こんぶ

ライター、日本語教師、KombuRadioパーソナリティー。21年間住んだニューヨーク…

こんぶ

ライター、日本語教師、KombuRadioパーソナリティー。21年間住んだニューヨークから帰国。noteで知り合ったパートナーとYouTubeで「昼間でも聴ける深夜放送”KombuRadio”」スタート。noteでほかのライターと「ニューヨーク、ときどきDIARY」でコラボ。

マガジン

  • 日本へ帰ろう

    2021年5月に21年間のニューヨーク暮らしを終えて帰国しました。帰国を考え始めてから帰国の準備を経て、東京でアパートを見つけて21年ぶりに日本での生活を始めてみて、戸惑ったこと、驚いたことなどなど。「日本へ帰ろう」を書き始めて数ヶ月なのに、今読み返してみて、環境も心境もずいぶん変化していることを自分でもおもしろく感じています。気持ちの変化をnoteに書き留めておかなかったら、気づかなかったかもしれません。

最近の記事

アメリカ大統領選について「日本のメディアが全く伝えようとしない」こと

2024年のアメリカ大統領選のニュースを関心を持ってフォローしてきました。ここ数年で、私は日米の主流メディアに対する信頼をすっかり失ってしまったので、ひとりのウォッチャーとして、YouTubeやXなどのSNSで活動している”市民ジャーナリスト”の発信する情報を、主流メディアが流す情報と対比させながら、大統領選の行方を見守っています。 そして、強く感じるのは、日米の主流メディアが流す情報と市民ジャーナリストが発信する情報との間に大きな乖離があるということです。日本の主流メディ

    • ニューヨークタイムズの意図

      この写真を見てどんな印象をもちましたか? 私は、ナチスの集会で党員のひとりが右手を高々とあげて、「ハイル・ヒットラー」とヒットラーに忠誠を誓っている様子を想起しました。背景が暗く、手を挙げている男性の目のあたりが黒っぽく写っていて、不吉な感じを受けます。 実は、この写真は10月29日のニューヨークタイムズの「How Trump Exploits Divisions Among Black and Latino Voters(トランプは黒人とラテン系有権者の分裂をい​​かに

      • ドリームチーム

        第47代大統領候補者、共和党ドナルド・トランプチームの主要メンバーをご紹介します。 #ドナルド・トランプ/前大統領で第47代大統領候補者 #ジェームズ・デイヴィッド・ヴァンス/オハイオ州選出の上議員議員で副大統領候補者 #ロバート・ケネディ・ジュニア/政治家。弁護士。民主党から一転、無所属で大統領選挙に立候補。その後、トランプ支持を表明。ワクチン反対(コロナワクチンに限らず)、食品添加物反対など、環境問題を強く訴えている。 #トゥルシー・ギャバード/ハワイ州選出の下院

        • 規格外の短歌 こぶたのはな

          甥っ子がトイレに駆け込むおしり姿を見て読める歌一首 甥っ子が トイレにダッシュ その後に 畳の上に こぶたのはな咲く 甥っ子がまだ2、3歳だったとき 急に「おしっこ〜」と言って、 大慌てで茶の間にパンツを脱ぎ捨てて トイレに駆け込んで行きました。 慌てる姿がとてもおかしく、 後ろ姿がこぶたみたいでとってもかわいかった。 その甥っ子も、今年パパになりました。 らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち

        アメリカ大統領選について「日本のメディアが全く伝えようとしない」こと

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        • 日本へ帰ろう
          49本
          ¥100

        記事

          規格外の短歌 カモ

          今年もやってきました一人鍋のシーズン。 あしびきの 山どりの尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりカモ鍋 どんだけ本歌取りすんねん。。。💦 らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。 らうす・こんぶのnote: 昼間でも聴ける深夜放送"KombuRad

          規格外の短歌 カモ

          米大統領選を見る上でのキーワード5 Fact Check

          アメリカ大統領選のキャンペーンではしばしば「ファクトチェック」という言葉が出てくる。私は以下の理由で、大統領選挙戦におけるファクトチェックにはあまり意味がないと思っている。 1)メディアはトランプの言舌に対しては事細かくファクトチェックを行うが、ハリスに対してはほとんど行わない。大統領候補者討論会、副大統領候補者討論会でのファクトチェックのやり方を見れば明らかだ。不公平なファクトチェックで印象操作を行っているという見方も可能だ。 2)ハリスはファクトチェック以前に、そもそ

          米大統領選を見る上でのキーワード5 Fact Check

          米大統領選を見る上でのキーワード4 アメリカの若者の覚醒

          アメリカの大統領選について、できる限り多くのYouTube動画やXの投稿をチェックしてきました。それを見ると、じわじわとトランプ支持が増え、民主党から共和党支持に乗り換える人が増えている(「大統領選を見る上でのキーワード1および2」で述べています)ように見えます。世論調査や大統領選の賭けのOddsの数字を見ても、10月に入ってからトランプの支持が伸びています。 では、誰が民主党に見切りをつけて共和党支持に変わったのかというと、目立つのは若者たち。 ”今までトランプが嫌いだ

          米大統領選を見る上でのキーワード4 アメリカの若者の覚醒

          米大統領選を見る上でのキーワード3 ”Common Wisdom”

