん)





『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著

岩波新書

万葉仮名という漢字だけで書かれた日本語の文、

〈山常庭 村山有等 取與呂布 天乃香具山 騰立 國見乎為者 國原波 煙立龍 海原波 加萬目立多都 怜■(りっしんべん+可)國曽 蜻嶋 八間跡能國者〉

をどう読むかについてくわしく。
冒頭の、山常庭は、やまとには、と一般的に読み下される。そうすると大和朝廷を想像させる「庭」の意味がおちてしまう。後の世に、漢字にある含意を削ぎ落として、5音7音というリズムの歌として読むことが第一議となったから、と解釈していました。
万葉仮名の歌は、読み下しだけでなく、元の万葉仮名の漢字の含意も受け取りながら読む必要がある、と主張していました。

(音読した人:きよもとさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

漱石の俳句が続きます。
弔意を詠んだ句が続きました。
藤野古白と中野逍遥。子規、漱石と、同世代の才能あって早世した人々、多かったのだな、と思いました。

(音読した人:めいさん)





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