          Common Wisdomは「社会通念、常識」という意味。Common Sense(常識)はよく使うが、Common Wisdomという言葉は使ったことがなかった。Wisdomには知恵とか叡智という意味がある。だから私はCommon Wisdomを「社会通念」、「常識」と訳すよりも「良識」と考えたほうがしっくりするように思う。 この言葉が、つい最近とても印象に残った。アメリカ大統領選の副大統領候補者討論会で、共和党、トランプの副大統領候補となったJDヴァンスが口にしていたか

          米大統領選を見る上でのキーワード3 ”Common Wisdom”

          米大統領選を見る上でのキーワード2 #WalkAway movement 民主党さんさようなら

          Walk Awayは「立ち去る」という意味。何から立ち去るのかというとアメリカの民主党から立ち去るのだ。今、ハッシュタグをつけられたこの言葉がX上で増えている。しかも、今やmovementまでついた。これを見たら、#MeeToo movementを思い起こさずにはいられない。Walk Away movement があの時のように大きなムーブメント、ウェイブになることを期待したい。 アメリカ大統領選も終盤を迎えてますます加熱してきているが、ここに来て、民主党支持者の民主党離れ

          米大統領選を見る上でのキーワード2 #WalkAway movement 民主党さんさようなら

          米大統領選を見る上でのキーワード1 We are done with Obama. (あばよ!オバマ)

          今回のアメリカ大統領選は見せ場が多すぎて目が離せない。その中で、あくまで素人目線で、これは新しい時代のキーワードになると思った言葉や流れがいくつかある。それをご紹介したい。ひとつ目がこれ。 We are done with Obama. この言葉を聞いた時、アメリカの民主党が壊れていく様子が目に見え、音が聞こえるようだと思った。 バイデン、ハリスの後ろにいて院政を敷いていた(今では周知の事実)オバマが、ハリスの支持率が落ちてきたことに焦り、業を煮やして表に出てきた。そし

          米大統領選を見る上でのキーワード1 We are done with Obama. (あばよ!オバマ)

          規格外の俳句 キンモクセイ

          この季節になると、いつもこの句を思い出す。 キンモクセイ 鼻で探して 人の庭 らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。 らうす・こんぶのnote: 昼間でも聴ける深夜放送"KombuRadio" 「ことば」、「農業」、「これからの生き方」をテーマとしたカジュ

          規格外の俳句 キンモクセイ

          規格外の短歌 渋谷駅

          みんな どこから来て どこへ行くのか 晴れた日の 渋谷駅 らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。 らうす・こんぶのnote: 昼間でも聴ける深夜放送"KombuRadio" 「ことば」、「農業」、「これからの生き方」をテーマとしたカジュアルに考えを交換し

          規格外の短歌 渋谷駅

          「青と赤」あらため「赤と青」

          4年前の11月、私は「青と赤」というエッセイを投稿しました(下にリンクがあります。読んでいただければ幸いです)。2020年のアメリカ大統領選開票結果が出た直後に書いたものです。このとき、私はニューヨークに住んでいました。 ニューヨーク、特に都市部は圧倒的に民主党支持者が多いところ。私の友人知人も、私が知る限り100%民主党支持者でした。高い教育を受け、知性もある人たちがこぞって民主党を支持しているのです。外国人の私も自然にそれに染まっていきました。 彼らは新聞は読みやすい

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          ららさんとKombuRadio(もしかして、これって死語?)

          先月「ららさんと山種美術館」というエッセイを書きました。ららさんはnoteを通じて知り合った方。初めて山種美術館でお会いして、おしゃべりしたらとても楽しかったので、調子に乗って、今度は「私がYouTubeでやっているKombuRadioにゲスト出演していただけませんか」とお願いしたところ、今度も快諾してくださいました。 かくして、「死語で遊ぼう。あなたが思う死語って?」というテーマでふたりのおしゃべりを収録、公開の運びとなりました。 30代前半くらいまでは若いという自覚が

          ららさんとKombuRadio(もしかして、これって死語?)

          久々に面白いディベートだった💕

          日本時間の10月2日の朝、アメリカの副大統領候補者のディベートが行われた。前回の大統領候補者のディベートがひどかった(多くの人はトランプが酷かったと言うだろうが、私はトランプが話している間ずっと、顔を横に振ったり蔑むような表情をしたり、相手を嘲るように笑ったりを繰り返していたハリスの品のなさにあきれた)ので、今回のディベートに期待していた。 見終わった直後の率直な感想を短く言うと、 久々にまともで面白いディベートが見られた! 明日あたり政治アナリストや政治系ユーチューバ

          久々に面白いディベートだった💕

          5年前の予約

          先日、サンフランシスコ在住の生徒さんと話していてびっくりしたことがある。 この人は、これが2度目となる今年10月の日本旅行をとても楽しみにしている。どこの航空会社を予約したか聞くと、ZipAirの格安チケットだという。格安なので食事は出ないし、必要最小限のサービスしかないらしい。安いからすぐに満席になるので予約が大変だったという。そこで、いつ予約したのか聞くと10月25日とな。 「へえ、1年も前に予約したんですか」 と、やや驚いて聞くと、 「違いますよ。5年前です」

          5年前の予約